老子と「エントロピーの法則??」ものの見方が一変します!!

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混乱、混迷、無秩序を極める現代社会。

部分的には正しい選択が、なぜか

全体的には間違ってしまう社会システムです。

行き詰まりに見える「人間と世界の関係」を

いかに改善していくのか?

ここに、「老子×エントロピーの法則」を

活用していこうということで、今回は

この本をご紹介していきます。

「エントロピー発想の生かし方」              (高辻正基著、ごま書房、昭和58年)

この本は、管理人にとって「思い入れの強い」本です。

今から15年前の学生時代に「古本市」で

たまたま見つけた「掘り出し物」

「人生観」が帯にあるように「本当に一変!!」しました。

当時、「インターネット」が一般に普及し出した1998年

から2年後の「世紀末」

管理人「20歳の頃」でした。

「ネットワーク社会の到来と将来の職業のあり方」

などが、論じられていました。

ちょうど「ITバブル」前で、友人の中にも

SE(システムエンジニア)を目指す子もいました。

「世紀末」

「ミレニアム問題」などで、一騒動もあった時だけに

「無秩序」について特に関心を抱いておりました。

そんな「将来の生き方」に悩んでいた時に、まるで

「天の啓示」のごとく私の前に現れた本なのです。

是非、皆さんにも手に取って頂きたく思います。

「エントロピーの法則」とは?

最初に「エントロピーの法則」について、

ご説明しておきます。

「エントロピーの法則」とは、

「物質とエネルギーのやりとりのない閉じた世界では、

物質とエネルギーは、一方的に変化して無秩序化が進み

元の形態には決して戻らない」

ということです。

つまり、「エントロピーが増大するとは、無秩序・乱雑化

していく」ということでもあります。

「エネルギー保存の法則」については、ご存知の方も

多いでしょう。

「物質とエネルギーが他の形態に変換されても

質量は総体的に変化しない」ということです。

現在の地球の生態系は、「閉じた世界」とされているので、

「エネルギーなどの資源」が、限られているため(少なくとも

一般にはそう解されています)危機が頻発するというわけです。

「エントロピーを増大させない生き方」

以上から、「人間のあらゆる活動」もできるだけ

省エネ化した方がよさそうですね。

「持続可能な発展」

これが、現在の地球に生きる「人類の課題」です。

現代社会は、絶えず「経済規模の拡大」をして文明化

してきました。

しかし、「未来永劫不変ではない」地球上に生きる

私たちはここらで立ち止まる時期に来ているようです。

「フリーエネルギー」でも開発されない限り、

「エネルギーは有限」です。

「天然資源も有限」であり、人類の都合だけで

無尽蔵に使用していいわけではありません。

「大きくなりすぎるとエントロピーは増大します」

現在は、従来の「スケールメリット追求型」から

「スモールメリット追求型」へ移行しようと

試行錯誤している最中にあります。

「モノからコトへ」

そのために、

「ネットワーク社会をどう活用するか?」

暗中模索しているところでもあります。

「インターネット社会」は、莫大な「エネルギーの消耗」

を誘発してしまいます。

少なくとも「現在の技術水準」では・・・

「スモールメリット」を活かせる機会・環境を

整備できたのはよいことだと思います。

ただ、この「エネルギーの消耗問題」

いつかは(それも近い時期に)解決しなければ

ひたすら厳しい環境へと追い込まれていくことでしょう。

これに対しては、様々な取り組みがなされているところです。

「可能な限りモノは共有化」

「コトを新たに創造活用」

していく「経済社会」が望まれます。

この本でも、「老子思想」から様々な「ヒント」を

取り上げています。

「大きく伸びるには、大きく縮まなければならない」

「柔らかく弱い方が、生き延びられる」

など、「未来社会」のモデルがすでに用意されています。

現代経済では、あらゆるところで

「合成の誤謬」が生じています。

「ミクロレベルでは正しい選択でも、マクロレベルでは

間違った結果を生み出してしまう」

なぜ、このような誤りが出てきてしまうのか?

それは、従来の「思考法」に問題ありということです。

「二元対立型思考」

「安易な分かりやすさを求める思考」

「結果本位思考」

こういった「思考法」に限界があるようです。

「いったんすべてを引き受けるという思考」

「ごった煮、納豆型思考」

「矛盾対立のまま高次元で俯瞰して見る思考」

こういった「思考法」に転換していくといいようです。

皆さんも、「いい知恵」がありましたら

出し惜しみせずにどんどん世の中に提供していきましょう。

「未来は、みんなで創造していくもの」

なお、「思考法」についての関連本として2冊挙げておきます。

「地球システムの崩壊」(松井孝典著、新潮選書、2007年)

「システム思考とは何か?」について学べます。

「集中思考術-脳ミソを大爆発させる勉強法」

(松本道弘著、光文社カッパ・ビジネス、1982年)

「エントロピー」について、

「第三の道-インドと日本のエントロピー」

(糸川英夫著、中公文庫、1994年)

現在のインド事情を考えると古いですが、大本の「思考法」

については現代でも十二分に通用します。

最後までお読み頂きありがとうございました。

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