ポール・G・フォーコウスキー氏の「微生物が地球をつくった」  人類に<いのち>を授けた神々の痕跡!?

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「微生物が地球をつくった~生命40億年史の主人公~」

米国の海洋生物学者であるポール・G・フォーコウスキー氏が、

独自の海洋調査で再発見された微生物から、

<いのち>ある人類を含めた生物の原初形態へと

遡及しながら生物の起源の謎に迫る書です。

「人類は、微生物に多大な恩恵を受けている!!」

進化の秘密を解き明かす小動物:微生物。

人類誕生の陰の立て役者です。

今回は、この本をご紹介します。

「微生物が地球をつくった~生命40億年史の主人公~」   (ポール・G・フォーコウスキー著、松浦俊輔訳、青土社、2016年第3刷)

ポール・G・フォーコウスキー氏(以下、著者)は、

米国ニュージャージー州ラトガーズ大学地質科学・海洋沿岸科学科で

教授を務められている海洋生物学者です。

本書は、「微生物」を主人公に据えた生物進化論を主題にした

生命起原の謎に迫る生物化学啓蒙書であります。

とはいえ、本書で解説される現代生物学の知見に関しましては、

少なくとも、高校生物レベルの基礎知識が必要と感じられ、

このレベルの知識がないと、難易度が高すぎると

思われるかもしれません。

でも、大丈夫です。

管理人自身が、現代生物学に特有な「専門用語」に悩まされたことから、

かつて高校生物の落第生になってしまったこともあり、

四苦八苦しながら読み通すことになったわけですが、

微生物から人類に至るまでの

<生物進化史>の大づかみな流れさえ捕捉することが出来れば、

ものすごく理解が困難だということもないでしょう。

いきなりこんなご紹介文から語り始めれば、

読者の皆さんにおかれましても、

読む前から気が引ける思いになられるかもしれませんが、

本書が非常に面白いテーマを提供してくれていることだけは

間違いないところ。

そこで、以下の本文内では、

管理人の理解し得た範囲内において

生物学に関わる「専門用語」を

なるたけ最小限に抑えながら

本書のご紹介を通じて、

生命体が持つ<いのち>の本質に迫っていきたいと思います。

本書での文体(「訳文」の問題なのか、著者自身による表現形態の

為せるわざなのかはわかりませんが・・・)も、

生命体を扱う割には、あまりにも無機質な感じを受けたことや

管理人自身の理解力の問題などもあって、

なかなか最後まで読み通すのに手こずったのが

正直なところでもありました。

このように一読する限りでは、一般啓蒙書レベルとしては、

かなり高密度かつ専門的な内容が満載の本書ですが、

これまでの人類史を語るうえで盲点だった「微生物」の存在に触れることで、

今後の人類のあり方を考えていくヒントにもなる知見が次々と紹介されており、

最後まで読了されれば、

おのずと「微生物」の魅力に取り憑かれていくようになっています。

ということで、「微生物」の存在意義を深く知ることを通じて、

これまでの「人類」中心史観を乗り越えていく志向性をもった

「万類共尊の共生進化論」を皆さんとともに学んでいこうとの趣旨で、

この本を取り上げさせて頂きました。

<いのち>は、一体全体どこからやって来たのだろう??

