理想のゆとり教育「スローリーディング」!!灘の教師「橋本武先生」の贈り物を受け取ろう!!

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2013年、満101歳!!でお亡くなりになった

伝説の教師「橋本武先生」。

「世界一受けたい授業」でもしばしば話題になりました。

「教科書を使わない授業」によって「生徒の個性・本来の能力を引き出す」

そこには、どんな「しかけ」があったのでしょうか?

昨今、教育現場はめまぐるしく揺れ動いています。

そのため、生徒も大混乱。

「社会」にでる前に「燃え尽きて」しまいます。

「おとな」も余裕のない「社会」の中で身動きがとれずにいます。

そんな「社会」をどのように「再生」させるか?

「人間らしく生きるとは?」

今回は、そんなことを考えてみたくこの本を取り上げてみました。

「伝説の灘校教師が教える一生役立つ学ぶ力」        (橋本武著、日本実業出版社、2012年)

「世界一受けたい授業」でも話題になりました。

「国語力」は、「人生のすべての土台」

「社会で生き抜く力」の基本は、「国語力」

「コミュニケーション力」は、「言葉を駆使するとともに間を読む力」

でもあります。

この「間を読む力」が、現代社会では著しく損なわれているようです。

「言葉を真に受けるな!!」

「言葉には魂が宿る!!」

一見すれば「対立」しています。

この矛盾した「言葉の両義性」をきちんと理解することが

良質な「コミュニケーション力」のコツのようです。

では、どのようにしたら「コミュニケーション力=生き抜く力」を

身につけることができるのでしょうか?

そのヒントをこの本から学び取っていこうと思います。

「人生とは、連想ゲームだ!!」

「あそぶ」と「まなぶ」

現代日本人は、このことを忘れてしまいました。

明治以前の「寺子屋」や「家庭」では、ごく自然な

ことだったようです。

「わらべうた」

「しりとり」

「かるたあそび」など・・・

こういう環境から人々は「日常を生き抜く作法や知恵」

を身につけていったのだろうと推測します。

ひるがえって、現代社会では・・・

「学習=受験技術や実学教育」といった

「即効性」を求めるものばかり。

そのため、いわゆる「役立たず」は「おちこぼれ」扱いで

社会に潤いがありません。

「すぐ役立つものは、すぐ役立たなくなる」

この格言をもう一度思い出したいものです。

灘校の橋本先生は、「教科書から脱線」した

ユニークな授業をしてこられました。

むしろ「私立」だからこそ、「ゆとり教育」を

組み立てることができたのかもしれません。

また、「ゆとり教育」をするには「高度なセンス」

が要求されます。

まさに、「教師の全人格」が問われるのです。

そのため世の大半の先生は、本音では避けたいようなのです。

しかし、方法は一つではありません。

「教科書は使わない」というのは、あくまで一つの手段。

「教科書を使う」ことでも、工夫次第で面白くすることは

できます。

いわゆる「連想ゲーム」の要領を活かすのです。

また、生徒自ら「問題を作成させる。」

その後、生徒同士で「コメントしあう」

ここにも「ヒント」がありそうです。

「私語に代えて良質なコミュニケーションを促す」

「若くして学べば、老いても朽ちず!!」

江戸時代の佐藤一斎という学者の言葉です。

「学ぶ喜び」を腹の底から感じる力が、一度身に付けば

「一生困ることはないという」ことですね。

とはいえ、現代社会は江戸時代と違って「貨幣経済が極度に

浸透」しています。

そのため「実学」といって「社会で役立つことだけを学ぶ」

という方針で教育が成り立っています。

「すぐに役立つことは、すぐに役立たなくなる」

意外にこの「知恵」は、めまぐるしく動く現代社会だからこそ

かえって「わかりやすく納得」できるのかもしれません。

この数十年間で、世の中は大きく変わり「お金の動き」も

昔とは違うようです。

「ものやサービスの質」が全般的に問われているようです。

また、人々の嗜好性も多様化しており「マーケティングリサーチ」

も、すぐには役立ちそうにありませんね。

「創造性と想像性」

これが、近未来の大きなキーワードとなるでしょう。

すでに「知的財産分野」でも、ここに価値を見出し「現金化」

していこうという方向性にあるようです。

「創作性=ことに二次創作」がこれからの「トレンド」に

なっていきそうです。

「まなぶ」とは、「まねる」こと。

一方で「一定の作法にしたがう」ことも尊重しなければなりません。

「趣味を仕事にすることはできない。」

「最後まで仕事とは別に取っておくべき。」

という方もおられるでしょう。

しかし、「仕事」を「楽しむ」ためには、やはり

「仕事を趣味化する」くらいの気概が必要となってくるでしょう。

そんな時に、「アイディア」をどうすれば出していけるか?

そんな「ヒント」もこの本には詰まっています。

なお、『スローリーディング』についてもう少し知りたいという方に

お薦めの本をご紹介しておきます。

「本の読み方~スローリーディングの実践~」(平野啓一郎著、PHP新書、2006年)

「小説の読み方~感想が語れる着眼点~」(平野啓一郎著、PHP新書、2009年)

最後までお読み頂きありがとうございました。

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