工藤律子さんの『ルポ雇用なしで生きる~スペイン発「もうひとつの生き方」への挑戦』政治的対立を超えた社会生活連帯経済へ!!
『ルポ雇用なしで生きる~スペイン発「もうひとつの生き方」への挑戦~』
NGO「ストリートチルドレンを考える会」共同代表で、
社会派ジャーナリストの工藤律子さんが、
代替的な民主的経済生活運営について、
スペインを舞台に取材されたルポです。
21世紀現在、政治的党派に関わらず、
万民にとって共通するテーマが、
「安心して持続的に暮らせる社会的連帯経済」であります。
今回は、この本をご紹介します。
『ルポ雇用なしで生きる~スペイン発「もうひとつの生き方」への挑戦~』(工藤律子著、岩波書店、2016年)
工藤律子さん(以下、著者)は、ジャーナリストで、
NGO「ストリートチルドレンを考える会」共同代表として
活動されている方です。
著者略歴によると、スペイン語圏を中心に社会問題や文化等を
取材されている「社会派」ルポライターであるようです。
本書も、そうしたスペインを舞台にした社会問題をテーマに
取材されたルポであります。
今回は、「雇用と経済民主化問題」をテーマに、
日本では、あまり報道されていない
「代替的社会連帯経済生活の実態」について、
分析調査の果てに完成された力作であります。
つい最近も、このテーマに関連して、
ベーシックインカム制度の導入を巡った
スイスの国民投票選挙で、
「否決」が確定したというニュースがあったところです。
また、フィンランドやオランダなどのヨーロッパ諸国では、
近年中にも「試験的導入」が予定されているとのことで、
世界各国で、「最低限生活保障(ベーシックインカム)制度」に
注目が集まっているところであります。
本書も、ヨーロッパに位置するスペインを舞台に、
現代資本主義経済社会の「限界」を乗り越えようと試行錯誤する
「代替的社会連帯経済生活」をテーマに幅広い角度から、
現地取材の過程で得られた貴重な知見が解説されています。
現代資本主義経済社会は、「貨幣」に偏った「資本」主義と
されています。
また、「情報の非対称性」や「能力差」を利用しながら、
時間をうまく操作出来る経済人に
有利な評価が下される社会であることも、論を待たないところです。
この「貨幣」に偏りすぎる「資本」主義には、
99%??の大多数の地球人の人生を苦悩の中へと押しやり、
生計維持を不安定にさせる種子が含まれています。
その最たる例が、2008年のアメリカのニューヨークに発する
リーマン・ショック現象でありました。
21世紀の「世界大恐慌」とも称され、
現在も世界に多大な後遺症を残しています。
これが、後にリベラル左派主導の
「ウォール街を占拠せよ(オキュパイ・ウォールストリート)」運動に
発展していったのですが、この運動のヒントこそ、
本書にて解説されているスペインの「市民」運動
「5月15日(通称15M=キンセ・エメ)」と
呼ばれる「怒れる者たち」による抗議活動だったといいます。
最初に断っておきますが、本書は、このような政治的には、
「リベラル左派」と呼ばれる政治グループに比重が置かれた
取材内容から構成されていますが、
「(経済)生活問題は、政治的立場とは一線を画した最重要テーマ」を
モットーに掲げる当ブログの趣旨からは、
出来るだけ、党派的利害関係に拘ることなく、
幅広い層の方に、ご一読して頂きたい1冊であります。
政治問題を解決する手段を巡った論争以前の
万人にとっての共通課題が、
「衣食住生活の持続的安定性こそ、
すべてに先決する死活問題」であります。
残念ながら、21世紀現在に至っても、未だ全人類的課題として
取り残されている難題であります。
「衣食住問題」の解決が、戦争やテロ、あらゆる差別の解消等へ向けた
「一里塚」と目されているために、誰しも避けて通れない問題であります。
ということで、今回は、「雇用と経済民主化問題」をテーマに
皆さんとともに考えながら、少しずつ前に向けた行動をしていこうとの
思いで、この本を取り上げさせて頂きました。
『雇用なしで生きる』(フリオ・ヒスベール氏)の提案から考え始めよう!!
