森田邦久先生に教わる「量子力学の哲学」これを読めば、あなたの世界観が変わる??

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「世界は、複数存在する?」

まるで、「パラレルワールド」が出てくる

SF小説のような「世界観」ですが、

いま、「量子力学の分野」がメチャクチャ

面白いんですよ。

「物理学?哲学?」なんて難しくて訳わからん!!

そんなあなたにこそ、知って頂きたい「量子力学の世界」です。

「量子力学の世界」は、多様な解釈が成り立つ

今までにない「物理学」です。

今回は、そんな「量子物理学」の「哲学」をこの本を

ご紹介しながら考えていきましょう。

「量子力学の哲学~非実在性・非局所性・粒子と波の二重性~」(森田邦久著、講談社現代新書、2011年)

著者は、理学兼文学博士です。

つまり、文系にも理系にも造詣の深い「両刀遣い」です。

最近の「量子力学」の目覚ましい発展から、「物理学」と「哲学」の

領域がますます接近しているようです。

そのため、若手の「物理学者」あるいは「哲学者」は双方の学位を

取得して研究されている方も増えているようです。

マスメディアでもおなじみの「アハ!体験」で有名な「茂木健一郎」先生や

サイエンスライターの「竹内薫」さんなども「文理双方」の学位をお持ちのようです。

「竹内薫」さんについては、この記事もご覧下さいね。

『35歳からの再挑戦!!サイエンスライター「竹内薫さん」からヒントをもらう!!』

皆さん「個性派」ぞろいですね。

世の中の流れでいっても、もはや「文理」を「分離」して

進路選択する時代ではないみたいですね。

これからは、双方の「世界観」に触れた若者の方が「つぶしがきく」時代に

なるかもしれません。

残念ながら、現在のところ「義務教育」の段階では「量子力学の世界」に

まで触れることが出来ません。

高校生の「理系志望者」であっても、ほんの「さわり」だけというのが

現状のようです。

本当に「量子力学の世界」に触れることが出来るのは、大学「理学部物理学科」に

入学してから、それも「研究者」になる少数者を除いては、ほとんど触れることも

なく「一生を終えてしまう」のです。

「実にもったいない選択」です。

ひょっとしたら、この「世界観」が大多数に知れ渡れば何かまずいことでも

あるのかもしれません。

確かに、「混乱します」から・・・

私たちが、日常生活を送るうえでは確かに「知らなくても」生きてはいけます。

そのため、現代社会の「世界観」はニュートン以来の「古典物理学」

ほとんど成り立っています。

ですので、学校教育でも「古典物理学」の「世界観」だけに比重が

置かれているのでしょう。

しかし、近年は「IT技術」の普及から「量子コンピュータ」など、

「量子力学」の知識なくしては世の中が成り立たないほどに変化してきています。

また、「量子力学」は肉眼ではとらえきれない「ミクロの世界」を扱っているため、

実験で確認することも難しい段階にあります。

もちろん、昨今の「ノーベル物理学賞」などを見ていると少しずつですが、

「技術革新」によって「ミクロレベル」での目視も出来るようには

なってきているようですが・・・

このように現実には、まだまだ「実在」が確認できる部分も少なく

「確率的・統計的」にしか説明がつかない分野なのです。

そのため、「科学」と「擬似科学」との境目が一見して不明なところも

多いため(例:シェルドレイク仮説など)、一部の「精神世界やオカルト」とも

親和性があったりして非常にややこしい問題も多々生じてきています。

つまり、社会が混乱する原因にもなりかねないのです。

念のため、解釈は自由ですよ・・・(思想・信仰の自由は認めます)

こんなこともあり、皆さんにも一度は「量子力学」の分野を

覗いてもらいたいと思い、この本を取り上げてみました。

それでも世界は分割できない!!

ここで、簡単に整理しておきたいと思います。

皆さんが、学校で習われた「古典物理学(ニュートン的世界観)」

は、「マクロ=目に見える世界」を扱っていました。

そこでは、実験観察で「実在」が確認されたものを教わったと思います。

日常生活では、これで「問題ない」わけです。

なぜといって、「実在」が確認できない「世界」で生きていると

仮定してみると・・・

「世界が常に不安定」でおちおち生活していられませんものね。

一方、「量子力学」あるいは「相対性理論」における「世界観」は、

「ミクロあるいは超マクロ=目に見えない世界」を扱っています。

それだけに、先程も語りましたように「肉眼で見えない」世界も

あり「実在」が確認できない特徴があります。

おまけに、後ほど語りますが「常識」では理解できない「世界」が

広がっており、その「解釈=意味づけ」に途方もなく多様な見解が

あって落ち着きがないのが現状です。

さて、「科学」では「主体」と「客体」に分けて分析する

「要素還元思考」により人類の「世界像」が創造されてきました。

それにより、「世界は切断」されていきました。

そのため、「人間と世界」の関係がおかしくなり至る所で「混乱」

が生じてきました。

あたかも、「人類中心」の世界であるかのように・・・

その結果、現在人類は大きな試練を課されています。

何が言いたいかといいますと、「ミクロ」と「マクロ」の世界を

分けることなど本来はできないということです。

つまり、「ミクロ」から「マクロ」まで連続して世界が成立している

ことを改めて確認して頂きたいということです。

意外と、この「当たり前のこと」を忘れてしまっているようです。

「科学的思考=要素還元思考」は、あくまで「便宜的」な

「世界の理解方法」だということです。

よって、「世界は分割できない」と・・・

多様な世界観があることを想像してみよう!!

