日垣隆さんの「つながる読書術!!」から「読書会の魅力」と「電子書籍・本の未来像」を考えよう!!

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「つながる読書術!!」

前にも「メディアリテラシー」の件で

ご紹介させて頂いた日垣隆さん。

「発信するための読書」

今回は、より積極的な「読書術」を様々な角度から

検証していこうという企画です。

「つながる読書術」を学ぶことによって、あなたの

「生活の幅」が広がるかもしれません。

読書を受け身にしないためにも、「書くこと」や

「話すこと」を身につけましょう。

また、「情報の未来は?」

この本を読みながら、ご一緒に考えていきましょう。

「つながる読書術」(日垣隆著、講談社現代新書、2011年)

日垣隆さん(以下、著者)は、「書籍の未来」のために様々な試みを

企画されている奇特な方です。

前回のブログでは、「メディアリテラシー」について考察させて頂きました。

さて、この度は前回よりもさらに詳しく「読書術」を学んでいきたい方に

お薦めしたく再登場願った次第です。

前回にも語りましたが、管理人は著者には「強面のイメージ」を持っていました。

でも、最初に出会った学生時代の頃よりも「読書と人生観」に

さらに磨きがかかって以前よりも「マイルドなイメージ」になったようです。

あくまで、管理人の勝手な想像ですが・・・

そんな著者も元々は「法学部出身」です。

だから、どうしても「議論の優越」を巡って硬派になりがちです。

本来、「リーガルマインド(法の精神)」は「価値観の調整(利益考量)」が

メインとなってきます。

しかし、現実社会では「荒れくれた人間のエゴの調整」といった「荒療治」も

時にはしなければなりません。

そうした「法学的思考」に馴染んできたことから「強面のイメージ」

持ってしまったのでしょうか?

この点は、同じ「法学部出身」の管理人も反省するべき点です。

「どうしたら、上から目線での決めつけにならないか?」

「かといって、独自路線を歩むなら仮であっても一応の断定が必要」

ともなってきます。

ところで、社会の多様化は好ましいことではありますが、一方で「力の強い者」が

メディアの多様化とも相まって、様々な情報合戦を展開するようになっています。

このため、情報を摂取する側の私たち「素人」は「情報洪水という荒波」に

翻弄されてしまいがちとなります。

そうした傾向に進む現代社会だからこそ、「ユーモア感覚」も必要となってきます。

IT化も今や隅々にまで張り巡らされ、ますます「一極集中化」しようとしています。

当初は、その将来像は楽観的に描かれてきましたが、

最近の巨大メディアの傾向を観察していると、

そうも言っていられない状況になりつつあります。

いわゆる「ネットビジネス」の分野では「ロングテール戦略(市場における

希少価値ある商品をネットの力で甦らす戦略のこと)」がもてはやされてきましたが、

こうした現状を見ていると悲観的になってきます。

そうしたことから「電子書籍の未来」にも影が差し込んできそうです。

現在公開中の映画「図書館戦争」も情報化の過程で出現するだろう

「検閲の問題」が大きなテーマとなっています。

「不適切なキーワード=悪」という単純な図式が、まかり通れば「文化そのものが衰退」

していくことにもつながりかねません。

今までは、その問題は「人類の良識という知性」で何とか曲がりなりにも解決してきました。

それが、人工技術にゆだねられると人間の「考える力」は奪われていくことにもなります。

この本では、「読書」を巡って著者の様々な見解が示されています。

しかし、前回も語ってきましたように「読書術は、あくまで入り口」にすぎません。

知性・感性・霊性(インスピレーション)を伸ばしていくには、個人の力だけでは

どうしても限界があります。

そこで、提案されているのが「読書共同体」を皆さんとともに創造していこうという試み

です。

そこで、今回はこの本を取り上げることにしました。

つながるための「読書会」

著者は、「読書会の魅力」について語っています。

少人数から大人数まで様々な個性的な「読書会」があってもよいと思います。

ただ、「読書会」は基本的に参加者の「価値観」がどうしても優先されてしまうので、

何らかの工夫をしていかないと「新たな発見」もあり得ません。

また、学級会や会社の企画会議の延長イメージがあるためか、平板になってしまいがちです。

そこで、著者は「意外性をもたらす工夫」をすることを提案されています。

また、「読書会」は「民主主義の学校」にもなり得ます。

「地方自治は民主主義の学校」(ジェームズ・ブライス)

