ルーシー&スティーヴンホーキング親子による第一弾「宇宙への秘密の鍵」美しい星々から地球を振り返ろう!!
ルーシー&スティーヴンホーキング親子による
「宇宙への秘密の鍵」
本日より3回連続で「宇宙への冒険」に出かけます。
これからご紹介させて頂くシリーズは、「児童書」です。
宇宙物理学の最前線は、大人でもなかなか理解するのが
難しい世界ですね。
今、科学の最先端では「何が起きているのか?」
私たちの住む「美しい星」地球ですが、
人類は様々な難問を抱え込んでいます。
「宇宙旅行」を楽しみながら、皆さんとともに
「人類の未来」を考えていきましょう。
「宇宙への秘密の鍵」(ルーシー&スティーヴンホーキング共著、さくまゆみこ訳、岩崎書店、2008年)
ルーシー・ホーキングさん(以下、ルーシーさん)と
スティーヴン・ホーキング博士(以下、ホーキング博士)は、親子です。
ホーキング博士は、「車椅子の物理学者」として親しまれ
現代宇宙物理学の世界を一般人にわかりやすく説明されてきた
第一人者です。
20世紀の物理学において、アインシュタインと並んで有名な方です。
ルーシーさんは、そのホーキング博士の娘さんです。
現在作家兼ジャーナリストとして、科学の世界を身近なものにするために
活動されているようです。
本日より3回にわたってご紹介する「宇宙冒険シリーズ」は、
ルーシーさんにとっても「初の児童書」だそうです。
さて、今回あえてこの「児童書」を推薦させて頂いたのは
宇宙物理学を始め、科学の世界は一般人にとっては
なかなか理解困難で入りづらい世界でもあり、この世界を
身近に楽しめる書物はないかと探しているうちに「児童書」に
突き当たったということからです。
特に、現代社会では「科学の平和利用」や「人類の未来」につき
悲観的な予想が数多くなされており、
世界から光が失われつつあるように見えます。
そうした現状において、「宇宙」を知ることは
とても大切なことだと思います。
人類の狭い視野で世界を眺めているだけでは、これからも「袋小路」に
入り込んでいくことになります。
そうした時には、視点を高め次元を上昇させて日常世界を俯瞰していく
思考が「絶望と混乱」から救われる原動力となってくれます。
この地球は、本来「美しい星」です。
単なる空想ではなく、現代の宇宙物理学の最前線を知ることにより
「科学には、何が出来て何が出来ないか?」を学ぶことも出来ます。
「不安やおそれ」から逃れる簡単な方法はありませんが、
この「視点をずらす思考法」は
前向きに生きるすべを取り戻してくれるでしょう。
そこで、3回連続で「宇宙への冒険」をすることが
皆さんにとっても「明るい世界観」を取り戻すためのイメージ作りに
お役に立つかと思い、この本を取り上げさせて頂きました。
宇宙の誕生を知ることは、人類の明るい未来につながる!!
この本は、「児童書」だからといって侮ることは出来ないほど
密度の濃い内容となっています。
主人公親子であるエリック(ホーキング博士?)と
アニー(ルーシーさん?)を中心にしながら、科学好きの少年ジョージ
とともに「宇宙への冒険」をしながら、同僚の科学者とともに
「科学の平和利用」や「人類の未来のあり方」などを考察していく
ストーリー展開となっています。
この第1巻「宇宙への秘密の鍵」では、架空の量子コンピュータ
「コスモス」を使って「ブラックホールとは何か?」や、
「星の誕生と死」について迫っていく構成になっています。
かつて同じ科学調査団に属していた同僚科学者を絡ませながら、
主人公との「科学観」との相違点などを浮かび上がらせつつ、
最後は「共同愛」によって困難を乗り越えていくという
科学の視点だけには止まらない深い哲学ともいえます。
ホーキング博士は、この主人公を通じて「科学と人類との共存」
を楽観的にイメージされておられるようです。
基本的に、ホーキング博士はこれまで「明るい未来」を信じて
こられたようですね。
「ブラックホール」を知ることが、「宇宙への秘密の鍵」を
握っているのでしょうか?
なかなか奥深い物語設定になっています。
「ブラックホール」は、宇宙の誕生を知るために重要な論点とされてきました。
「宇宙に始まりはあるのか、ないのか?」
いわゆる「ビッグバン仮説」など様々に提唱されてきました。
「宇宙は、膨張し続けている!!」という「インフレーション仮説」も
有名ですね。
「知れば知るほど面白く、謎に満ちた世界」
それが、「宇宙」です。
科学の平和利用を巡って・・・
17世紀の近代科学の黎明期から現代に至るまでの、
人類史の中では、「たったわずか400年ほど」で
地球の歴史は大激変しました。
特に、20世紀には
飛躍的な技術の革新と悲劇的な歴史とが重なり、
人類史上「絶望的な時代」に突入していきました。
2015年は、アインシュタインの
「特殊相対性理論の発見(1905年)」から110年。
また、「一般相対性理論(1915年)」から100年の節目の年
でもあります。
なぜか、科学界を除いて「一般社会」では
あまり注目されていなかったように見受けられます。
「第二次世界大戦から70年」など政治的な視点でのニュースが多かったようです。
アインシュタインは、パグウォッシュ会議にて「ラッセル=アインシュタイン宣言」を
したことでも有名です。
管理人としては、むしろ、こちらの話題の方が「人類史・地球史」にとって
より重要な視点だったと思います。
「科学技術の平和利用VS政治利用」は、現代も進行中のテーマです。
そんな「隠れたテーマ」もこのシリーズの「もう一つの暗号」であります。
大人にとってこそ、これからますます重要な視点を提供してくれるであろう
「児童文学」・・・
皆さんも、もう一度童心に戻って「良心的な生き方とは何か?」について
この本を親子で、または自分一人で読んでみませんか?
きっと、様々な有益な視点が得られると思います。
最後までお読み頂きありがとうございました。
sponsored link
[…] スペース・アドベンチャー』記事①、記事②、記事③)の […]