それでは、本書の内容構成に入っていきましょう。

①「第1章 見えない微生物」

※まず最初の導入部では、

著者による黒海沖での海洋生物調査から

本書で展開される生命の起源への旅が始まります。

生命の起源論争については、

現代でも一大難問ですが、

最新の研究調査事例を詳細に分析していくと、

必ずしも、ダーウィン流の生物進化論の解釈が妥当では

なかった(とまでは断言できなくとも)、その解釈適用範囲が

かなり狭い領域のものでもあったことが判明してきたようです。

とはいえ、ダーウィンの知見にも一理あり、

現代の生物進化論の「理論」的先駆者として、

深い敬意を表しておくべきでしょう。

当時は、観察手段も限られていましたし、

西洋科学では、絶えず、宗教界との間で、

その世界観を巡る攻防戦に苦労させられた事情もありましたから・・・

なお、観察手段の進化史につきましては、

本書における「微生物」観測で大活躍してくれる

顕微鏡史から見たエピソード記事もありますので、

近現代科学史における進展度を測るものさしとしても

興味深い解説(詳細は、「第2章 微生物登場」本書35~

47頁などご参照のこと)がなされており、

読みどころ満載です。

(この経緯についても、前にご紹介させて頂いた

今西錦司博士の『ダーウィン論』『主体性の進化論』などが

ご参考になるかと思いますので、ともにご一読頂ければ幸いです。

とはいえ、今西進化論は、現代でもなお論争の的であり、

確定的な「定説」ではないようです。

あくまで、今西博士が立てられた

進化論「仮説」として、お読み頂くようご注意願います。

生物「進化論」については、今後とも多種多様な角度から

検証させて頂く予定でいますので、乞うご期待であります。)

さて、本章における主眼は、

生物進化論における「微生物」の立ち位置が、

これまで、現在もですが、

なかなか確認検証が難しかったという点にあります。

何しろ「微生物(肉眼では捕捉不可能な超ミクロな生物)」なのですから。

現代生物進化論では、主に、「地質学」調査の手法が採用されてきたようですが、

こうした「微生物」の痕跡を確実に捕捉することには、

苦労の連続だった様子が描かれています。

本章でのもう一つの功績は、ダーウィンの生物学への貢献が

わかりやすく解説されているところにもあります。

『ダーウィンの主な貢献は、あらゆる生物種の中で、

淘汰の対象となりうるばらつきが自然に生じるという考え方だった。』

(本書30頁)

また、『基本的な概念(管理人注:生物の進化系統図(本書の表現では、

<生命の樹>のこと)はラマルクが半世紀以上前に考えていたものと

似ているが、ダーウィンは、その過程の生じ方について、

まったく別の考え方を得た。』(本書29頁)などと

簡潔に紹介されている点が好感が持てたところでした。

このように私たちの「肉眼」では、長きに渡って捕捉不可能だった

超微小生物こそ、『動物が登場するよりも20億年以上も前からいた。』

(本書33頁)との裏付け作業が、本書の次章以下で展開される

論点であります。

この「微生物」は、植物や動物を含めたあらゆる生物の「原点」に位置する

生命体だとされていますが、その範囲はかなり広くて、

現在でも精確な定義づけをするのに苦労しているようです。

いずれにせよ、

「微生物」なかりせば、「人類」が、

未だかつてこの地球上には誕生していなかったことだけは

ほぼ確実であります。

そんな「人類」の育ての親こそ、「微生物」

というわけで、この超微小生命体に敬愛の念を込めて、

語られていくのが、著者の目線であります。

とはいえ、著者の語り口には、「物理学」が好む表現(微生物の機能的特徴を

<電子のやりとり>として見るなど)が多く用いられていますので、

「有機物」たる生命体に相応しい比喩表現として最適なのか否かには

違和感を抱いたわけですが・・・

②「第2章 微生物登場」

本章では、前章の要約中でも触れさせて頂きました顕微鏡史とともに、

微生物<発見>の瞬間がうまく捉えられた物語が紹介されています。

最後までなかなか「見つからなかった」生物が、

「人類」を含めたあらゆる生物の共通祖先だったという

『生物学の中でも大きな皮肉』(本書35頁)だと。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

③「第3章 始まる前の世界」

※本章では、これまでの「地質学」的調査方法では、

なかなか微生物の痕跡発見に至らなかったところ、

20世紀初頭あたりから急成長していった

原子核物理学から得られた知見を応用活用させた

手法にて「再」発見に至った過程が、

詳細に解説されています。

つまり、従来の「物理的化石」だけでは限界だったところに、

堆積物に含まれる炭素同位体を比較対照考察する手法を取り入れた

「分子化石(ほとんどは脂質に由来する分子)」(本書62頁)との

混合調査によって、太古の微生物と他の生命体(植物や動物など)との

関連性がようやく見え始めた様子が解説されています。

それによると、生命の原初形態は、

酸素を嫌う<嫌気性>生物だったことが判明してきました。

著者による黒海での深海領域での調査も

この酸素の無い領域で「生命エネルギー」を生み出す光合成する

微生物だったといいます。

それでは、今日、私たちが、当たり前のように吸う「酸素」を

活用する生命エネルギー機構を創り出すまでには、

どのような進展があったのでしょうか?

