マーク・ブキャナン氏の「複雑な世界、単純な法則」ネットワーク科学の最前線を「複雑系科学」で読み解く!!

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「複雑な世界、単純な法則~ネットワーク科学の最前線~」

アメリカのサイエンスライターであるマーク・ブキャナン氏が、

「カオス理論(複雑系科学)」の知見を紹介しながら、

「ネットワーク科学」について解説されています。

21世紀以後の現代経済は、言うまでもなく

「情報革命」とともに進展してきました。

「ネットワーク社会」と称しても、人によって千差万別のようです。

今回は、この本をご紹介します。

「複雑な世界、単純な法則~ネットワーク科学の最前線~」(マーク・ブキャナン著、阪本芳久訳、草思社、2005年)

マーク・ブキャナン氏(以下、著者)は、

アメリカの著名なサイエンスライターの方です。

理論物理学の分野では、「カオス理論(複雑系科学)」と

「非線形力学」がご専門だとのことで、『ネイチャー』や

『ニューサイエンティスト』誌などの科学雑誌の編集者としても

活躍されてこられました。

今回も、理系翻訳者として定評ある阪本芳久さんが邦訳作業に関与されています。

本書との関連で、阪本芳久さんは、2011年にも「カオス理論」をテーマにした

『複雑で単純な世界:不確実なできごとを複雑系で予測する』

(ニール・ジョンソン著、インターシフト)という書物を邦訳されています。

こちらの方も、本書と重なる部分もありますが、

「複雑系科学による未来予測」に力点を置いた著書であります。

本書読了後に、さらなる深みを追究されたい方に、お薦めです。

さて、21世紀現在、あらゆる意味で「複雑な社会」になってきたようですが、

これは、太古の昔から同様でありました。

古代のギリシア哲学の素朴な「神秘的抽象化」を経て、中世から近代へと

進展していく中で、人間の世界に対する認識も大きく変化していきました。

その触媒を果たしたのは、「科学」であります。

人類の長年の宿願であった「複雑で神秘に満ちた世界」を、もっと奥深く

身近なものとしたいとの想念が、「近代科学」につながっていきました。

この「近代科学」によって、「複雑な世界」が記述描写出来るようになるとともに、

人間の認識能力を超え出るような「オーバーフローな世界」も現出してきました。

「近代科学」は、この「複雑な世界」を「シンプルなモデル化」を大前提に

開拓されてきた「科学」であります。

このように、古代以来の「抽象化から具体化」へと記述様式も革新されていく過程で、

この「近代科学」から漏れ落ちた「複雑な世界」をさらに探究しようとしてきたのが、

20世紀の理論物理学である「相対論」と「量子論」であります。

この相互に異なる「現代物理学」が、現代の「情報科学」を生み出していく土台とも

なっています。

「相対論」は、「マクロ世界」を、

「量子論」は、「ミクロ世界」をというように、現代物理学もそれぞれ「棲み分け」

しながら進化発展してきました。

しかし、私たち人類を始めとする「<いのち>の源」は、

未だに「完全解明」されていません。

その「<いのち>の源」こそ、「中間場(ミドルワールド)」に、

謎を解くための鍵があるのではないかと、

前にご紹介させて頂いた記事でも問題提起しておきました。

本書もまた、その「ミドルワールド」に接点を置いています。

ただ、本書での「ミドルワールド」に代替する表現は、

「スモールワールド」ですが・・・

そうした「未知の領域」である「中間場(ミドルワールド)」の

延長線上に「複雑系科学」も位置づけられます。

生命(いのち)の跳躍は、無秩序状態から秩序ある状態へと「自己組織化」する

エネルギーに原点があります。

逆に、滅び去りゆく方向では、エネルギーが再び拡散されていく

秩序ある状態から無秩序な状態(負のエントロピー)へと移行していくことも

判明してきました。

本書の「複雑系科学」でも、そんな「秩序と無秩序の境界」を探究するとともに、

「自己組織化」を重ねながら、「自己増殖」していく「ネットワーク世界」の

不思議さを科学していきます。

その「自己増殖」していく過程にも、「生命の躍動感」が見られるようです。

そのあたりを、最新の「ネットワーク科学の最前線」をともに旅しながら

