アラン・グレジャーマン氏の『人はみな「ビジネスの天才」として生まれる』あなたを成功へ導く13の「子ども力」!!

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『人はみな「ビジネスの天才」として生まれる』

アメリカのビジネスコンサルタント会社の

社長として活躍中のアラン・グレジャーマン氏が、

素晴らしい「ビジネスアイディア」を提案されています。

「人は誰しも才能が隠れているかけがえのない存在」です。

ビジネスで困った時には、次の呪文を唱えてみるのも

効果がありそうです。

「思い出せばいいのだ、子どものころを。」

今回は、この本をご紹介します。

『人はみな「ビジネスの天才」として生まれる』(アラン・グレジャーマン著、福澤善文・福澤良美共訳、小学館、2005年)

アラン・グレジャーマン氏(以下、著者)は、

全米で有名なビジネスコンサルタントです。

米ワシントンD.C.を本拠地とするコンサルタント会社

「ベンチャー・ワークス社」の創業者兼社長さんで

いらっしゃいます。

さて、「コンサルタント」と言えば、

日本では「うさんくささ」が付きまとうようなイメージも

あり、あまり評判も芳しくないようです。

読者の皆さんにも、経営者の方がおられるかと思いますが、

そのような実感をお持ちではないでしょうか?

また、経営者でない一般のビジネスサラリーマンの方にも、

「ビジネス書」や「自己啓発書(成功哲学本)」など、

もう「うんざりだ!!」との思いをお持ちの方も

おられるでしょう。

そんな方にこそ、是非お薦めしたいシンプルな本です。

「ビジネスのヒントは、子どものころを思い出すだけでよい!!」

そんな素朴な愛情に満ち溢れたアドバイスが、

この本を読むと得られます。

「何はともあれ、他のビジネス専門書は一切不要!!」

「ただ、素直に熱意を持って仕事に取り組むだけでよい!!」

そのように励まし続けてくれる類書にはない貴重な有り難い

「アイディア書」です。

著者は、『人はみな「ビジネスの天才」として生まれる』

語っておられます。

『あなたは子どもだったころ、毎日の「仕事」を楽しんでいた。

今の「仕事」にだって、あなたが楽しめない理由はまったくない。

思い出せばいいのだ、子どものころを。』と・・・

『そうは言っても、大人になると利害関係などの「しがらみ」に

足を取られて身動きできない状態で、とても「そんな生ぬるい」ことを

言っていられるものではないわい!!』との厳しい声も聞こえてきそう

ですが、そんな方にこそ、「生まれてきた原点」を振り返って頂きたいのです。

確かに、年々歳々「ビジネス環境」は厳しくなりすぎてきたように思われます。

しかし、「視点」を変えてみればいかがでしょうか?

ひょっとしたら、「大人」という目線が「ビジネス上のネック」になっている

だけではないでしょうか?

ということで、著者は、『あなたを成功へ導く13の「子ども力」』として、

私たちに良質な「ビジネスヒント」を与えてくれています。

皆さんも、日々のお仕事で悩まされている方が大半だと思いますが、

少しでも「頭を柔らかくするヒント」として、

この本を取り上げさせて頂きました。

「13の砂場のレッスン」~あなたを成功へ導く13のステップ~

昨日も語りましたが、このような厳しい「大格差」経済社会だからこそ、

人間として「生まれてきた原点」から再挑戦する必要があります。

「IQ(知能指数)、EQ(心の知能指数)に次ぐ能力こそが、

CQ(「子ども力」指数))であり、新しいビジネス・コンセプト」だと、

著者は語ります。

私たちは、子どもの頃に誰もが経験してきた「シンプルな法則」を

どこかに捨ててきたようです。

大人へと成長していく過程の「どこかで」・・・

『子ども時代の成長=①生活②探究③所属(居場所)』

それは、ビジネスにも通用する「簡単すぎる方程式!?」だといいます。

『ビジネスの成長=①適切な戦略②健全な経営陣③適切な環境』

これは、「大きな組織体」に属する「ビッグ・ビジネスマン」に限らず、

「一人職人」である、世界でとても小さな「個人事業主」にまで当てはまる

「ビジネス法則」です。

①適切な戦略とは、皆さんに喜んで楽しんで頂ける

「モノやサービス」の提供方法を創造していくこと。

②健全な経営陣とは、たとえ「一人経営者」であっても、

「遊び心」をもって「新規事業」を工夫しながら考案する人間。

③適切な環境とは、できるだけ「身の丈にあった」仕事をこなし、

ストレスを軽減して仕事に集中出来る「居心地のいい職場環境」です。

それでは、上記のような「ビジネス3大原則」は、

いかにして実現可能となるのでしょうか?