そのあたりの詳細な解説が、第4章~第8章までで

縦横無尽に語り尽くされています。

内容の紹介につきましては、非常に専門用語も多くて煩瑣であり、

浅学非才の管理人にとりましては、解説に支障を来し、

読者の皆さんをいたずらに混乱させることにもなりかねませんので、

控えさせて頂くことにします。

この点については、今後の管理人の学習課題とさせて頂くことで

ご寛恕願います。

(そのかわりですが、この領域における詳細な要約記事が、

管理人も常日頃から敬愛させて頂いている

日本読書人の「極北」松岡正剛先生の

本書評解説記事にわかりやすくまとめられていますので、

そちらの方をご推奨させて頂くことで、

この領域における解説に代替させて頂きます。

『千夜千冊<生代篇>1622夜』記事をご参照下さいませ。)

簡潔にまとめておきますと、

原核生物(遺伝子を保護する核膜を持っていない生物)が、

ミトコンドリアを取り込むことで、真核生物へと進化し、

酸素」呼吸が可能となったことで、

それまでの生命エネルギー創出のための効率度が

飛躍的に高まっていったということになります。

それが、次章~第8章を中心に解説されていきます。

④「第4章 生命の小さなエンジン」

⑤「第5章 エンジンのスーパーチャージャー」

⑥「第6章 コア遺伝子を守る」

特に、この第6章の面白いところは、

「遺伝子の水平伝播」という解説がなされている箇所です。

いわゆる「コア遺伝子」に関する詳細な解説は、

本書に委ねさせて頂きますが、

ニトロゲナーゼルビスコなどのコア遺伝子を含む生命の樹を

作ると、ダーウィンの変異を伴う継承による進化モデルが

あてはまらないことが明瞭になる。』(本書131頁)ことが、

「微生物」の遺伝子解析では可視化されてきたことが示されています。

つまり、こと「微生物」に関しましては、

『多くの遺伝子が垂直に継承されていない、つまり前の

世代から受け継がれているわけではないことが明らか』(本書132頁)だと。

このような継承過程を「遺伝子の水平伝播」と呼ぶそうですが、

このことは、「人類」を含めた他の有性生殖生物には

どうやら当てはまらないようなのです。

「当てはまらない」という表現は、厳密には語弊がありますが、

少なくとも、『有性生殖は遺伝子のばらつきを大きくし、

動物や植物の進化では主要な過程となったが、一夜にして

できたことではない』(本書138頁)ということで、

真核生物の長期間における進化の流れが、

徐々に、遺伝子の継承形態を更新させていくことで、

現代の複雑な生体構造に至ったとのことです。

つまり、『真核生物の進化は、とてつもない規模での

遺伝子の水平伝播の物語だ。』(同上)ということです。

⑦「第7章 セルメイト」

⑧「第8章 不思議の国の拡大」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

⑨「第9章 壊れやすい種」

⑩「第10章 手を加える」

第9章と第10章では、これまでの

生物が「いのち」を生み出す

「生命エネルギー創出発動装置(生命エンジン)」の

仕組みに関する話題とは打って変わって、

そうした現代の「分子」生物学がもたらしてきた

研究手法に対する批判的視点の提供や

今後の「微生物」を含めた

あらゆる生態環境との共生関係を

いかに維持進展させていくかに論点を絞り込みながら、

著者独自の科学者精神が発揮されていきます。

ここでは、「微生物」といっても

「人類」にとっては<天敵>ともなり得る

有害な病原菌類(ウィルスなど)などが主に紹介されています。

この病原菌類との対決から「抗生物質」が開発されてきたわけですが、

これへの免疫力が、「微生物」の側における対抗措置としても

ますます強まっていったことも語られています。

その「免疫力」を巡っての

「人類」と「微生物」の壮絶な闘争劇にも

