「地球先生」に学ぶどん底からはい上がる生き方

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昨今、私たちを取り巻く生活環境は日に日に悪化している状況にあります。

そのような環境で失業や病気になって生活を立て直すのが困難な方も増えている

ことでしょう。

「どのようにしたら生活を改善していけるだろうか?」

「生きる目的・意味とは?」

「そもそも生きるための仕事とは何か?」などと、悩んでいる方も多いことでしょう。

そこで、そのあたりのことを「地球先生」に学ぼうというわけです。

「地球先生」(宮下隆二著、小学館、2014年文庫版)

本作品の主人公は、派遣切りにあって生活が激変した青年「古沢憲司ことケンジ」が主人公。

そんな「ケンジ」が様々な人々との出会いから生きる意欲を取り戻す過程が描かれています。

本作品は、生活を立て直す方法や生きる意味などについて具体的に教えてくれる優れた教材

です

さて、派遣切りにあった「ケンジ」や同じく工場で勤めていた頃の後輩「ゆうき」は、

どのようにして生きる意欲や生活困難な状況からはい上がっていったのでしょうか?

一番大事なことは、やはり人との出会い!!

派遣切りにあった「ケンジ」は大阪市内のサウナやカプセルホテルなどを転々とします。

派遣先の工場で得た貯蓄も日に日に底をついていきます。

そんな不安にかられる中で、一人のホームレス紳士に出会います。

それが、本作品の「地球先生」です。

また、あやうくクルマにひかれそうになるおばちゃんを助けることも。

そのおばちゃんは「ケンジ」に「お礼がしたい」といいます。

おばちゃんに言われるがまま、滞在先のホテルに。

ホテルに向かうと、「ケンジ」を大きく変えることになるもう一人の女性に出会います。

おばちゃんの姪っ子「リン・メイラン」です。

この「リン・メイラン」との出会いもまた、その後の「ケンジ」を大きく変えていくのです。

仕事は単に生活のためのしのぎにすぎないのか?

「ケンジ」は派遣切りにあった後、元の派遣先から紹介された当面の仕事で

なんとか食いつないでいる状況にありました。

そんな「ケンジ」に様々なアドバイスを与えてくれたのが、「地球先生」

なんとホームレス紳士は大学の先生だったのです。

「地球先生」に生活困難な状況からはい上がるヒントをもらいます。

「ケンジ」は、これをきっかけに困難な生活状況から抜け出そうと試みていくのです。

ある日、「ケンジ」はこれまでの経緯よりすっかり人生や仕事に自信を失っている心境

「地球先生」に語ります。

「地球先生」は、そんな時に優しくアドバイスを与えてくれました。

「仕事は単に食いつなぐためのしのぎではない。」

「一生の仕事とは、人生そのもの。」

だから、「仕事するということは、人生の目的・意味を見いだしていくことや。」

この言葉によって「ケンジ」の心にかろうじて残っていた人間としての誇りに

目覚めていくのです。

人生に一発逆転という奇跡などない!!

「ケンジ」は、その後どのようにしてどん底からはい上がっていったのでしょうか?

まずは、「地球先生」に教えてもらったアドバイスを素直に実践していきました。

いわゆる「人生に真摯に取り組む姿勢・マインド」ですね。

「目標を立てて勤勉に地道にコツコツと貯金をためていくこと」など。

そんなこんなで「ケンジ」は、生活を立て直していくのです。

また、そんな過程で「ケンジ」は一生の仕事を探していくのでした。

そのあたりの事情が、本作品には宝石のようにつまっています。

「リン・メイラン」との出会いもまた「ケンジ」の魂に灯をつけることに。

「リン・メイラン」への淡い恋心というか、あこがれが人生の転機になっていくのですね。

最後に「人生には一発逆転ホームランという奇跡はない」ということを知ることも大切だと

いうことですね。

変な自信過剰になったりすると人生の一番大事な節目で迷い、とんでもない錯誤を

犯すことにもなりかねませんから。

このような内容の本作品は生き抜くための勇気や知恵・知識の宝庫」です。

みなさんも「生活が困難で生きるのが苦しい。」

「何か知恵や生きる勇気などのヒントが欲しい。」と思われた時には

是非この本を読んでみて下さい。

きっとあなたのお役に立つことでしょう。

最後までお読みいただきましてありがとうございました。

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2 Responses to “「地球先生」に学ぶどん底からはい上がる生き方”

  1. […] 応援小説として、本書評ブログ記事第2回『地球先生』もご推薦しておきますね。) […]

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