とも例えられているように「読書会」も、それに相応しい場を提供してくれます。

もちろん、「読書目的は、議論の優越を競うものではありません!!」

しかしながら、一つの問題を議論していく中で「良質な書物」との出会いが

提供される場が設定されれば、巨大なマスメディアや組織に誘導されることも

減少していくのに、少しは役に立つことでしょう。

さらに、何も「政治絡みの議論の場」としてではなく、様々な分野における

「新たな出会いの場」にもなります。

そこから、個人では限界のあった「仕事や生活の質の向上」にもつながることに

なる可能性に満ちあふれています。

「書籍の未来」を考えることは、人類の義務だ!!

このように、「読書会」を積極的に出会いの場としていくことは、

現在進行中の「無縁社会」を緩和することでもあります。

もはや、誰かに依存して安泰という時代ではないのです。

だからこそ、個人だけでは「孤立化」しやすい環境が容易に出現してしまいます。

「社会福祉は、自分たちの手の届く範囲で自前で準備」する時代になりました。

そのためには、個人が自ら積極的に「発信」していく力が必要になります。

幸いなことに、相次ぐ技術革新により個人が発信できる場は多様化されています。

「書くことは、気持ちの整理(精神安定剤)」でもあります。

それでは、個人出版として「電子書籍の未来」は有望でしょうか?

想像してみるに、今までよりも低コストで安易な出版が可能となるにつれ、

「質の低下」が懸念されます。

しかも、著作権上の問題も現時点ではクリアすべき課題があまた存在します。

そうしたことから、結局は「紙媒体」が有力視されるだろうという意見も

ありますが、こればかりは「技術革新と著作権などのルール変更次第」ですから、

決して楽観視することも出来ません。

「いかにして、良質な文化を守り育てていくか?」

この問題は、人類の未来を占ううえで非常に大切な課題となってきます。

いずれにせよ、ITをうまく活用し「あらたな新規開拓」の場を創造していく

ことが出来れば、個人の人生も大きく変えていくことにつながります。

最後は、管理人の話でまとめてしまい恐縮ですが

客観性を持たせるために、著者もこの本で提案しておられるように

「書評ブログ」には潜在的な可能性が満ちあふれているようです。

管理人も日々工夫を重ねていますが、「書評ブログは自由!!」です。

正確には、「書籍紹介を兼ねたライト(ヘビー?)エッセー」と

いった所でしょうか?

新たなジャンルを創造出来るように、日々研究中です。

面白いのは、「書評=他人の紹介」ということです。

「自分を後にして、他人を先にする!!」

少なくとも、管理人はその「理想のビジネス形態」を模索中です。

皆さんも、このブログから様々なアイディアを盗んでいってもらって

構いませんので、どうかこれからも温かく見守って頂ければ幸いです。

皆さんも何か面白いアイデアなどあれば、積極的にコメントして頂ければ

有り難いですし、公共のルールを守って頂けるなら「書籍紹介を通じた

ビジネスの宣伝場」にして頂いてもかまいません。

(もっともネチケット(ネット上のモラル・マナー)からコメントは

承認制にさせて頂いておりますので、その点はご了承下さいませ。)

まだまだ、管理人の挑戦は始まったばかりです。

皆さんとともに「明るい未来」を築いて参りましょう!!

本日は、力が入りすぎましたが「良き未来の創造」のため

多少の宣伝になったことをお許し下さいませ。

最後までお読み頂きありがとうございました。

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