「決して、決して、決して、諦めない!!」チャーチル不撓不屈の精神よ!今こそよみがえれ!!
20世紀は、「戦争と革命の世紀」とされています。
さて、21世紀に入って15年。
再び世界は危機に瀕しているようです。
21世紀は、「貧困や欠乏から免れる世紀」だと誰もが
予測していました。
確かに、先進諸国では日々生存が危ぶまれる環境が
改善されてきたのは間違いありません。
しかし、人類は「希望と勇気」を失っていくかのような
状態にあります。
「無気力・無感動・無節操」がはびこっているかのようです。
そんな時代には、20世紀の不撓不屈の英国の首相「ウィンストン・チャーチル」
が「希望と勇気」を授けてくれます。
そこで、この本をご紹介します。
「チャーチル~不屈のリーダーシップ~」(ポール・ジョンソン著、山岡洋一・高遠裕子訳、野中郁次郎解説、日経BP社、2013年)
著者のポール・ジョンソンは、ジャーナリスト出身。
近年は、「ユダヤ人の歴史」(徳間書店)などの作品を発表。
歴史家・評論家として活躍しています。
英国生まれ。
「チャーチル」は、たぐいまれな「リーダーシップ」を発揮した政治家です。
「危機をむかえた時代」に、たびたびよみがえります。
あきらめない継続こそ勇気の力なり!!
そんな「チャーチル」も幼少期から青年期に至るまでは「劣等生」
わんぱく気質でもありました。
「チャーチル」は、やがてその気質から正規の大学へ進学せず、「陸軍士官学校」
へ入学します。
英雄に憧れ、主に「歴史」に興味があったようです。
「チャーチル」の生きた時代は、大激動の時代。
第一次世界大戦から第二次世界大戦へと、人類がいまだ「経験したことのない」
「未曾有の危機の時代」でした。
人々の価値観も絶えず揺れ動き、黄金の世紀から恐慌の世紀へとめまぐるしく
変動していきます。
「チャーチル」は、政治家を目指します。
それでも落選を経験するなど、出だしはあまり良くなかったようです。
政党もたびたび変わったりしています。
しかし、「チャーチル」は所属にこだわったり「地位や名誉」にしがみつくような
人間ではありませんでした。
あくまで自分の思想哲学から信念に基づいて行動したのです。
落選中はジャーナリスト経験などから、「文筆業」でも生計を立てることができるように
常に努力していました。
「チャーチル」も英国貴族の流れにあるのですが、こと生計に関しては「自立心」が旺盛
でした。
自分の出自に決して甘んずることなく、艱難に向かっていく。
そのような気質を育てていきました。
また、常に実践活動に身を置くことによって「実践知」を養っていったようです。
人々の時代への認識が甘い時でも、誤解を恐れることなく「警鐘乱打」を鳴らしていくのです。
なんども政敵に囲まれたりして逆境も招いています。
「チャーチル」は、そんな時でさえ敵対してくる人間に対してもユーモア精神を忘れることは
ありませんでした。
「復讐ほど高価で不毛なものはない。」(ウィンストン・チャーチル)
うつから自信を回復する秘訣
そんな「チャーチル」にも最悪な時期がありました。
第一次世界大戦におけるダーダネルス作戦の失敗により、「海軍相」を罷免された時。
うつになります。
この時に、「チャーチルのしかめつら」が画家「サー・ウィリアム・オーペン」
によって描かれています。
日本ならさしずめ、三方ヶ原の合戦に敗れた後の「徳川家康」を想像させる光景です。
しかし、古今東西の「賢者」の共通点は「絶望時の自画像」を肝に銘じて、「失敗の
教訓」を忘れないようにすること。
ここに、非凡な謙虚さを生み出す要因がありそうですね。
では、「チャーチル」が「うつ」からいかに生還したか?
絵を描き始めたのです。
「チャーチル」は、どんな専業の芸術家にも負けない程の絵を残しています。
しかも、実際にも評判がいいのです。
また、文筆すること。
この手を動かして全身全霊で「芸術に打ち込む姿勢」こそが回復の秘訣のようです。
「芸術」は、日々のよけいなストレスから解放してくれます。
「うつは本当に苦しい」です。
最後に「チャーチル」の名言をいくつかご紹介します。
「成功があがりでもなければ、失敗が終わりでもない。肝心なのは続ける勇気である。」
「成功とは、失敗を重ねても、やる気を失わないでいられる才能である。」
「好転する前には、悪化するという段階もあり得る。」
「夢を捨てるとき、この世は存在しなくなる。」
「決して屈するな。決して、決して、決して!」
なお、名言は「チャーチルの名言・格言集。危機のリーダーの言葉<癒しツアー>」さんの
サイトを参考に引用させていただきました。
この場をお借りして感謝申し上げます。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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