その鍵こそ、「子ども力」にあります。

著者は、「13の砂場の教え」として、

次の「13の子ども力」を掲げておられます。

①遊べ=「遊ぶ力」

②熱中せよ=「熱中する力」

③どこに向かうか知っておけ=「焦点をしぼる力(集中力)」

④重要なことにフォーカスせよ(焦点を合わせよ)=「急がせる力」

※これは「急かせる(焦らせる)」ことではありません。

自らの「緊張感」をよい方向で活用させていく力です。

⑤マジックを起こせ=「リーダーシップをとる力」

⑥可能性を想像せよ=「驚嘆する力」

⑦すべてをばらばらにせよ=「好奇心を抱く力」

⑧たくさん質問せよ=「質問する力」

⑨トライせよ=「挑戦する力」

⑩新しい世界、人と接せよ=「創造する力」

⑪参加せよ=「参加する力」

⑫いつも居心地よく=「居心地よくする力」

⑬何かを起こせ=「やり遂げる力」

という「ビジネスを成功させる13のステップ」です。

これら①から⑬の「子ども力」を学び、甦らせていくためのアイディアが、

様々な有名企業や有名人の言葉とともに、詳細に解説されています。

「子ども力」は、生き抜くための知恵の宝庫

ところで、私たち「大人」になりきった立場から、

「子ども」の姿を観察すると、

「生き抜こうとする涙ぐましいまでの逞しい姿」

「再発見」することになります。

「決して、か弱い存在ではない!!」

「子どもは子どもなりに、一生懸命<独自性>を磨いている!!」

というような「再発見」です。

実際に、管理人にも2歳~4歳になる「姪っ子」がいますが、

一緒に遊んでいると、様々な学びや気づきが授けられます。

「大人」になるにつれて、あれやこれやの「外部情報(環境)」と

接していくにつれて、一見「選択肢」が増え「選択の自由」が

あるかのように、思い込まされているようですが、そのことが

かえって「不自由度」を高めて、「頭・身体・心(魂)」が

硬くなっていっているのかもしれませんね。

「学を断てば憂いなし」(老子)というように、

大人になればなるほど、「赤子」のような「柔軟心」に欠けていく

一方のようです。

本来、誰にでも<独立心>があり、リーダーシップ力が、

一定程度備わっているのですが、現代の「社会化教育」が

あまり好ましくないのか、「子どもの本来の才能」を奪い

枯渇させているようです。

「教育の原義は、隠れた才能を引き出し(educe)、

よりよき方向に向かって「創造の世界」へと飛翔させていくための

教育(教え育てるeducation)であったはず・・・」

その「子ども」も含めて「人間」の成長をともに支え合いながら、

「相互学習」をしていくのが、「人間の本質」です。

ところが、現代社会では、この「探求心(知的好奇心)」を

喪失させていくような「便利で効率的」な方向へと流していく

風潮にあるようです。

このことは、テクノロジーの進展とともに、「ビッグデータ」という

形で、安易な情報収集に依存するような「手抜き仕事」を助長促進

させていくことになりかねません。

この本でも紹介されていた有名企業や有名人は、そのことを

正確に理解していたようです。

だからこそ、「仮説設定力(問題意識)」と

「調べる力(検索するだけで満足する力ではないですよ、念のため・・・)」

及び「試行錯誤力(建設的で良心的な批判思考)」並びに

「責任ある実行力」が、大切になってくるのです。

これから、「人工知能」がますます高度化していく予想もなされていますが、

人間の持つ「クオリア(質感、皮膚感覚)」は、失いたくないものです。

この「実感力」こそが、人工知能にも負けない「唯一の人間特権」のように

思われます。

前にも当ブログでご紹介させて頂いたアメリカの若手ジャーナリストも

語っていましたが、「永遠のベータ版」として生きる覚悟が問われそうです。

それは、「完全(完璧)な純正品」でなくてもいいから、

「荒削りでも、常に学び続ける<伸びしろ>を持った人間像」です。

むしろ、人間の本性からして、「当たり前」のことなのですが、

私たちは「記憶の彼方へ忘却」させているようです。

この「人間として生きる原点」に立ち返れば、「機械と一緒に働く」ことも

楽になるのかもしれません。

このことは、変動激しい経済社会の中で、人間が「定数と変数」を

柔軟に操作していくことでもあります。

「人間に残された領域とは何か?」

