人間と世界との和解を考えるヒント!?青井汎さんの「宮崎アニメの暗号」を解読せよ!!

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数々の名作を世に送り出してきた「宮崎駿監督」

一貫したテーマは、「人類と世界の調和」でした。

「平和の尊さ」を祈り続けながら、「人類の業の深さ」を

描き続けてきました。

そんな「宮崎アニメ」には「暗号」が隠されているようです。

再び、人類が世界から分離していっている今だからこそ、

「アニミズム的世界観」をいかに取り戻していくのか?

今回は、この本をご紹介しながら「調和」について

考えていきたいと思います。

「宮崎アニメの暗号」                   (青井汎著、新潮新書、2010年第15刷)

今回ご紹介するのは、「宮崎アニメの暗号」を解読していこう

という視点で書かれたこの本です。

宮崎駿監督(以下、監督)は、数々の名作を世に問うてこられました。

その作品を貫く思想とは?

「人類と世界との和解を探る試み」だといえるでしょう。

一連の作品を読み解いていくのに、「宮崎アニメの暗号」として

アニミズム的世界観」と「陰陽五行思想」をキーワードにして、著者は解読していきます。

「どうして、人類は世界から分離していったのか?」

「再び人類は世界と邂逅を果たすことが出来るのか?」

著者は、最新の「神話論」の知見などを参照しながら、「宮崎アニメの世界観」を

分析描写していきます。

現在、再び人類は同じ過ちを繰り返そうとしている中で、「平和への祈り」が

ますます大切になってきています。

これだけ、文明や文明を支える学問・技術が発展してきたにも関わらず

「なぜ、人類は真正面から己の内に巣くう影の部分と向き合えないのか?」

自分自身から逃避せずに、社会に「影の部分を投影」させないためにも

どのような視点を持てばよいのか?

諸学問の解答は、もうすぐそこまで出かかっています。

「学問そのものが、人類に破壊行動を取らせようとしているのか?」

それとも、

「人類自身が、叡智から目を背けて現状維持で満足しようとしているのか?」

そんな厳しい時期だからこそ、「宮崎アニメの暗号」を解読して学び直そう

ということで、この本を取り上げさせて頂きました。

言葉だけでは、世界を描写出来ない!!

つまるところ、世界を「言葉」だけに依存して解釈していこうと

してきたところに問題があったのです。

「言葉」を駆使してきた者だからこそ、

常にこの視点を無視することは出来ないのです。

「言葉以前のイメージ」をどう描くか?

ここから、「世界の創造」は始まります。

著者は、この本でキリスト教などの「一神教」以前の世界観を

様々な事例を参考に提示しておられます。

要約すると、「汎神論(アニミズム)的世界観」についてです。

「一神教的世界観」では、「最初に言葉ありき!!」から始まります。

一方で、「汎神論(アニミズム)的世界観」では、

「森羅万象は、光(イメージ)とともにあった!!」から始まるようです。

どうやら、この二つの世界観が分離した時から人類と世界との間に

深刻な亀裂が生じたのでしょう。

「言葉は、世界を切断してしまう!!」

だから、昔の賢者は警告を発されたのでしょう。

「知る者は言わず、言う者は知らず」(老子)と・・・

監督は、そのように「言葉の限界」をご存じだったからこそ

「アニメ(イメージ)」の力で、私たちに示唆されてこられたのだと

思います。

「人間も世界の一部である!!」

この当然の「原点」に戻らないことには、「世界との邂逅」

あり得ません。

「もうすぐ夜明けです。」

「一切の対立を解消する時期です。」

私たちが、忘れてしまったものは「イメージ(想像)力」です。

世界を言葉で切断した裂け目から、「限定された理念」が一人歩きし始めます。

そこから、「あるべき論」が発生して道理から遠ざかっていくようです。

「限定された理念(おもちゃ)で遊んでいる場合ではない!!」のです。

おもちゃは、元ある場所へ片づけなければなりません。

「分析」と「統合」

この双方のバランスが何よりも大切だということです。

影を真正面から見据えるということ!!

すでに、当ブログでも何度か語ってきましたが

究極のところ、「影を真正面から見据える」ということに

尽きると思うのです。

それを表現するために、様々な媒体(書籍)を借りて

あらゆる角度から考察してきたわけです。

「言葉で説明できるのは、現象の一部分のみ」です。

ですから、本来この世で対立が起きる方が

「どうかしてるぜ~」(ブラックマヨネーズ)なのです。

「現象の一部分」を針小棒大に扱っても混乱するだけです。

「どちらが正しい・正しくない」のではありません。

「一つの価値観しか存在してはいけない」のでもありません。

一見すると、バラバラになったピースを集めて一つの作品として

見立てることが出来るようになると、世界に調和がもたらされます。

ですから、管理人は「見解を押しつける」ことはしません。

あくまで、一つの考える素材を提供することによって

読者の皆さんとともに考えていきたいのです。

監督も「影」の象徴をアニメの中で様々なキャラクターを通じて、

示唆しておられます。

「となりのトトロ」の「まっくろくろすけ君」などなど・・・

「影の部分は、豊穣な世界」です。

決して、おそれることなく「影の物語」を創造してみて下さい。

「光と影は二つにして一つ」

どうか、皆さんも「影」を自分の外へ投影することなく

うまく内面で消化吸収出来るよう工夫してみて下さい。

それが、「人類と世界の和解」につながっていくのです。

なお、「宮崎アニメ」を素材に考察してみたい方へ、

『「風立ちぬ」を語る~宮崎駿とスタジオジブリ、その軌跡と未来~』

(岡田斗司夫、FREEex著、光文社新書、2013年)

「ジブリアニメから学ぶ宮崎駿の平和論」

(秋元大輔著、小学館新書、2014年)

をご紹介しておきます。

最後までお読み頂きありがとうございました。

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2 Responses to “人間と世界との和解を考えるヒント!?青井汎さんの「宮崎アニメの暗号」を解読せよ!!”

  1. […] 昨日のブログでも、お伝えしましたように政治的イデオロギーにとらわれて […]

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