今こそ「福沢諭吉と中江兆民」に学ぼう!!3年半ぶりの「日韓首脳会談」を未来志向へ発展させるために・・・

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3年半ぶりの「日韓首脳会談」がようやく実現しました。

それぞれ両国には立場もあり、あまり芳しくない

状態が長く続いていました。

日本と近隣アジア諸国との間には、複雑な「歴史的・文化的背景」

もあり、「未来志向」へと発展させるのはなかなか難しいようです。

当ブログは、「未来志向」がメインテーマ。

そこで、今回はこの本をご紹介しながら「未来志向」の実現を

探っていきたいと思います。

「福沢諭吉と中江兆民」(松永昌三著、中公新書、2001年)

著者は、「東洋のルソー」とも呼ばれた「中江兆民」

中心とした日本近代思想史の研究者です。

今回は、3年半ぶりに「日韓首脳会談」が実現し、

「時宜にかなった話題」かと思い、あらためて

近代日本の歩みと近隣関係(ことに日韓関係)の

「未来」へ向けて考えていこうと、この本を

取り上げさせて頂きました。

明治の代表的思想家である「福沢諭吉と中江兆民」

二人は、まさに近代日本の複雑な立場を象徴しているかのようです。

互いに似つつも、まったく相反する側面を持つ人物です。

しかも、二人とも「大阪」に関係する人物でもあります。

「福沢諭吉」は、英語・実学思考・功利主義・・・

「中江兆民」は、フランス語・教養思考・道義主義・・・

あくまで、「わかりやすく」説明すると対照的な人物像です。

この対照的な「思考図式」が、「日本と近隣アジア」との外交関係をも

左右してきたのです。

学校の「教科書」では、

「英米中心主義外交=平和路線」

「アジア中心主義外交=反平和路線」のような

描かれ方がされていますが、二人の思想を分析していくと

そんなに「簡単な図式」ではないようです。

戦前も、英米のみならず

「欧州(ヨーロッパ)情勢は複雑怪奇」(平沼騏一郎

として、英米以外の「ヨーロッパ認識」が甘かったようです。

もちろん、英米についてもですが・・・

明治時代は、「ヨーロッパ」から様々な「お雇い外国人」を

受け入れたのですが、法律もドイツやフランスなどの思想で

「つぎはぎだらけ」で、混乱した状態でした。

戦後は、一転して「英米中心主義」になったため、これまた

今日に至るまで「ヨーロッパ情勢」の把握には「手抜き」が

あるようですね。

そのため、近年様々な分野で混乱が生じているところです。

以上のような問題意識から、今後の「未来志向」を形成

するにあたってこの本をお薦めする次第です。

「実利・功利主義」に侵食される現代社会

外交関係を論じる以前に、現代社会は「実利・功利主義」に

侵食されていることが問題です。

この思想だけが、世の中の主流となっていくと「多様性」が

次第に損なわれていきます。

「万事が世知辛い世の中」

「窒息してしまいます」

幕末から明治時代にかけて、日本は「外圧」によって

「目覚め」させられました。

そのため、日本人自らによる「社会改革」には

あまり時間をかけることができませんでした。

悲しいことに、お隣の近隣アジア諸国は「欧米列強」に

侵食され日本の「独立」も危ぶまれる状況でした。

日本国内でも、内政優先路線と外交優先路線など

複雑に利害が錯綜していたのです。

「大河ドラマ」などが描くような「単純な図式」では、

決してなかったのです。

世の中は、悲しいことにマスコミにしろ

教育にしろ「単純明確な図式」で説明するのが好みのようです。

しかし、そのような「図式」を無批判に受け入れることで

結果として苦しむのは、私たちです。

「単純・明確さ=実利・功利的な見方」でもあるのです。

現実の世の中は、もっと複雑です。

多様・多元な価値観で成り立っています。

だからこそ、私たちは「単純・明確」な「分かりやすさ」に

惑わされないように各自「学ぶ」必要があるのです。

こうした「近視眼的なものの見方」を改めていくことで、

「生きやすい世の中」につながるのです。

独立の精神を養っていこう!!

「一身独立せざれば一国独立せず」(福沢諭吉)

「危機が来てから慌てても、間に合わせでは万事手遅れ」

ですから、「ゆとりのある」時期に「多様性・多元性」を

尊重する基礎となる「教養」を学びながら「独立思考」を

身につけていく必要があるのです。

日本の近代は、全体的に「皮相・上滑り」(夏目漱石)

とも言われています。

日本人もお隣のことをとやかくいう「資格」はないでしょう。

「事大主義=長いものに巻かれろ!!」でやってきたのですから・・・

現代に至るも日本人の「近視眼的な見方」は変わっていないのに、

余所様の国に口出しする暇はないはずです。

管理人は、いつでも「未来志向」です。

双方とも「未来志向」で再出発していくには、

「独立心」を養っていかなければなりません。

その第一歩として、「読書の習慣」を身につけることを

お薦めします。

活字に親しむことは、確かに「面倒くさい」ですよ。

でも、これも「習慣」の問題です。

最近は、ウソか誠か「漫画」すらも読めない世代が

出てきているとのことですが、老若男女問わず「独立心」を

涵養するには「読書」して頂きたいですね。

「面倒くさい」ことを習慣化することによって、「思考力」

「想像力」「創造力」などが習得出来るのですから・・・

そんなことで、「秋の読書週間」のような

「上から目線のスローガン」みたいになってしまいましたが、

皆さんの幸せを願ってのことですので許して下さいね。

「世界平和は、一身の心の平安から」

「浪速から愛を込めて」(浪速のジェームズ・ボンドより)

最後までお読み頂きありがとうございました。

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