観察していきましょう。

古典物理学から現代物理学、さらなる複雑系物理学・・・

この一連の歴史的進化も、「無機物から有機物」へと研究対象が拡張されていった

「進化論的物理学」でありました。

ということで、「複雑系理論」をキーワードとしながら、

「複雑な世界」の背後に隠された「単純な法則」を探究することで、

皆さんの日常的世界観をも一変させる「結節点」にお役に立つのではないかと思い、

この本を取り上げさせて頂きました。

「科学革命」中の複雑系科学と「ネットワーク科学の最前線」

さて、これから「複雑系科学」と「ネットワーク科学の最前線」をともに

本書を読み進めながら考察していく訳ですが、

その共通キーワードも、「結節点(中間場)」にあります。

「複雑な世界の背後には、隠された単純な法則(数学的暗号!?)」

存在するのではないかとは、ピタゴラスやプラトンを始め、

古来数多くの「哲学的旅人」が憧れてきました。

それは、現代の「心ある」探究者にも、受け継がれている問題意識であります。

しかし、この「課題」は、あまりにも「複雑にして単純、単純にして複雑」という

ように、一見して、きわめて「あやふやな」世界を対象としているために、

「難問」であります。

冒頭でも触れましたが、「マクロ世界」や「ミクロ世界」は、

もちろん「未開拓の領域」も残されていますが、なんだかんだ言っても、

静かに掘り下げられてきました。

一方で、現状では、そうした相互における交錯地点における「中間場」について

整合ある解決点も見出されないまま「一時保留状態」にあるようです。

一時期は、「相対論」も「量子論」も、「万物(宇宙統一)理論」を完成させる

意気込みもありましたが、現状では、進退窮まった「中間場」で、

あたかもうずくまっているかのようです。

この「中間場(ミドルワールド=本書では、<狭い世界=スモールワールド>」こそ、

すべての「複雑な世界」を解読するための鍵だとされていますが、

なかなか、そこは「厳粛かつ神秘の間」のようですね。

近代科学から現代科学に至るまでは、「要素還元主義」と言って、個々単独の要素分析が

主流でありました。

ところが、この「要素還元主義」を推し進めれば推し進めるほど、

世界は遠ざかっていくことに、頭を悩ませることになります。

本書でも「ネットワーク科学の最前線」を解読していくための道具となる

「複雑系科学」は、そんな従来の物の見方をひっくり返していきます。

「分析還元から創発的統合へ」再出発しなおそうとの気運が、

現代の「複雑系科学」の原動力となりました。

「分析還元」が、いわば「死学」とするならば、

「創発的統合」は、有機的な「生学」であります。

この「有機的」という点が、「複雑系科学」の最大の特徴であります。

「複雑系科学」は、1970年代以後に少しずつ進展してきた「若い学問」であり、

1990年代の「情報通信革命」を中心とした「ネットワーク科学」とともに

人口に膾炙されていきました。

つまり、一般社会にも徐々に知られるようになっていったのです。

まとめますと、「ネットワーク科学の最前線」にある、

「あたらしい複雑系科学」自体は、まだここ数十年しかない学問であります。

まさに、現代科学の「最前線」でもあります。

「ネットワーク科学」は、何も「インターネット」だけを対象とした科学では

ありません。

「インターネット」が直接の「技術的成果物」だとすれば、

その「原理思想」は、「ワールド・ワイド・ウェブ(WWW)」にありました。

そうした「インターネット史」についても、本書では触れられていますが、

このように「ネットワーク」とは、そのまま「コミュニケーション社会」のことを

意味しています。

1990年代以前は、現代の「仮想情報網」よりも、「現実的情報網」といった

イメージ像の方が強かったようです。

今でこそ、商取引進化とともに、一定の法整備や倫理的行動基準も

良心的なユーザーの間では、確立しつつありますが、その頃は

「ネットワークビジネス」と言えば、「ねずみ講」を即座に連想させるくらい

悪いイメージの中にありました。

もちろん、現代とて「仮想」「現実」問わずに「顔の見えない」

「ネットワークビジネス」には、世間的な不信感も残されていますが、

このあたりの認知度は、私たち各人の「信用度」で乗り越えていく義務が

あります。