さて、やっと「本題」に入れそうです。

「現代物理学=量子力学」の世界を説明するのは「専門の学者」でも

難しいことです。

日本の朝永振一郎博士とともに「ノーベル物理学賞」を受賞した

「変わった物理学者」リチャード・ファインマンさん自身も

「誰も量子力学を理解していないといっても差し支えない」

おっしゃっているんですから・・・

いやはや、何とも・・・

それほど、「量子力学」の解釈がたくさんあるので、

多様かつ多元な「世界観」も成り立つということです。

一応、「コペンハーゲン解釈」といって「標準的な解釈」も

あるそうですが・・・

まとめますと、「ミクロ」から「マクロ」まで世界は連続している。

「ミクロ」の世界は、多様性・多元性に満ちている。

よって、「マクロ」の世界にも当然「ミクロ」の「世界観」が反映

されてもおかしくないよ!!ということです

こうなると、冒頭にも語りましたように「パラレルワールド」です。

「量子力学」は、まだまだ始まったばかりの世界です。

「心の世界や意識の研究」とも相まって未知のことが多い分野でもあります。

追い追い様々な本をご紹介しつつ語っていきたいと思いますが、

今回はこのあたりで筆を擱くことにします。

なお、著者の別著として、

「アインシュタインVS量子力学~ミクロ世界の実在をめぐる熾烈な知的バトル~」

(化学同人、2015年)

また、「量子力学の入門書」として

「マンガでわかる量子力学(サイエンス・アイ新書)」

(福江純著、ソフトバンククリエイティブ、2014年)

をご紹介しておきます。

最後までお読み頂きありがとうございました。

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3 Responses to “森田邦久先生に教わる「量子力学の哲学」これを読めば、あなたの世界観が変わる??”

  1. 言葉の量化と数の言葉の量化 より:

    ≪…「ミクロ」から「マクロ」まで連続して世界が成立…≫は、[創発円筒体』で象徴されようコトは触れてきた。
     [Newtonn ニュートン 知識ゼロから深い理解へ! 絶対わかる「微分積分」特集 2020 12 の
    column 「x=0 で ∞ 、それ以外は 0 」という奇妙な関数が素粒子の理論で活躍 に
     ≪…ディラックのデルタ関数とは  x=0 でだけ ∞ にとなり、それ以外ではすべて 0 である特殊な関数≫を、[直交座標]の縦軸と横軸を与える⦅超関数⦆と捉える『眺望』は、『自然比矩形』の
     e → n  で   n → 1 の とき 
               縦軸 → ∞ 軸(虚軸)
                横軸 → 0 軸(実軸)
    とする[1 0 ∞]の数学思考作用の意味構造としての思考平面の顕現と観たい。

     この原型は、絵本「もろはのつるぎ」(有田川町ウエブライブラリー)

     最近、みかんの⦅有田むき⦆の記事あり。
     この動作過程の[π]の変身に、4次元までの意味構造(閉じている)を『眺望』できそうだ。
     [π]の変身 ⇔ [1]の変身 
    が[双対性]で観える。
     
     これは、
     円  ⇔  [π+1]と[π+1]の[Ì]と[∞]の動的な『HHNI  
            眺望』であり
    『自然比矩形』 ⇔ [eー1]と[eー1]の[Ì]と[∞]の静的な
              『HHNI眺望』である。
      と『思考平面』で捉えたい。

     [点・線・面]の[ゲシュタルト崩壊]的な言葉の量化から、
     数の言葉(自然数)の[スービタイズ]の[1 2 3 4]を「認知科学]的に『眺望』したい。

  2. 言葉の量化と数の言葉の量化 より:

     ≪…「ミクロ」から「マクロ」まで連続して世界が成立している…≫
    コトの道具として数の言葉(自然数)の象徴を探してきたが、
     『創発円筒体』から、[球体]と『創発直方体』を介して[立方体]を観た。
     すると、スービタイズの[1 2 3 4]が、十進法の基の西洋数学の成果の6つの符号(シェーマ)と呼応している。

     [π]と[1]が、4次元までの意味構造においてそれぞれの[形]や意識に捉えられる。

     2020年12月号の「ニュートン ゼロからわかる! 微分と積分」に「x=0で∞、それ以外は0」という奇妙な関数が素粒子の理論で活躍 の記事あり。

    デイラックの「デルタ関数」 これは、『自然比矩形』の[e]を[n]とし[n]を[0』としたときの[ゲシュタルト崩壊』的に
    直交座標を創り出す⦅超関数⦆と『眺望』したい。
    [1 0 ∞]の数学思考の作用が、[認知科学]的に[直交座標]を顕現させたように観える。

     なお、[π]と[1]の4次元までの意味構造の変身過程は、
    みかんの⦅有田むき⦆に『眺望』したい。 

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