本書の内容構成を要約しておきますね。
①「はじめに-金融危機が教えた世界の矛盾」
※2008年の「世界金融危機」、いわゆるリーマン・ショック現象から
現代「資本」主義経済が、「貨幣金融」経済に偏重した世界経済構造を
創出し、各国の「国内外実体」経済を絶えず不安定にしてきた真相を
炙り出す描写とともに、現代「資本」主義経済制度の問題点を
提起するところから本書の主題が始まります。
②「Ⅰ 変革を求めて」
ⅰ スペインで起きた市民運動15M
※すでに冒頭でも触れさせて頂いた
「ウォール街を占拠せよ(オキュパイ・ウォールストリート)」運動の
原点となった抗議運動だとされています。
ヨーロッパ諸国は、軒並み失業率も高いとされる中で、
とりわけ、スペインは「高」失業率であり、移民・難民問題等でも
大変厳しい政治環境であることは知られています。
そんな中で、20世紀からのフランコ政権における独裁政権も、
元々は、「組合主義運動」の一部ともされるファシズム型体制で
経済運営され、「労働組合」とも親和性があるのではと思われるところ、
「持てる」中産階級中心の政治運営だったために、
左派リベラル層の「組合主義運動」とも対立してきた特異な政治体制を
強いていた国家であります。
21世紀現在は、もはやフランコ型独裁体制ではありませんが、
それでも、政治経済体制は、以前として不安定であるようです。
そのような前世紀以来の左右両翼を幅広く巻き込んだ「組合主義運動」の
歴史もあって、スペインでは市民型の「直接民主主義」の場を草の根から
生み出す土壌がありました。
そして、2008年の金融危機に至って、ついに「草の根」からの
抗議行動へと進展していった過程で起こったのが、15Mと称された
市民運動の存在でした。
本書によると、立ち上がった市民層に影響を与えた小冊子が、
2010年にフランスで出版されたステファン・エセル氏の
『怒れ!憤れ!(原題は「憤慨せよ」)』(本書6頁)だったようです。
ⅱ フリオ・ヒスベールの『雇用なしで生きる』
※この15M運動は、現行の「資本」主義体制に代わる
「もうひとつの経済」へと変革させる道標を模索しているといいます。
著者はこうした「もうひとつの経済」の動向を取材調査する過程で
出会ったウェブサイトが『雇用なしで生きる』(フリオ・ヒスベール氏)で
ありました。
上記ウェブサイトの趣旨も「代替経済」を探究するところにありますが、
特に「時間銀行」や「地域通貨」といったキーワードを中心に
フリオ・ヒスベール氏の経済思想が解説されています。
<コラム>
※本章の冒頭で紹介された15M運動に触発された市民グループによる
自発的な取り組みに「オルタナティブ・マーケット」がありますが、
このコラムでは、日本にも存在する地道な「草の根」の経済活動に
挑戦されているサイトが紹介されています。
このサイトだけではなく、今現在も、日本国中で同様の趣旨で、
「オルタナティブ・マーケット」活動が展開され、政治的立場に関わらずに、
じわじわと浸透していっているようです。
③「Ⅱ 挑戦者たち」
ⅰ 「時間銀行」とは?