本書では、そうした現代の「ネットワークビジネス」における活用法なども

紹介されています。

いずれにせよ、本書でも解説されているマルコム・グラッドウェル氏などの

紹介で、一躍有名になった「ネットワーク理論」の一つである

「ティッピングポイント」が主要論点として取り上げられていました。

そのあたりは、巻末参考文献でも触れておきますので、各自の「自己学習」を

お勧めさせて頂きます。

いわゆる「(社会的)コネクター」などの論点も解説されています。

本書では、このような「ネットワーク社会」における「中核拠点(ハブ=結節点)」

を主軸に、「規則的秩序世界とランダム的無秩序世界」を相互に結びつける

「つながり」が、多種多様な学問的知見や各種世界における実用化の観点から

詳細に解説されていきます。

特に、特殊数学的専門用語である「べき乗則」の話も出てきますが、

そのあたりを以下で考察しておきます。

社会的「結節点」では、何が生じているのだろうか??

ところで、本書では、「生態学」的な視点からも

「ネットワーク科学の最前線」について触れられているのですが

私たちを取り巻く日常的「生態系」も

どのような仕組みで成り立っているのでしょうか?

本書では、捕鯨問題などの他の生命体における「生態系」も

考察されていますが(ここでは、日本側の主張の<盲点>も指摘

されていますが・・・)、もちろん私たち人間における「生態系」にこそ、

より興味関心が惹かれるテーマでありましょう。

そこで、ここからは、人間社会をテーマに「ネットワーク科学の最前線」を

考察していきます。

まず、上記で予告させて頂きました「べき乗則」ですが、

管理人は数学的記述に、苦手意識があるのであまり詳細にわかりやすくは

お伝えすることが出来ませんが、要は「指数関数的な増加」や、

「ベルカーブ的な図表」を想起して頂ければイメージがつかみやすくなるかと

思われますが、「段階的に徐々に増加していくにつれて、突如、大きく<跳躍>

するようなポイントが、何度も訪れる」という感じでしょうか・・・

つまり、「累乗的増加」のことです。

あの「2乗、3乗・・・」と計算学習された数学です。

問題は、現実世界における「べき乗則」の当てはめです。

インターネットビジネスなどをご経験の方なら、そうした「仮想空間」での

伸び縮みは、日々実感されていることと思われますが、そこでもそうした

突然の「跳躍時点」は、予想外でありますが、

現実世界では、なおさらのこととなります。

「つながり=社会的結節点」のことですが、これもあらためて

科学的に分析すると面白い知見が得られたようです。

本書でも解説されている有名な「世界は6人で完結したつながりを持つ」とする説や、

いわゆる「充分な??付き合いが出来る友だちの数は150人まで」とする

ダンバー数仮説など、様々な実験的考察がなされています。

その「確からしさ」はさておき、こうした「(社会的)つながり」も

普段の感覚では、「盲点」となっています。

こうした日常的「盲点」が、心理学実験や数学的「グラフ理論」などで

分析考察されています。

本書によると、「強い」つながりがありすぎると「過当競争状態(ある種の

過剰適応による社会的不適応)」の原因にもなって、あまり好ましくないようで、

むしろ、適度な「弱い(今風の表現で言うと<ゆるい>)」つながりがあった方が、

「潜在的」能力を各人が発揮しやすい社会環境になるようです。

前者の「強い」つながりも、もちろんバングラデシュのムハマド・ユヌス氏の

発案とされる「グラミン銀行」のようなマイクロファイナンスといった

「社会資本活用」のような長所もあります。

ある程度の「強い」つながりの「(社会的)結節点」である

「クラスター(分子の塊のようなイメージ)」があった方が、

安定的基盤を社会に築くためにも不可欠とのことです。

とはいえ、過度な「強さ」は、硬直した社会の原因になってしまうようです。

難しいのが、経済社会における事例で表現すると、

いわゆる「too  big  to  fail(大きすぎて、つぶせない<整理再編出来ない!!>」という

社会的問題であります。

また、後者のような「弱い」つながりですが、これも、身近な事例で言うなら、

皆さんも日々ご経験されている「(社会的)営業活動」ですね。

「あまり親しすぎる友だちには、売り込まない方がいい!!

