ルーシー&スティーヴンホーキング親子による第三弾「宇宙の誕生~ビッグバンへの旅~」特異点って本当にあるの??

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ルーシー&スティーヴンホーキング親子による第三弾

「宇宙の誕生~ビッグバンへの旅~」

いよいよ最終回です。

現在もっとも有力な「宇宙創造論学説」は、

「ビッグバン仮説」だとされています。

が、この仮説も「宇宙の進化」と同じく

「M理論」のような物理学における「万物(大統一)理論」の

完成が近づくにつれて修正も受け入れざるを得ない状況に

なるかもしれません。

人類にとって、もっともワクワクする「宇宙の誕生」です。

最終回は、その謎について考察していきます。

「宇宙の誕生 ビッグバンへの旅~ホーキング博士のスペース・アドベンチャー3~」(ルーシー&スティーヴンホーキング共著、さくまゆみこ訳、岩崎書店、2011年)

お待たせしました!!

ようやく最終回「ビッグバンへの旅」に

出発することが出来そうです。

「宇宙の創造論」は、これまでも

人類が総力を結集しながら取り組んできた難問です。

「宇宙の創生期」を知ることは、「生命の誕生のシーン」を

解明することにもつながります。

「人類最大の宝箱」

それは、決して開けてはいけないパンドラの箱なのか?

それとも・・・

21世紀初頭の現時点では、スティーヴンホーキング博士と

前回ご紹介させて頂いたロジャー・ペンローズ博士との

共作理論ともされている「宇宙の特異点」を軸とする

「ビッグバン仮説」が最有力候補とされています。

しかし、この「特異点仮説」もなかなかの曲者のようです。

本文でも、追々触れていきますが

この「特異点仮説」はアインシュタインの一般相対性理論を

大前提に構築されているようです。

奇しくも、2015年は「一般相対性理論の発見から100周年」を

迎えます。

その間にも、数々の大きな「物理学革命」が進行中です。

「M理論」「超ひも理論」など上記のロジャー・ペンローズ博士なども

何度も理論修正しながら再構築を繰り返してきたといいます。

また、量子重力理論暗黒物質暗黒エネルギー反重力反物質

ヒッグス粒子仮説など相次ぐ研究が、

この100年間で続々と提出されてきました。

ですから、将来整合性ある「万物(大統一)理論」などが完成すれば、

「特異点」を考慮した「現代宇宙創生論」は、書き換えられるかもしれません。

そんな興奮する世界を探求していきたいと思います。

宇宙の特異点とは??

「宇宙の始まりは、あるのかないのか??」

宇宙の創生論といっても、あくまで私たちの「現在の視点」を

大前提におよそ考えられそうな最大限の想像力を駆使して

組み立てた「仮説」です。

最先端の宇宙物理学の知見では、急激なスピードで

宇宙は膨張し続けているそうです。

膨張し続けた先には、何が起きるのか?

それは、誰にも予想出来ません。

宇宙は、分裂し続けていると考える方もいます。

いわゆる「多次元宇宙論」もあります。

少なくとも、現在の観測技術では「未知の世界」が

宇宙空間に拡がっているようで、

「宇宙の最果てがどうなっているのか?」

については、地球から観測することは著しく困難です。

また、最近驚くべき結果も発見されたようです。

「人類は、宇宙の4%しか知り得ない!!」

「それすら、全貌が明確ではない!!」ようですね。

「暗黒物質」や「暗黒エネルギー」など、

皆さんも耳にされたことがおありかもしれません。

どうやら、重力と何らかの関わりがあるのではないか?・・・とか、

様々なことが問題提起されているそうです。

「ビッグバン仮説」は、膨張の反対に時間を可能な限り

「宇宙創生時点の最過去」に遡らせたうえで、

想像した結果得られた「仮説理論」です。

それによると、収縮していく最終時点では、

一カ所に畳み込まれた渦巻き螺旋状のような形になり、

その中心こそが「宇宙開始の起爆装置」となる

「特異点」に相違ないだろうとイメージされているようです。

「特異点(場)」は、時空がゆがんでいると想定されているため

通常の物理学では解けない難関点だそうです。

この「特異点仮説」は、冒頭でも語りましたように

アインシュタインの「一般相対性理論」を基礎として得られた結論だそうです。

通常計算でいくと、∞(無限大)にして0(ゼロポイント)となるような

壮大な矛盾点(場)が現れるそうです。

そのような通常の計算結果では、「消滅できない関門」を「特異点」と

呼んでいるようです。

特異点を回転軸のように見立てることは出来ないか?

