今東光和尚の「奥州藤原氏の栄光と挫折」を読み、平和の尊さを学ぼう!!黄金花咲くみちのく!!

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今は亡き今東光和尚。

中尊寺貫首でもありました。

「奥州の歴史を知らずして日本を語ることなかれ!!」

そんな気迫が伝わってくる一冊があります。

「奥州藤原氏の栄光と挫折」

辺境の地で「独立王国」を築いた陰には、多くの

尊い犠牲者がいました。

東北復興祈願と日本の再生・・・

世界平和と宇宙の調和を祈願して、

今回はこの本をご紹介します。

「炎立つ!!奥州平泉の魂を全宇宙に輝かせ!!」

「奥州藤原氏の栄光と挫折」(今東光著、講談社、1993年)

今東光和尚(以下、著者)は、中尊寺貫首も務めた名物和尚です。

大阪の八尾にある天台院住職でもある、いわゆる「河内もの」と

呼ばれる一連の小説もあり、河内に住む管理人にとっても興味ある

作家であります。

残念ながら、生前の和尚さんの姿は拝見出来ませんでしたが

なかなか「面白い和尚さん」だったとか・・・

そんな自らの人生も苦労した著者が物した1冊がこの本です。

「奥州藤原氏の栄光と挫折」

自らの前半生を、藤原清衡になぞらえて書かれたようで、

河内ともゆかりがあることから「河内源氏奥州藤原氏との攻防」を

描けるのも今にも昔にもこの人をおいて他に適任の方はいないでしょう。

何と言っても、「中尊寺貫首」ですから・・・

奥州の魂をご存じです。

管理人が、「奥州藤原氏」に興味を持ったのは

1993年に放映されたNHK大河ドラマ「炎立つ」でした。

高橋克彦さんの原作で、書籍も中学の時に買って読みました。

印象的だったのは、藤原経清役の渡辺謙さんでした。

前九年の役で、藤原経清が斬られるシーンは何とも凄まじい

迫真の演技でした。

安倍貞任役の村田雄浩さんと源義家役の佐藤浩市さんとの

和歌の掛け合いも印象的でした。

藤原秀衡役の渡瀬恒彦さんや弁慶役の時任三郎さんなど、

あの頃のドラマは文字通り「豪華キャスト陣」でしたね。

現在の大河俳優陣が悪いという意味ではないですよ、念のため・・・

さて、今回この本を取り上げさせて頂いたのも

再び世界にきな臭い動きが出てきたからでもあります。

こういう時期だからこそ、「奥州藤原氏の栄光と挫折」に

「独立と平和の尊さ」を学んで頂きたいと思い、この本を

取り上げさせて頂きました。

「戦からは、何も生まれない!!」

「心の平安こそ、幸せの源!!」

また、中尊寺の心である「怨親平等思想(敵味方関係なく平等に扱う)」

を今こそ多くの方に知って頂きたいこともあります。

奥州藤原氏と河内源氏の争いから得た教訓とは?

管理人も住む「河内」と「奥州」には、有史以来「因縁の関係」があるようです。

どうしても、「河内側=大和側」から奥州の歴史を見てしまう

偏見が刷り込まれてしまうようです。

「坂上田村麻呂と悪路王(アテルイ)・母礼(もれ)」

そして、この前九年・後三年の役における

「奥州藤原氏(安倍氏・清原氏)と河内源氏の確執」

「太平記の世界での奥州での攻防」

来年の大河ドラマの道明寺合戦における

「真田幸村と伊達政宗との攻防」

幕末史における

「天誅(忠)組と新撰組(会津藩)との対立」など・・・

申し訳ないほど、枚挙に遑(いとま)がないようです。

こうしてみると、無意識にも「大和史観」が入ってしまうためか

辺境の地に住む人々に対する愛情が薄れてしまいそうで悲しいです。

「歴史観とは、風土論」とはよく言ったもので、本当に恐ろしいものが

あります。

「炎立つ」の原型は、「陸奥話記」とされています。

これを読んでみても、比較的公平に描写されているようでも、

どうしても中央政府側の史観が入り込んでいるようで、

高橋克彦さんの原作に触れるまでは、「知られざる裏面史」でした。

「夷をもって夷を制す!!」とは、恐ろしいまでの「中華思想」です。

こうして観察していくと、日本人は本当に「自国の歴史」を有している

と言えるのか疑問も湧いてきます。

「和をもって尊しとなす」の思想の中に、いつの間にやら大陸からの

「権謀術数思想」が入り込んできたようです。

山岡荘八さんなど優れた歴史作家も、この辺りのことを常にテーマに

されていたようです。

私たちは、どこで道を間違ったのか?

イデオロギーなどに関係なく「人間として」考えていかなくてはなりません。

「昔の事だから、今を生きる私たちには関係ない」ことでは、ありません。

「未来志向」とは、「過去の歴史に謙虚に学ぶこと」です。

そうした視点で、歴史を見直す時に「怨親平等=恩讐の彼方へ」を常に

念頭に置いておかなくてはなりません。

「恨みが恨みを呼ぶ!!」

「何一つ良いことなどありません!!」

「戦は始めるのは簡単でも、終わらせるのは絶望的に困難!!」とも

昔の賢者は言っています。

また、この本を読むと「いかに独立と平和を保つのが困難か」と

いうことも学べます。

「過剰防衛も問題だが、過小防衛もかえって平和や独立を脅かす」

のかも実践的に学べます。

憎しみを超えて、極楽浄土を築くために・・・

そうした苦しみを、本書の主人公である藤原清衡は抱えていたからこそ、

中尊寺建立につながりました。

基衡・秀衡・・・と、代ごとに寺域も拡大していったようです。

中尊寺には、秘仏「一字金輪仏頂尊坐像」があるようです。

なかなか「お目にかかる」機会はないようですが、この仏像こそ

「中尊寺の思想、奥州いや全宇宙の魂」が込められていると

言われるほど、すごい仏像だそうです。

管理人の私事で恐縮ですが、この仏像に幸運なことに

たまたまお目にかかったことがあるのです。

小豆島でのお遍路の道中に立ち寄った

「池田の長勝寺」です。

ここのご住職さんが非常に親切にして下さって、仏像か仏画か

どちらか忘れてしまったのですが、

「お堂」に上がって拝見させて頂いたことがあるのです。

その時に、解説して下さったのがこの「一字金輪仏頂尊」でした。

ご真言「ボロン ボロン ボロン」を教えて頂きました。

このご真言を唱えれば、何にでも効くそうで

特に「心の安定」に効果的だそうです。

現代社会には、「不安やおそれ」を抱かせるような舞台装置が

方々に散らばっていますが、そうしたものに振り回されて

正気を失わないためにも、心に極楽浄土のイメージを描くのが

大切になってきます。

「人を恨みず、天を恨みず、己の心の弱さこそ省みること!!」

「敬天愛人」(西郷隆盛)

私たちも、この高い志で困難な時代をお互いに助け合って生き抜いて参りましょう。

最後までお読み頂きありがとうございました。

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