数多くの方々が、「アルゴリズム中心」の「人工知能」に対して、

「人間」の「クリエイティブさ(想像力と創造力)」を自覚させていくことが

重要だと語ってきました。

では、具体的に「どのようにして養い磨いていけばよいのか?」

この本を読むと、「別に難しく考える必要はないさ!!」

「思い出せばいいのだ、子どものころを。」ということに、

あらためて気付かされることでしょう。

つまり、「連想(シミュレーション)ゲームを常日頃から遊び楽しみながら、

仕事力を磨いていくこと」でもあります。

そのヒントが、この本には満載です。

ところで、この厳しい経済環境の中で、失業や倒産を経験され、なかなか

「再チャレンジが苦しい!!」状況にあり、完全に「自信喪失」しかけている

心理状態にある場合には、どのように「脱出」していけばよいのでしょうか?

管理人も、周期的に「躁鬱(自閉)気質」を子どもの頃から繰り返して

きましたが、管理人のような「神経質で生真面目」な性格で悩まされている方の

場合、どのような「光明」を見出せばよいのでしょうか?

一生懸命にあらたなことに挑戦し、学び続けていても、お金を稼ぐ能力(生計力)と

比例しないことで、悩まされ続けている方も多いことと思われます。

「ビジネスって、思った以上に難しすぎる!!」と思われている方も

大多数だと思われます。

そのような方々に、どのようなお力になれるか正直日々悩みながら、

「書評」をしているのですが・・・

特に、この本でも触れられていましたが、「逆説的企業(自己)研修のススメ」の

著者からのアドバイスには考えさせられました。

「質問力」についても・・・

皆さんの中にも、他人から「そんな質問に一体何の意味があるって言うんだい!!」

「それ(その質問)は、愚問だな!!」などと、心理的な板挟み(ダブルバインド)から、

「抑鬱(自閉)状態」に落ち込まされたり、さらに「強化」されていった

「真面目で従順」な方々もおられるかと思います。

どうすれば、「ダブルバインドの自信喪失状態から再チャレンジの方向へ

脱出出来るのだろうか??」

毎日、悶々とする日常を過ごされていることでしょう。

管理人が、そのような「気質」であるだけに、いつも「書評」テーマを

考える際にも、問い続けているのです。

この本は、そのような孤独な環境で一生懸命に仕事されているすべての方に

是非ともお薦めさせて頂きたい1冊です。

この本以外にも、前にご紹介させて頂いた記事も少しは役立つかもしれません。

「無力感」を抱え込む管理人の拙い紹介記事ですが、こちらもご一読下されば

幸いであります。

「ダブルバインド状態から脱出するには・・・」

「正解は、唯一ではない」ですが、それは、「良い意味で<自己中心的>に

行動すること」かもしれません。

「他人の基準ではなく、自己基準を大切にして、自らの<意外な>振る舞いが、

他人をよい方向に巻き込み、突破口となるのではないかと・・・」

そこには、「批判」も起き、「渦巻き」が発生するでしょうが、逆に言えば

その「勇気ある意外な振る舞い」が、良質な「対話」へと導いてくれるかも

しれませんね。

そこで、最後に「不機嫌な職場環境」を予防するための「アイデアマインド」

著者から授かりましょう。

「7つのなしルール」

①ルールなし②境界なし③固定観念なし④厳格な規制なし

⑤「駄目なアイデア」と言わない⑥恐れることなし⑦長い会議なし

この「7つのなしルール」を導入することが、

「イノベーション」を引き起こす「場」を生み出すようです。

『イノベーション=①支える環境の整備②子どものように考え、

行動する能力』

すでに、世界中の先進的な取り組みをしてビジネスに成功している

「職場」では取り入れられています。

世の中の大多数の「不機嫌な職場」は、これと「真逆の場」なのでは

ないでしょうか?

「良質な職場環境と仕事創出は、適切な対話と自主性の尊重から」

創造されます。

『あなたを成功へ導く13の「子ども力」』が教えてくれることは、

すべての人が「リーダー」になり得る「潜在的な資格」を

有しているということです。

ということで、エジソンの締めの言葉で筆を擱かせて頂きます。

「すべては、待っているあいだもやる気満々の人へ向かう」

最後までお読み頂きありがとうございました。

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