魂のロック詩人ドリアン助川さんに「老子」を学ぶ!!
当ブログの方向性もだいたい定まってきたようです。
「生きる」をテーマに「勇気や知恵・知識」を与えてくれるような本
を幅広いジャンルから硬軟織り交ぜて今後ともご紹介する予定です。
さて、時代が混迷を極めるたびに読み継がれてきた「老子」
今回は、その「老子」を魂のロック詩人ドリアン助川さんに学ぼうと
いうわけです。
ドリアン助川さんといえば、現在公開中の映画「あん」です。
私は「あん」の原作もすでに読み終えましたが、今回は読者の方を考慮して
別の機会までご紹介を控えておきましょう。
『バカボンのパパと読む「老子」』 (ドリアン助川著、角川SSC新書、2011年)
『バカをつらぬくのだ!~バカボンのパパと読む老子・実践編』(ドリアン助川著、角川SSC新書、2014年)
前者は、ドリアン助川さんとバカボンのパパ語による独自の視点を入れた訳本。
後者は、ドリアン助川さんの人生経験哲学をふまえたエッセーになっています。
私も、これまで人生で困った時には精神栄養剤として「老子」を読んできました。
大学の先生が訳されたのもたくさん読んできました。
でも、始めて「老子」に触れたいと思われた方には上記2冊を迷わずご紹介します。
ドリアン助川さんは早稲田大学第一文学部東洋哲学科をご卒業。
その後、様々な活動を通して愚直に「生きるとは何か?」を実践行動してこられた方です。
ラジオでは、若者の人生相談にも乗ってこられました。
そんなドリアン助川さんですので、人生を生きるヒントがたくさん得られるでしょう。
「老子」の心は、「水の心」
「老子」といえば、
「上善は水のごとし」
「大道廃れて仁義あり」
「天網恢々疎にして漏らさず」など、
故事成語にもなった多くの言葉を思い浮かべる方も多いかもしれません。
その心は、「不争の徳」
水のように柔軟な心で日々生きる。
そうすれば、人間関係などうまくいくよ。
現代社会では、人間の所属する組織が大きくなりすぎて複雑怪奇になっています。
そのため、シンプルかつ素直な解決策を見つけるのがどうしても困難になってしまいます。
これから先、人類はこの問題を解決していかなければいけません。
「小国寡民」という言葉もあります。
時代は一人一人の力を最大限に発揮させるため「大から小へ」移行させようと
しているのかもしれませんね。
「トゥー ビッグ トゥー フェイル(大きすぎてつぶせない)」から、
「スモール イズ ベスト アンド ビューティフル(小さい方が最善かつ美しい)」へと。
また、「曲がることや縮むことの大切さ」も教えてくれます。
タオイズムこそ未来の先例に!!
「老子」については、これからも機会があれば様々な角度から触れていきたいと
思っています。
「老子」の原文自体がややこしい。
そのため、多くの読み方ができます。
「老子」を完全に読みこなせるためには、人生遍歴を重ねなければ分からない仕組みに
なっているのかもしれません。
現代社会は、「タオイズム」を求めています。
「道は、常の道にあらず。」
「目に見えるもの・語りえるもの」から「目に見えないもの・語りえないもの」へ。
私たちも、視点を絶えず変えていく必要がありますね。
是非皆さんも一人一人独自の視点で「老子」を読んでみて下さい。
きっと、頭を柔らかくできるでしょう。
身体も柔らかくなるでしょう。
人生で疲れた時には、この2冊をヒントに「老子」に親しみましょう。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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