「微生物」の力を借りなければ

「人類」は、少しも生き残りを図ることが出来なかった点も

強調されているのが、この2章における最大の要点となっています。

さらに、注目される箇所に、

第9章における「人類」の生き残りをかけた突破口として、

今もっとも話題とされている

『自己触媒細胞死(オートファジー作用)』についても

触れられている点が挙げられます。

(本書191~192頁あたりご参照のこと)

まとめますと、今後の「人類」が生き残る助力としても

「微生物」の知恵を借りる他ないということです。

著者によれば、『微生物に私たちの仕事を請け負ってもらう

工夫をすることだ。』(本書203頁)と指摘されています。

⑪「第11章 火星の微生物、金星の蝶?」

本章では、「宇宙には、果たして私たち以外の<知的>生命体が

いるのだろうか??」という問いをテーマに、

この地球が、特に、広大な宇宙空間では、生命体にとって、

生き心地のある快適な「ハビタブルゾーン(居住可能領域空間)」である

奇跡について、もっと謙虚であるべき旨が強調されて、

本書の結びとされています。

こうして「微生物」を主人公として、本書を見てきたわけですが、

もし、『この宇宙にいる生命が私たちだけだとすれば、

私たちの異様さを理解する必要がある。私たちだけでないとすれば、

もっと謙虚になる必要がある。』(本書237頁)だという視点を

持ち続けることだけが、今後とも「人類」を含めた<地球>生命体の

存続の鍵を握っているということであります。

そうした「微生物」の存在意義への敬愛深い眼差しが込められた本書は、

「人類」を含めた生命体の存続の背景には

『「微生物」に始まり「微生物」に終わる』という基本思想で

一貫する数々の話題が豊富に提供されている好著であります。

『「人類」を含めて<地球>生命体の根源はどこからやって来たのだろうか??』

一つの「仮説」として、はなはだSFじみた説ですが、

はるかかなたにある<地球>外から飛来したとも考えられる

魅力的な痕跡もあるとかないとか・・・

管理人は、あくまで、緻密に慎重に思索検討を続けつつ、

人類の進むべき道筋を探究していきたいと思っていますので、

今は、これ以上の無茶な推論は止めておくことにしましょう。

とはいえ、この「痕跡」探究問題の「正解」が

今後の科学と人類の精神的進歩にかかっていることは言うまでもありません。

~巻末~

・謝辞

・訳者あとがき

本書に取り組まれる前や読了後、

また、途中で袋小路に迷い込んでしまったと感じられた際には、

この「訳者あとがき」で、ざっと内容のあらすじをご確認されるのも

いいかもしれません。

・参考資料

※この「参考資料」では、邦訳・未邦訳を含めての

各章における関連図書が紹介されています。

とりわけ、この「参考資料」中で、

お薦め出来る書物が、第4章で紹介されている

『生命とは何か』(シュレーディンガー著、岡小天ほか訳、

岩波文庫<2008年>)であります。

(ちなみに、当ブログでも、「岩波新書版」としては、

すでにご紹介済みですが、そちらのご紹介記事

ご一読下さると幸いです。)

・索引

※先に冒頭でも触れさせて頂きましたが、

本書では、高校生物レベル以上の専門用語が

続々と出てきますので、

理解しづらい箇所に遭遇されれば、

皆さんの各自の知識レベルに応じた

生物学入門書などを適宜ご参照されながら、

この「索引」をご利用の上で読み進めていかれると

理解力の補強剤になってくれるのではないかと思います。

管理人自身のご推薦本は、

本記事末尾の関連書ご紹介コーナーにて、

後ほど列挙させて頂く予定です。

また意外にも、児童向けの図鑑・辞典類も、

かなりお薦め出来ます。

最近の児童用図書も、決して侮れませんよ。

すべての<いのち>がつながる共進化史から明日の人類史を考えよう!!

