「福に憑かれた男の幸福論!!」喜多川泰さんの豊穣な世界を読む!!
なんと「清涼感」に満ちた「幸福論」だろう。
「人は何のために生きるのか?」
「仕事は何のためにするのか?」
あらためて「初心」を思い出させてくれる1冊です。
「商売」で行き詰まっておられる方は、必読です。
「人の温かみと感謝」に気付かされます。
そこで、今回はこの本をお届けします。
『「福」に憑かれた男~人生を豊かに変える3つの習慣~』 (喜多川泰著、総合法令出版、2008年)
※ この本は、2015年現在「一部改訂」のうえ「サンマーク文庫」から出版されています。
著者は、横浜で学習塾を経営する傍ら、
毎回授業前に「人生教訓」などを生徒に
話していたのが好評となり、そのことが
きっかけで作家としての活動を始めました。
2013年には、著書が映画化されてもいます。
喜多川泰さんの作品に共通するテーマ。
それは、「出会いの大切さ」です。
今回ご紹介する本は、とある倒産の危機に
陥った零細書店の話です。
その書店を舞台に「人との出会い」を通じて
「人は何のために生きるのか?」
「仕事は何のためにするのか?」
「幸せになる心構え」
などが、具体的にイメージできるような「物語」です。
わずか180頁ほどの分量ですが、密度は相当「濃い」ですよ。
少なくとも「10回くらい」は読み返したい本です。
管理人も「仕事」で実際にここに書かれた内容を
実践してみたところ「驚くべき結果に・・・」
内容は、言われてみれば「当たり前」なんですが、
日々の「忙しい中」では、ついつい忘れてしまうんですね。
「初心忘るるべからず」
その「こころ」を思い出させてくれる1冊でした。
「幸福の3箇条」
① 人知れずいいことをする。
② 他人の成功を心から祝福する。
③ どんな人に対しても愛をもって接する。
この3箇条が「幸福の黄金律」です。
「どんな人にも福の神は憑いています!!」
「同じく貧乏神も憑いています!!」
人は、「順境の時」には「貧乏神」が
「逆境の時」には「福の神」が憑いていることに
気付かないものです。
どうやら「貧富は同時にやってくる」らしいのです。
私たちは、普段「ものごとの一面」しか見ない傾向に
ありますので、ついつい悪いことが起きれば、
「他人や世間のせい」にしてしまいがちです。
そのため、「感謝の心」を忘れてしまいます。
本当に日々意識していないと「油断」してしまいます。
「人間万事塞翁が馬」
「禍福(吉凶)はあざなえる縄のごとし」
とも言います。
何が良くて何が悪いかなんて、その時点では
分からないものです。
後から振り返ってみて、始めて評価できるようです。
失敗と思ったことも、後から考えると「成功の元」であったり、
成功と思ったことも、「つまずきの元」だと気付かされたり、
人生は「不思議なものだらけ」です。
「どのように儲けるか?」ではなく、「何のために儲けるのか?」が重要!!
私たちは、仕事に行き詰まると
「目の前にいるお客さま」のことよりも、
「どうやって儲けるか?」と、
ついつい「お金」の方に目が向いてしまう
「悪いクセ」があります。
そんな「心理状態」に陥った時こそ、
「何のために仕事するのか?」という
原点に戻らなければなりません。
無視して放置しておくと、
後で必ず「痛い目」に遭います。
「稼ぎ」は、あくまで手段。
その「稼ぎ」を使って、自分は
「どんな使命を果たしていくのか?」
「自分のいのちの時間を何に使うのか?」
それが、すべての「商売の原点」です。
「目の前にいる人を大事にすることが先決」
まだ見ぬ「将来の売り上げ」など、
とりあえず脇へ置いておきましょう。
「一度かかわった人間は無視してはならない」
「星の王子さま」の中で、サン=テグジュペリも
主人公の「王子さま」に語らせています。
「口コミの重要性」は、よく言われることですが、
その第一歩も「目の前にいる人」です。
「人が人を呼ぶ喜び」
これを味わうことができること・・・
それが、「人生の奇蹟」です。
「まだ見ぬ世界に対してワクワクする毎日」
人生はかくありたいものです。
「幸福には必ず試練を伴う」と、
著者は語ります。
ですが、
「人間には乗り越えられないような試練はやってこない」
とも言います。
『試練のレベルも人間の「資格・器」に適合するもの』
逆に言えば、そのような「資格・器」が準備出来ていなければ、
それ以上の「ステージ」には進めないということでもあります。
「人間やってやれないことはない!!」
「未知との遭遇」を楽しみながら、日々「試練に挑戦」
したいものです。
「きっかけはある日突然やってくる!!」
そのためには、常に「心の準備」をしておかなければなりません。
「チャンスは一瞬にして訪れる!!」
ですので、チャンスを「つかみ損ねない」ためにも
「日々前向きに努力」しながら
「反省と感謝」を習慣にしていくことが大切なようです。
「わたしは、あなたのために」
「あなたは、わたしのために」
「慈悲の心」「愛」をもって、お互いを素直に尊重しあえる
「豊かな社会」を創造していきたいと願っています。
昨日も、イエス・キリストの言葉として
「祈りなさい(求めなさい)、されば与えられる」と
お伝えしましたが、より人間の意図を捨てて
「与えなさい、されば与えられる」が
正確な「こころ」なのかもしれませんね。
この本を読んで、「幸福の3箇条」を「実践」された方
ならば「幸せなこと」が、必ず「あなたにも起こります!!」
最後までお読み頂きありがとうございました。
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