百瀬昭次先生の『人生に勝つための「自水一如」の発想』水の英知から幸せの道を学びましょう!!
『人生に勝つための「自水一如」の発想』を
何度も読み込み、幸せな人生を送ろう!!
百瀬昭次先生は、優れた教育者です。
これから、ますます世界が混迷していく中で
いかにして「自律・独立精神」を自ら養っていくのか?
この本を読むと、そのようなヒントがたくさん得られます。
著者は、この本で16箇条の「水の英知」を示しておられます。
日本は、水の国・豊葦原の瑞穂の国と呼ばれてきました。
そんな「水の子」日本人に相応しい教育哲学書があります。
今回は、この本をご紹介します。
『人生に勝つための「自水一如」の発想~「水の英知」から学ぶ成功の秘訣~』(百瀬昭次著、栄光出版社、2012年)
百瀬昭次先生(以下、著者)は、北海道大学理学部物理学科を
ご卒業後、日本製鋼所に入社されます。
鋼の凝固の研究を続けられ、1968年に日本鉄鋼協会から
「俵論文賞」を受賞されます。
ちょうど、「鉄は国家なり!!」の日本の高度経済成長期を
支えた重要な役割を果たされていたようです。
やがて、日本の教育荒廃の現状を憂えられ、
1976年に百瀬創造教育研究所を設立されます。
現在は、独自に確立された「ももせ方式」による教育メソッドを
引っ提げて、各地の学校教育業界や民間企業教育研修などで
講演活動や著述業に専念されておられます。
優れた独学は、優れた教育者に私淑することから始まります。
現在、大激動期の大混乱に見舞われている世界と日本です。
このような時代に、いかにして幸せに生き抜き
皆とともに喜びを分かち合う人間に進化出来るのか?
著者は、この本で日本人に相応しい優れた「ももせ方式教育メソッド」を
提供されています。
是非、各家庭で1冊置いて何度も繰り返し音読して頂きたい書籍です。
「独立精神は、独学出来る力を身につけることから!!」
もはや、教育を他者に依存しながら学ぶ時代は終わりました。
高額な教育費を払える環境も、年々歳々減少の一途をたどり続け、
高額な教育費を払ったからといって、未来永劫安定した生活が
続けられるのかも不明な社会になっています。
そのような時代には、あまりコストをかけず、自前で独学出来る
環境と能力を若いうちから養うことが最適です。
管理人も、当ブログで何度も「独学の重要性」を強調させて頂いているのも
ひとえに皆さんに幸せになって頂きたいという強い願いからです。
なるたけ、早い時期に・・・
出来れば「思春期の14歳」までに・・・
独学出来る能力が身に付けば、人生を有意義に送るチャンスも
増えることでしょう。
社会における荒波にも、立ち向かっていけるでしょう。
何も、幼少期からの「英才教育」など必要ないのです。
「子どもは、周りの大人の背中を見て育つ」といいます。
まずは、大人から積極的に学び働く姿勢をそれとなく示すことから、
優れた教育環境は始まります。
どうか、未来を背負って立つ子どもたちのためにも、
是非ご一読願いたい珠玉の1冊です。
そんな熱い思いを込めて、この本を取り上げさせて頂きました。
「水の英知16箇条」
著者は、下記のように
「水の英知16箇条」を掲げられています。
①創造的活力
②素直な心
③柔軟性(流動性)と変革力
④プラス思考力と目的意識
⑤宇宙の法則に順応する力
⑥宇宙の仕組みへの案内役
⑦循環力(循環的行動力)
⑧感知力と受容力
⑨思いやる心
⑩癒す力
⑪良質力(人格力)
⑫浄化力
⑬努力の達人
⑭名コーディネーター
⑮<間>を生かす力
⑯<和>を生かす力
「上善は水のごとし」(老子)という名言もあります。
良き人間関係は、常に水のように「低き場所」にいることから
始まるようです。
「神様も下から見上げられる」と言います。
上から見下げられておられるのではないそうです。
古来、日本では「神=火(か)と水(み)の一体身」だとされてきたようです。
古事記にもありますように、一見すれば「汚物・異物」と思われている
もの・ことにも神様が宿っているとされています。
この視点は、本当に貴重で大変な発見です。
つまり、「ムダな人間などいない!!」ということなのですから・・・
また、優れた「リーダーシップ論」にもなっています。
ひと頃、「サーバント・リーダーシップ論(下からの支え奉仕によるリーダー像)」が
ビジネス書などでも話題になったようですが、何のことはありません。
すでに、太古の日本にはあったのですね。
私たちは、戦後教育で何を教わったのでしょうか?