※「時間銀行」と言えば、「地域通貨」にも積極的に取り組まれていた
日本でも児童を含めて幅広い層に根強いファンがいる
ドイツの児童文学作家ミヒャエル・エンデ氏が真っ先に思い浮かぶますが、
その著名作品に『モモ』があります。
その作品内に登場する「時間どろぼう」(現代資本主義のキーワード
「時は金なり」を風刺した主人公)に対抗するための代替案が
「時間銀行」のアイディアになっています。
単に、「労働」の「時間的切り売り」に甘んじるのではなく、
「人間」に相応しい「仕事」の希少価値に対して「時間」を
再評価する銀行システムであります。
この「時間銀行」も、フリオ・ヒスベール氏の本業が「銀行家」でも
あったところから、現行の銀行システムに代わる金融仲介システムを
考案された背景事情があったといいます。(本書24~29頁ご参照)
ⅱ 時間銀行の多様な生かし方
※この「時間銀行」の趣旨は、従来型の「労働」に意義を見出せなくても、
有無を言わせることなく、「時間」を無駄に切り売りさせられ、
「人間」の尊厳と「仕事」の価値が剥奪されている現状を変革していこうとの
思いから、静かに発達していったといいます。
「時間銀行」システムの詳細は、本書をご一読願いますが、
「お金」を預金する代わりに、「時間」そのものを預金する。
それも、ある程度のルール設定はあるものの、
現代「貨幣資本」主義下における厳格な銀行ルールとも異なる
ユニークなアイディアであります。
その新たな「時間預金」システムは、具体的な「仕事」環境を
直接的に創出し、人々の間にコミュニケーションの場が多様に
創出されるとともに、
現行の純粋な「経済」的利害関係にも拘束されることのない
「民主的討論」の場でもあるようです。
従来の「経済至上主義」の生活環境下で「自信喪失」に陥ってしまった
人々の「自己肯定感情」を取り戻す仕組みとしても注目されている様子が
描写されています。
ⅲ 健康と環境を守るフードバンク
※ここでは、「衣食住生活」に重点を置いた解説がなされています。
「もったいない運動」で有名になったケニアのワンガリ・マータイさんでは
ありませんが、現行の「資本」主義経済下において、
貴重な食料が捨てられていく生活環境問題について、
効果的な抗議活動も含めた「食料再利用ネット(フードバンク)」が
紹介されています。
ちなみに、本書では触れられていませんが、
この問題にご興味関心ある方には、
ドキュメンタリー映画『もったいない!』をご紹介しておきますね。
<コラム>
※このセカンドハーベスト・ジャパンは、
まさに「捨てられゆく食料再利用ネット」の一環として
活動されている社会起業家集団ですが、
日本で始めて「外国人」の方によって立ち上げられたようです。
日本にも、こうした「フードバンク」が存在していることは
もっと知られてもいいことでしょう。
特に、経済面で厳しい食事制限を強いられている方には、
一度、上記サイトをご覧下さるとお役に立つかと思います。
また、各自お住みの地域にも類似の「フードバンク」団体がないか
自治体やNPO/NGO団体、各種社会的ボランティア団体に
ご確認されてみることもお薦めさせて頂きます。
ⅳ 進化する地域通貨たち
※ここでは「地域通貨」が、潜在的に「補完」通貨である以上の
可能性を有している実像が紹介されています。
「時間銀行」とも重なるアイディアでありますが、
あちらが、「時間」の有効活用に重点があるとするなら、
この「地域通貨」は、直接的な「経済活動の活性化」(本書76~77頁)に
ある点が大きな相違点であります。
国家の「強制的」通貨とも異なる「私たち自身が生み出したお金」であることも
独自性を有しています。
「地域通貨」は、単なる「お金」以上の価値を有している点は、
「時間銀行」のアイディアとも重なりますが、
同じく人々の経済だけではなく、政治参加への「意識」そのものすら
変革させていく要素を持っているところに注目点があります。
<コラム>
地域通貨「アトム通貨」
※このコラムでは、日本における「地域通貨」の取り組みが
紹介されています。
他にも「地域通貨」に積極的に取り組まれている「社会的啓蒙活動団体」も
あると思いますので、こちらも各自で探索して頂き、
「経済民主化運動」を考察して頂くと勉強にも
いざという時の「即戦力」にもなってくれることでしょう。
いずれにせよ、「お金がない=人生詰まった」ではないことだけは、
意識しておきたいものです。
誰もが「生存する権利」があるのですから、諦めないことが大切です。
「地域通貨」の勉強会が、自らの独自的な「社会福祉ネットワーク」にも
発展する余地もありますので、
これからの近未来経済におけるセーフティネット(生活安全網)としても
ご活用されてみてはいかがでしょうか?
