「生きるとは、人生の物語をつくること!!」小川洋子さんに「物語の作り方」を教わる!!
「言葉の使い方」や「自分を語ること」に
お悩みの方は必読!!
あの「博士を愛した数式」でおなじみの
作家「小川洋子さん」に「生きるヒント」
を学ぼうというわけで、
今回は「物語の効用」について、この本を
ご紹介します。
「物語の役割」 (小川洋子著、ちくまプリマー新書、2007年)
数年前に「映画化」もされた
「博士の愛した数式」
一日に数時間しか記憶のない博士と
家政婦、「ルート君」の間で
繰り広げられる「温かい物語」
「人間は物語の中で生きる」
この「重要なテーマ」を背景に描写されていました。
「生きた時間」
「生きられた時間」
について、この本を取り上げながら考えていきたいと
思います。
「言葉」は後からついてくる!!
「言葉が先か、イメージが先か?」
前回のブログでも考察しました。
著者も「小説を書く」際には、
「言葉がイメージの後に追いつく感覚」で
創作作業に取り組んでいると言います。
たとえば、「悲しい」という「言葉」
これを単に「悲しい」と表現するだけでは、
「小説」にならないと言います。
「小説」は、「散文」と異なり
「背景描写、人間の内面心理など」について
描写していかなくては成り立ちません。
「心の内面心理」を「言葉」でもって表現するには?
「心の声に耳を傾けなければなりません」
「心の声」は、「言葉にならないかすかな声」
その「言葉以前の世界」をどうして描写していくのか?
ここが「小説家の腕の見せ所」でもあります。
では、プロの「小説家」ではない私たちには、
無関係なのか?
「そうではない!!」と著者は言います。
「生きるとは、自分の物語をつくること」
「声にならない声」に意味を与える作業が、
「生きること」であると。
人生はあらかじめ方向性が決まっているのでしょうか?
「そうだ」
「いや、そうではない」
と賛否両論でしょう。
「方向性に意味を与える作業」こそ、
「言葉の持つ力」です。
もし、「人生に意味を与える言葉」が
存在しなければ、「人生は空虚そのもの」に
なってしまうでしょう。
「イメージの後に言葉が追いつく」
この意味は、かくも深いのです。
「観察してごらん」
現代社会は、「想像力を奪われやすい社会」です。
映像や音声中心に社会が成り立ってきたため、
「言葉の持つ力」が著しく弱くなってきたようです。
「言葉が軽すぎる」
「言葉に信用がおけない」
そのような「社会」では、「言葉をもてあそぶ」
能力を持った人間が優位に立ってしまいます。
「サイレントマジョリティー(声なき声を持った大多数)」
を「支配しよう」と行動します。
日々生活に追われた現代人にとって残された手段とは何か?
それが、「想像力と創造力」です。
「世の中をよく観察すること」
「心の内面と対話すること」
「相手を思いやる想像力」
これらを意識して強化する必要があります。
「人生は自分が思うほど長くはない」
まだまだ「大丈夫」と思ってはいても
いつ「天に召される」か予想できません。
短い人生なのになぜ人は争うのか?
悲しいことですよね。
「一人一人が有意義に人生を生きるには?」
「言葉」だけに頼る生活から少しずつ「降りていく」
こうした意識を持って余生を過ごすのも「知恵」でしょう。
「自分の人生と宇宙の意識を進化の過程に位置づけること」
私は、このような志を持って生きていきたいと念じています。
「宇宙の進化の過程に位置づける」
ずいぶんと大胆なことだと、思っていらっしゃる方もおられましょう。
これも「物語の効用」です。
「人生は、一期の夢」
「もう二度とは戻らない時間」
だと思って、日々を過ごすのならば
「あなたの人生は黄金色に輝く」でしょう。
著者は、こうも言っています。
「小説は過去を表現するもの」
「死んだ人と会話するような気持ち」だと。
人生の物語も「もう一人の自分」という
「モノ(もののけの”もの”です。)」
の力を借りて自分を語るような表現だと
思うのです。
「書くことは、人々の記憶を残すこと」
でもあります。
では、「書かない人・書かれなかった人」の思い出は、
この世に一切残らないのか?
「断じて、否!!」です。
「想像力によって、呼び出すことができる」のです。
「正しいか、正しくないか?」
そのような「解釈は不要」です。
ただ、人々の記憶の中に立ち上がる
「もやもやしたもの」を「創造する」
ことに意識を傾ければ「声を聞く」
ことができるでしょう。
「自分と他人(世界)との間に架け橋をつなぐ」
ここにすばらしい「宇宙の秘密(英知)」があります。
ですから、「観察して下さいね。」
「目に見えないものに寄り添う心」
一番大事にしていきたいことです。
なお、小川洋子さんの好著として、
「博士の愛した数式」(新潮文庫、2005年)
「世にも美しい数学入門」(藤原正彦との共著、ちくまプリマー新書、2005年)
「生きるとは、自分の物語をつくること」(河合隼雄との共著、新潮文庫、2011年)
を、ご紹介しておきます。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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「博士の愛した数式」小川洋子著に、
[オイラーの等式]もでてくるが、今まで【数そのモノ】と≪「宇宙の進化の過程に位置づける」≫との≪…物語をつくること!!≫もいよいよこの等式にも触れられるようになりそうだ。
≪「宇宙の秘密(英知)」≫を[数学](メタ数学)で観る『宇宙座標』は、[極座標]と[直交座標]である。
[極座標]は、[空間](三次元)を[基軸]に[時間]を観ると≪…物語≫り、
[直交座標]は、[時間](四次元)を[基軸]に[空間]を観ると≪…物語≫ってきた。
この[基軸]は、[数学思考]の中では隠れているが[メタ数学]では、どうしても組み込まなければならないことだ。
これが、[オイラーの等式]と[オイラーの多面体定理]が、[空間](三次元)と[時間](四次元)との≪…間に懸け橋をつなぐ≫と生っているのだ。
[空間](三次元)を[基軸]とする[極座標]と[時間](四次元)を[基軸]する[直交座標]とは、同じ[数直線](一次元)を[共生]させる[基軸]で扱われる(解析する)事である。
[空間](三次元)の現象に『時間軸』が忍び込むのが、[直交座標]に『時間軸』を持つ変換あるいは『両義特性』の『基軸単位』となる。
[極座標]は、[時間]を観る【π】からの『基軸単位』(半径)となる。
[直交座標]は、[空間]を観る【e】からの『基軸単位』【1】となる。
[数学思考]と言う『時間』が、数学で最も重要な[数学概念]の【連続】(正則)を[人]が掴んだのだ。
[人]は、【π】【e】の[カオス]に[邂逅]する。