「平等教育」という割には、いじめや過当な偏差値受験教育・・・
「個性重視教育」という割には、「集団重視教育」・・・
というように、まったく「思いやりに欠けた人間教育」だったようです。
最近、教育方針が変わりつつあるとはいえ、あくまで
「教育は、自前のもの」であるはずです。
このような「干涸らび、潤いのない教育環境」にこそ、「水やり」が
必要になってきます。
「水は、万物一体の慈悲(思いやり)の心」につながります。
この水と自身を一体化させるイメージを、
著者は「自水一如」と名づけられました。
その意味で、著者の提唱された「水の英知16箇条」には
学ぶべき栄養素が豊富に含まれているようです。
水五訓(王陽明)に学ぼう!!
あの秀吉公に天下を取らせた男・・・
「名参謀」黒田官兵衛こと「如水円清」も
この「水の心」を体現した人物だったようです。
また、前にも当ブログでご紹介させて頂いた
中国で明の時代に活躍した王陽明も下記のように
「水五訓」を掲げています。
①常に己の進路を求めてやまざるは水なり。
②自ら活動して他を動かしむるは水なり。
③障害に遭って、激しくその勢力を百倍にし得るは水なり。
④自ら潔うして他の汚濁を洗い、清濁(せいだく)合わせ容るるは水なり。
⑤洋々として大海を満たし、蒸発しては雨となり雲に変じ、
凍っては玲瓏(れいろう)たる氷雪と化(ば)かす。
しかもその性失わざるは水なり。
この二人の人物に共通するのは、命の危機に遭遇し「逆境下」に
長い間置かれたことでした。
現在、いじめや不登校、引きこもりやその他様々なことが積み重なり
「心の壁」で悩み苦しんでおられる方も多いことでしょう。
そんな方にこそ、「水の心」をお伝えしたいと思います。
水は、一身に私たちの罪汚れを負って下さっているようです。
水の神様は、古来より差別され苦しめられながらも、
万物のために祈り続けてこられたとも言います。
だからこそ、強力な慈悲の心と勇気と知恵を兼ね備えた神様として
世界中で仰ぎ尊ばれているのでしょう。
「人を恨まず、天を恨まず、ひとえに己の心の弱さに立ち向かえ!!」
何事も、最終的には「自分の弱い心との闘い」だとされています。
管理人も、未熟者の一人ですが、この「水の心・英知」に学びながら
精進していきたいと願っています。
他にも、ご紹介したいテーマは山ほどございますが、
この本にてお楽しみ下さいませ。
「お楽しみは、この本の中にあります。」
「知る人ぞ知る秘密の書」とは、このような書物をいうのでしょう。
皆さんも、是非「自己教育書」としてご活用下されば幸いであります。
なお、黒田如水について、
「軍師黒田如水」
(童門冬二著、河出文庫、2013年)
童門冬二さんご自身も
東京都庁勤務時代に取り組んでいた「水道事業」より
学んだ経験から「水の心」をお伝えしたいとされる
「人・水 美しい日本のこころ」
(童門冬二著、水道産業新聞社、2014年)
※童門冬二さんは、経営事情に通じたわかりやすい文体で
定評のある時代・歴史小説作家です。
教育問題にも優れた提言を著作を通じてなされています。
をご紹介しておきます。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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