と、前回のブログでも語ったことがあります。

ロジャー・ペンローズ博士も、「ツイスター理論」などを使って

この「回転軸」を様々な角度から検証されているようです。

難しいですが、なかなか興味深い面白い視点だと思います。

ただ、「特異点=回転軸」だとすれば・・・

何も「無から有が生じるようなイメージ」を

持つ必要もないのではないか??

とも思います。

もちろん、大前提として「特異点とは何か?」

この定義づけ次第でもありますが、管理人は専門家ではないので

これらの論考は、「私見の戯れ言」だと思って下さい。

あくまで、素人感覚ですが、

この「特異点」のイメージ像を、子どもの時から

そんな疑問を持って眺めていました。

つまり、再度強調しますと「無から有が生じる=ゼロ磁場??」の設定を

わざわざ想定する必要があったのかどうか?ということです。

というのは、多くの宇宙物理学者も悩まれているように

「特異点ビッグバン仮説」では、現代に至るまでの「宇宙創世後の歴史」の

説明にしかなっていないように見えるからです。

まとめますと、「宇宙に始まりがあり終わりがある!!」ことを

暗黙の前提にしていないか?ということです。

実は、ペンローズ博士も近著「宇宙の始まりと終わりはなぜ同じなのか」で

そのように想定されているように読めたからです。

「特異点=回転軸」を前提に

「膨張収縮を永遠に循環的に繰り返すのが、宇宙の構造」だということは

理解しやすく間違ってはいないと思うのですが・・・

でも、それなら「なぜ始まりと終わりを想定するのでしょうか??」

ここのところが、管理人にとっては「しっくりこない」のですね。

この件は、また今度改めて考察し直すかもしれません。

また、前回のブログ「ミドルワールドの視点」

この「特異点」を考察していく際に、何らかの役に立つかもしれません。

「宇宙創生論は、まだまだ改善の余地がありそうです・・・」

世界観の大きな転換点ともなり得る「特異点」

もし、「始まりと終わりがある!!」のだとすれば、

終末論は永久になくなりそうにないでしょう。

しかも、人類は「不安と絶望」の中に立たされます。

もちろん、ここでも「言葉の定義次第」によって変化する余地も

残されているので、希望も残されてはいますが・・・

しかし、それは通常の「始まりと終わりというイメージ」とは

違ってくるので、違和感もあるかもしれません。

それでも、「現在使われている通常の言葉の持つ暗いイメージよりも、

現状での言葉の使用法を捨て、つまりまったく言葉を無視して明るいイメージ」

を選択するかによって「世界観」も大きく変わっていくでしょう。

「始まりもなく、終わりもなく」

なんて、通常の人間では理解出来ないでしょう。

「肉体と言語に縛られた革袋」ですから・・・

始まりがあり、終わりがある肉体なら悲観的になるかもしれません。

しかし、それは物質に縛られた「古い物理的世界観」だからだと思うのです。

また、人間はなかなか「肉体や物質に対する執着」から逃れられないからです。

もし、将来さらなる物理学の進展により

「物質を超えた世界=すべては波動関数」だと解明されていけば、

もちろん、マクロの世界(この世)では有限ですが、ミクロの世界(あの世)も

考慮した「新しい物理的世界観」を人生論にも適用すれば、どうなるか??

それこそ、「神無き時代の新たな信仰論の完成」かもしれませんよ・・・

管理人は、決して物理学だけで解決していこうとする「物理帝国主義者」では

ありませんが、このような「ものの考え方」もあるのではないか?

「管理人の哲学」は、まだ始まったばかりですが

何だか明るい未来のイメージが描けそうなんです。

「色即是空 空即是色の宇宙創生論」(仮称)ですが、以上戯れ言でしたが

一つの問題提起をさせて頂きました。

「いやぁ~、実に宇宙は面白い」

最後は、誇大妄想のようなイメージになりましたが「宇宙創生論」には

まだまだ「新発見の余地」がありそうですね。

皆さんも、「ビッグバン仮説」から独自の「宇宙創生論=人生論」を

考えてみてはいかがでしょうか?

たまには、こんな「最高級に贅沢な??お遊び」も楽しいと思いますよ。

最後までお読み頂きありがとうございました。

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