④「Ⅲ 社会的連帯経済を築く」
ⅰ 社会的連帯経済の担い手たち
※ここでは、日本ではあまり見慣れない「社会的連帯経済」について、
詳しく解説されていますが、いずれも下からの「草の根」ネットワークとして
既存の経済システムに代替する手段として、生み出されてきた様子が
紹介されています。
「自らの生活は、自らの力で守る!!」
とともに、
「相互扶助を伴った実効性ある生活経済防衛ネットワークを創る!!」
それこそが、「民主主義の原点」でもあることなど、
「連帯経済+社会運動+政治」を一体化させながら、直接行動していく
姿勢から「社会的連帯経済」の動向が紹介されています。
<コラム>
※日本にも生協活動など「組合運動」を支援する動きや法整備や
税制面での優遇措置など、ひと昔に比べると環境も変化してきましたが、
「社会的連帯経済」そのものを支える「総合(統合)的法制度」などが
乏しく、まだまだ「持たざる」生活者にとっては、厳しい労働雇用環境に
あります。
ここでは、比較的早い時期から活動されていた
『ワーカーズ・コレクティブ・ネットワーク・ジャパン』が紹介されています。
ⅱ 「カタルーニャ総合協同組合」の革命
※スペインの協同組合法の中には、正式な形での「総合協同組合」が
あるようです。
ここでは、そんな「正式」な「総合協同組合」とは異なる
あまり社会的には好ましくないとされる活動から
社会抗議運動をする過程で、革命的に創出されていったとされる
「カタルーニャ総合協同組合(CIC)」が紹介されています。
本書の主題でもある『雇用なしで生きる』の著者
フリオ・ヒスベール氏のブログ(2011年9月8日付)では、
上記CICについて、下記のように紹介されているといいます。
『CICは、南アフリカのCESを利用した補完通貨を使うことを
基礎に創られた、オルタナティブな経済モデルだ』(本書156頁)と。
ただ、創設時の抗議活動手法としては、決して好ましいものではないにせよ、
全世界的な「経済民主化」の流れとしては、見過ごすことの出来ない動きで
あることも確かなようであります。
他にも、仮想通貨「フェアコイン」(本書166頁)の推進も
現在進行中だと、著者は語られています。
何はともあれ、むしろ、「経済民主化」に逆行する「租税回避行為」などこそ、
今日の世界経済に極端な「格差」をもたらし、不安定にさせてもいることから、
まずは、こちらの方こそ、世界各国が相互協力しながら、
予防策を練る課題であることは間違いないところであります。
同時に、現在、各国で導入されてきた政治経済制度も、
民衆の生活実態から、あまりにも乖離してきており、
不公平施策も改善へ向けた努力が必要であります。
「上」からの改革も大切ですが、私たちにも出来る範囲から
「下」からの改革に積極的に関与するとともに、
「極端」な格差是正のためにも、「上下」協力すべき時期であります。
⑤「Ⅳ もうひとつの経済、政治、社会の息吹」
ⅰ 見直される共同体主義
※近現代社会が、共同体を維持保全するよりも、
むしろ、解体する方向へと進んできたことから、
「上」は国家から「下」は個人に至るまで、幅広い「社会共同体」の
再構築が要請されているところです。
このような流れの中、いかに無理なく「社会共同体」を再建すべきか、
その方向性を巡っては、絶えず「政治的争点」にもなってきました。
特に、ヨーロッパでは、「市民的討議」の伝統もあり、
「草の根」レベルでの「直接民主主義」を志向する傾向にあるといいます。
その一事例として、カタルーニャ地方とも異なる地盤で
組合主義を基礎に据えたコミュニティー造成が、
ある村でなされてきたといいます。
その村とは、「理想の村」とも称されるマリナレーダ村であります。
ここの村長は、サンチェス・ゴルディージョさん。
この村長さんは、キューバ革命の英雄チェ・ゲバラや
インド独立の英雄ガンジーを尊敬されているといいます。
とはいえ、村長さんのユニークな点は、
「共産主義」や「アナーキズム(無政府主義)」などの
いわゆる、特定の「主義者」に拘らずに、
共同体再建のために積極貢献する「ごちゃ混ぜ主義者」だとか。