さて、本書の大略は、ここまでで一応済ませましたので、

本書から見えてきた<共生進化論>について

最後にまとめておきましょう。

本書の最終章における結論として、

『私たちはみな、仲間の真核細胞生物と話す真核細胞生物として

巨視的な体であり、私たちの生存は、遠い昔に進化した、

微生物にある微視的なナノマシンの進化によってこそありえた。

微生物こそが私たちの本当の先祖であり、地球を本当に管理しているのも

微生物なのだ。』(本書237頁)ということが、

現代の「分子」生物学などにおける遺伝子解析で

ほぼ明らかになってきたということでした。

つまり、「人類」史上最大の陰の立て役者こそ、

「微生物」だということになります

私たち「人類」を取り巻く生態系は、

皆さんもご存じのように食物連鎖による循環システムによって

各有機(生命)体(無機物も含めてですが)が相互に支え合いながら

ともに生き、生かされてきたのが「真実」であります。

このように万物は等しく<いのち>を介してつながり合ってきたのです。

<いのち>ある「モノ」とだけ表記すれば、

有機(生命)体だけに限定される語弊がありますが、

無機物も含めて、文字通りの「森羅万象」が

互いに意義ある存在として、

「心」が通い合ってきたのです。

管理人などは、

この「心」の正体こそ、

「遺伝子」の本質だと考えています。

この「無機物」は、もちろん、「人類」による「人工」の手が加えられる前から

存在していた純粋自然界における物質体のことです。

ところが、「人類」は、自らの進化の過程で、

純粋自然界に含まれている有機物、無機物にそれぞれ

不自然な加工を施すことで、

急激な異変を自然界にもたらすことになりました。

本書でも詳細な解説がなされていましたが、

例えば、窒素や酸素なども自然な循環サイクルの中で

本来の姿での生態系を介した機能が働くならば、

有益かつ安全な生態系が保持され得たことでしょう。

ですが、化学の進展に伴って、

その物質構造が人工的に「分解」または「合成」加工されるなど

自然界にはなかった「不純」化合物が大量に創出されていきました。

そのことは、各種公害病でも明らかになったことでした。

「人類」だけが、唯一の「万物の霊長」として振る舞えるとの

驕慢な姿勢が強まり続けた結果、

現代地球上における生態系「破壊」に帰結したわけです。

21世紀においてさえ、

このような現状をもたらしたことを反省することもなく、

一部の科学者が、宇宙に「生命(ここでは、主として「人類」を

意味します。(それも、一部の「優生」種族と認められるメンバーのみか??)」が

地球崩壊後も存続し得る道を確保しようと挑戦しているのが

悲しいことですが、現実なのです。

本書最終章でも地球「外」知的生命体の発見について探究されていますが、

未だほとんど「発見」されていないといいます。

「発見」とは、この地球上にいる私たち「人類」から見た表現ですが、

もしかしたら、あちら(地球「外」知的生命体)側で、

このような傲慢な姿勢を示す「人類」に乱獲されて、

宇宙空間にまで、このような有害思想が拡散されるのを阻止すべく

その姿を見せてくれないだけなのかもしれません。

ある著名な宇宙物理学者は、

『地球上の「人類」は、地球「外」知的生命体と

遭遇しない方がよい!!』との見解を提出されているようですが、

あちら側でこそ、「願ったり」なのかもしれません。

少なくとも、「人類」が、

現在の「霊的」成長レベルに止まる限りですが・・・

ひょっとしたら、

それが、

現状の宇宙における地球「外」知的生命体からの

愛あるメッセージなのかもしれません。

この「愛あるメッセージ」を真剣に受け止めることが出来るか否かで、

今後の「人類」の行く末も決まることは確かでしょう。

「そんなことは、SF的おとぎ話にしか過ぎないよ!!」と

冷笑される方もおられるでしょうが、

本書最終章の中の解説記事(本書227頁ご参照のこと)でも

少しだけ触れられていますが、

地球外にもほんの少しだけ、「生命」の痕跡を指し示す証拠が