友だちを無くしかねないからなぁ~」と通俗的な表現にもあるような事態を

回避するための「生活上の知恵」です。

また、本書の事例では、「縁故就職」をしやすくするための知恵も挙げられています。

いずれにせよ、弱すぎても強すぎてもいけないし、ちょうどいい塩梅のつながりが

社会的交流のためには、良さそうです。

ところで、「社会的結節点」では、何が生じているのでしょうか?

というよりも、その「発端(発火点)」はどうなっているのでしょうか?

そこが、「妙なところ」であります。

現代までの「複雑系科学」でも、そうした「創発地点」を概略的に説明したり、

「つながり」が、有機的に「自己増殖(組織)化」する過程までは判明してきた

ようですが、さらなる「スモールワールド」の中身は、「ブラックボックス状態」に

あるそうです。

「仮想世界」でも、「現実世界」でも、

突如やってくる「特異点=臨界点=ティッピングポイント」に達する原因を

「予め」つかむことが難しいからです。

ある程度の「誘発要因」は、人為的に準備出来るのかもしれませんが、

予想外のことが生じてしまうのが、現実であります。

「営業活動(マーケティングリサーチ)」も難しいとされる理由です。

ということで、本書でも示唆されているように、「万人向けの宣言活動」よりも

マニアックな「特化型ロングテール営業活動」に注目が集まっています。

当ブログ書評も、大手のレビューでは味わえない独自の視点を取り入れた

そんな「ロングテール復活営業」であります。

まぁ、書籍の場合には、各人の好みに大きなバラツキもありますので、

満遍なく「万人向け」の書評など、もとより「不可能」ではありますが、

読書界に対する貢献は、単なる「経済活動」のみならず、

文化教育作興といった「社会活動」の側面もありますので、

「生ある限り」精一杯努力していくことにしましょう。

片手間の「書評ブログ」ではないことだけは、

ご理解して頂けると有り難いのですが・・・

世の「王道的セオリー??」では、「書評ブログ」は

経済的には、まったく意味がないなどとされているようですが、

管理人は、自分自身のためだけではなく、同業者の方や、世の多くの方々の

ためにも、「未開拓の領域」を切り拓いておきたいのです。

インターネットビジネスのみならず、通常のビジネス形態でも

重要な「ネットワーク科学の最前線」ですが、皆さんにも少しばかりは

お役に立てたでしょうか?