(本書170~179頁)
「より良き」社会革新のために、特定の「主義」に強く拘りすぎない点は、
近未来のネットワーク型社会にとっても、学ぶべき重要点であります。
ⅱ 市民による政治を目指す
※結局は、「草の根」の市民活動を主体に力強く生み出されていく
「民主主義観」の再生こそが、すべての社会再生や「人間らしさ」の
回復に直結するようです。
そのためには、国家であれ、中間団体であれ、私たち公衆にとって、
目の見えやすい範囲での組織再編が不可欠となります。
いずれの社会的プラットフォームを活用するにせよ、
常に「最適化」を目指した社会活動も必要となります。
そのためには、大きな組織にも、それなりの利点があることは
容認しますが、私たちの手の届く範囲に「規模の経済性追究路線」を
管理することが出来なければ、
再度、「金融危機」を発端とする世界的経済危機が
生じることにもつながりかねません。
この「共同体再生運動」の一つの推進力として、「組合主義」が
教示してくれるのも、
「自治意識の重要性」と「民衆的統治のより確からしさ」であります。
⑥「おわりに-「もうひとつの世界」を求めて」
※こうした地道で、決して急進的な「前のめり」にならない取り組みの
結果として、「雇用と経済民主化問題」も解決されることになります。
「民主主義は時間がかかる非効率な政体かもしれない!!」
「それでも、その短所はわきまえつつも、前向きな民衆の力で
改善していく他ありません!!」
「焦ると、民主主義は、容易に「全体主義」にも転化しかねません!!」
「政治的立場に関係なく、皆の共通課題が、衣食住生活経済の安定」です。
このように、長々と、本書の要約だけで、
今回は、筆を擱かせて頂くことになりましたが、
今現在、「緊縮財政」あるいは「放漫財政」など、
現行の「資本」主義経済生活では見失われてしまった盲点こそが、
「オルタナティブ・マーケット(代替市場)」経済の提案であります。
数十年先には、人工知能の急速な進展により、
「人間」の「労働」が失われていく予測も提出されてきています。
そのように、先週1週間の産経新聞のコラム記事『脅威か希望かAI新時代』
でも、わかりやすく解説されていました。
しかし、「労働=時は金なり」に代わる「仕事=人間らしさの追究」を
意識していくことで、「人間」自身が、日々の革新的経済成長を諦めない限り、
「仕事」が剥奪されることはないだろうと信じています。
「<仕事>とは何か?」
それは、「貴重な人生の時々を大切に扱う生活の<営み>であり、<生業>」で
あります。
ということで、今回は、このあたりで筆を擱かせて頂きますが、
皆さんもともに、近未来経済のあるべき方向性を探究して頂くヒントとして、
本書をご一読されることをお薦めさせて頂きます。
なお、「地域通貨」については、
『エンデの警鐘「地域通貨の希望と銀行の未来」』
(坂本龍一・河邑厚徳共著、NHK出版、2002年)
「エンデの遺言-根源からお金を問うこと」
(河邑厚徳・グループ現代、講談社+α文庫、2011年)
「モモ」
(ミヒャエル・エンデ著、大島かおり訳、岩波少年文庫、2005年)
また、本文でご紹介させて頂いた「理想の村」マリナレーダ村については、
「理想の村マリナレダ」
(ダン・ハンコックス著、プレシ南日子訳、太田出版、2014年)
をご紹介しておきます。
<追伸>
2016年の第14回「開高健ノンフィクション賞」に
著者の『マラス-暴力に支配される少年たち』が選ばれました。
(産経ニュース 7月2日付より)
受賞おめでとうございます。
「暴力なき社会実現」に至る過程は険しく、
そこに辿り着くまでの各種方法論も異なる立場が多々あるかと思われますが、
志は同じですので、これからも陰ながら応援申し上げます。
今後ともますますのご活躍をお祈り申し上げます。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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