あったとも言われているようです。

その解析も始まったばかりで、

現段階では、まだまだ決定的証拠だとまでは言えない状況ですが・・・

それでも、「微生物」が、仮に、宇宙空間から地球上に飛来したにせよ、

飛来しなかったにせよ、私たち「人類」の<いのち>の源であることには

変わりません。

これまでのところ、「人類」の「微生物」に対するイメージは、

病原菌などの細菌・ウイルスなどの類として、

「天敵」扱いするなど偏った見方が大勢を占めていたようです。

そうした「微生物」へのマイナスイメージを払拭させてくれたのが、

本書の好著たる所以だと管理人は考えています。

とこのように、「微生物」のルーツを辿ることで、

「いのち」の起原論争まで視野が広まりましたが、

今後は、この視野をどのような志向性でもって拡張させていくのかが

厳しく問われることになります。

「微生物」は、そのことを懇切丁寧に教えてくれているようです。

まとめますと、今まさに「人類」に問われているのは、

「霊的」成長だということになります。

「霊的」と表現するだけで、拒絶反応してしまうのが、

近現代人の知的「限界」であるようですが、

何もおどろおどろしい不明確かつ根拠不明な

オカルト・精神世界が提示するような世界観のことを意味しているのでは

ありません。

その点に関しましては、

「心ある」読者の皆さんであれば

ご理解して頂けるものと確信しています。

「微生物」を含めてあらゆる地球「内外」生命体(非生命体)が、

これまで「人類」の生存を助けてくれたわけですから、

今度は、私たちから彼ら彼女らに対して、「ご恩返し」する番です。

話は一転しますが、そのことを考えさせてくれる

すばらしい文学作品として、三島由紀夫氏の『美しい星』があります。

(ちなみに、昨年の11月の「憂国忌」に合わせてご紹介させても

頂きましたので、こちらの記事もご一読下されば幸いです。

来年には「映画化」も予定されているようです。)

いずれにしましても、

「人類中心思考」から抜け出す時期が、

とっくの昔に訪れていたことを再確認させてくれた本書でした。

ということで、まだまだ「微生物」から派生して、

皆さんとともに語り合いたいテーマは多々ございますが、

今回は、紙数の関係上、ここまでとさせて頂くことにします。

皆さんにも、是非、ご一読されたく

本書をお薦めさせて頂きます。

なお、冒頭でもご紹介させて頂いた

本書の補助読本として、

豊富な図説で比較的わかりやすかった

『地球・生命-138億年の進化~宇宙の誕生から人類の登場まで、

進化の謎を解きほぐす』

(谷合稔著、ソフトバンク<サイエンス・アイ>新書、2014年)

本文中で少しだけ触れさせて頂いた「オートファジー」研究の

最前線については、

『細胞が自分を食べるオートファジーの謎』

(水島昇著、PHPサイエンス・ワールド新書、2016年第1版第3刷)

※本書は、ノーベル生理学・医学賞受賞者である

大隅良典教授の愛弟子の研究者がお書きになった

『始めての一般書』(本書<あとがき>213頁)とのことです。

管理人もざっと見通した位で、

全編「精読」した段階ではありませんが、

「新書」形式ですので、読み進めやすく好印象でした。

「オートファジーって何だっけ??」というテーマに

興味関心はありつつも、未読状態であり、

これから何か適切な解説書をお探しの読者さんには、

お薦めの1冊です。

さらに、「生物学」一般の教養マンガとして、

『マンガ生物学に強くなる』

(堂嶋太輔・渡邉雄一郎共著、講談社ブルーバックス、2014年)

などもお薦めです。

差し当たりは、この3冊を

本書ご併読用として、ご紹介しておきます。

「微生物」探究の知的冒険は、まだまだ始まったばかり。

ですので、今後とも追跡調査していく予定でいますので、

乞うご期待のほど宜しくお願い申し上げます。

最後までお読み頂きありがとうございました。

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