それは、心許ないところでもあり、読者の皆さんのご判断次第ではありますが、

昨日ご紹介させて頂いたアンディ・アンドルーズさんの物語でもありましたが、

「世界は意外に狭いらしい・・・」ようです。

本書でも考察されてきた「強い」つながりの結合体クラスターを

相互に結びつける役目を果たすのも、「弱い」つながりです。

この「弱い」つながりこそ、昔から伝わる「見えない赤い糸」のようですね。

こうして「ネットワーク科学の最前線」を読了してみれば、

「ワールド・ワイド・ウェブ(WWW)の思想」とは、仏教哲学で表現される

ところの「華厳の教え」のようです。

こちらも、「有機的生命体を主軸に花開く世界観」であります。

どうやら、「複雑系科学」も、トンデモ領域に突入し出したようですが、

管理人は、「科学と神秘の接点」を「科学的」に誠実に考察していきたいと

願う一人でもあります。

そのため、「科学と擬似科学の境界」事例については、まだまだ学びが足りませんが、

何とかして時間はかかりますが、この「学問的流儀」についても身につけていきたいと

思っています。

とはいえ、「複雑系科学」は、「要素還元的古典科学」とも大きく異なるため、

本書の冒頭にも登場するカール・ポパーの「反証可能性」も不十分なようでもあり、

「再現可能性」も難しい「科学的世界」が、対象となっている学問です。

だからといって、「科学的検証に耐えられないから駄目!!」と

一笑に付してしまうのも、良心的な<考える葦>のすることとも思えません。

本書を読みつつ、「複雑系科学」を学ぶ中で、「科学的思考法」も

大きく変わろうとしているようです。

その「科学的思考法の基準(水準)」をどこに設定するのかは、

今後とも、多くの研究者の間で、「論争」されていくものと思われますが、

「論争」ではなく、生産的な「論議」にしていって頂きたいと願っています。

本書では、「ネットワーク科学の最前線」から提言された「経済政策改善論」も

提出されていましたが、日本も世界もこれからが本当の「正念場」であるようです。

「金持ちほどますます豊かに」という、特別な1章も設けられていましたが、

本書の「解答」によると・・・

管理人は、決して「お金持ち」を憎むことも妬むこともしませんが、

「大規模な経済格差」が、「病める社会格差」をも呼び覚ましてきたことだけは、

「お金持ち」の方にも、是非考察して頂きたく思います。

そうした「経済格差=社会格差」を少しでも抑止しながら、「より良き社会発展」を

ともに築き上げていくヒントも、「読書」による「自学自習」にあります。

まとめますと、「複雑な世界」の中から「単純な法則」を導き出すためには、

「偶然から必然へと転化されていく偶有性(どうなるか分からないということ)」の

「あいまいで、ゆらぎある」世界観を受け容れざるを得ないようですね。

最後に、プラトン『国家』でソクラテスが語ったとされる次の言葉を引用して

筆を擱かせて頂きます。

『自らの精神を外界の実在に真に注いでいる者なら、視線を下方に向けて

世俗の些事にかかわっている暇などなく・・・・・・永遠に変わることのない

秩序を保つ事物に目を向け、それらが互いに不正を働くことも

不正をこうむることもなく、すべてが理性の命ずるままに調和を保っていることを

理解して、それらを模倣し、できるかぎり自分をそれらと似たものに変えよう、

同化しようとするだろう・・・・・・』(本書109~110頁)

いいですなぁ~、このような

「世俗の些事にかまわなくてもよい安息日はいつ訪れるのでしょうか?」

そんな「素晴らしき新世界」は、知るよしもなく、日々「四苦八苦状態」の

管理人ではありますが、せめて「魂だけは安らかにしておきたい!!」

祈るばかりであります。

「数学の本来の効用は、魂磨きにある!!」とも言えます。

現代数学は、離散的「確率統計学」を主軸に進展してきたようですが、

一方では、同じ離散数学でも、本書でも紹介された「グラフ理論」もあります。

この「グラフ理論」こそ、一見表層的に評価すると、「ランダム」に見えますが、

背後に隠された世界には、「真実在」も潜んでいるようです。

それが、「単純な法則」なのでしょうか?

「宇宙における微細構造定数は、137」だとも言われています。

つくづく、「ネットワーク社会」とは面白いものです。

ということで、皆さんにも「ネットワーク科学の最前線」を知って頂き、

日常生活における「転ばぬ先の杖」として役立てて頂きたく、

本書をご一読されることをお薦めさせて頂きます。

なお、著者の別著として、

『歴史は「べき乗則」で動く~種の絶滅から戦争までを読み解く

複雑系科学~』

(水谷淳訳、早川書房、2009年)

※本文中では、お伝えしきれなかった「べき乗則」について、

わかりやすく触れられています。

「人は原子、世界は物理法則で動く~社会物理学で読み解く

人間行動~」

(阪本芳久訳、白揚社、2009年)

※こちらは、「社会学と物理学の接点」の書であります。

本書も、面白かったです。

「市場は物理法則で動く~経済学は物理学によって

どう生まれ変わるのか?~」

(熊谷玲美訳、白揚社、2015年)

※本書でも触れられていました「行動経済学」とも

関連のある1冊です。

ここから、「行動(心理・神経)経済学」の門を叩いてみては

いかがでしょうか?

こちらも、是非ご併読のほど宜しくお願い致します。

また、本文中でご紹介させて頂きました

マルコム・グラッドウェル氏の今や「古典的名著」とも

評される

「急に売れ始めるにはワケがある~ネットワーク理論が

明らかにする口コミの法則~」

(ソフトバンク文庫、2015年初版第11刷)

をご紹介しておきます。

最後までお読み頂きありがとうございました。

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2 Responses to “マーク・ブキャナン氏の「複雑な世界、単純な法則」ネットワーク科学の最前線を「複雑系科学」で読み解く!!”

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