心理カウンセラー岩田明子さんの『「アルプスの少女ハイジ」に学べ!元気を取り戻す11の方法とは?』

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「アルプスの少女ハイジに学べ!」

「元気を取り戻す11の方法とは?」

現代社会は、人類が自然から離れていったせいか

あらゆる場所で元気が失われていっているようです。

「ストレス」が積もり「抑圧的な心理状態」が

「不協和音」を生み出しているようです。

どうしたら、人類は世界と邂逅出来るのか?

「つらい環境に置かれても、

自分らしく前向きに生きるコツ」を知りたい

すべての方にお薦めの本があります。

今回は、この本をご紹介します。

『「アルプスの少女ハイジ」に学べ!元気を取り戻す11の方法とは?』(岩田明子著、飛鳥新社、2013年)

岩田明子さん(以下、著者)は、心理カウンセラーです。

ドイツで「自然療法」と「心身相関論(精神神経免疫学)」に

基づく心理療法を学ばれ、ユング心理学研究会顧問としても

ご活躍中です。

「人間の幸せとは何か?」について、追究されておられます。

著者の慣れない異国暮らしを支えてくれたのも、

「アルプスの少女ハイジ」だったそうで、そうしたご縁から

今回の本の製作につながったようです。

現代社会では、人間が自然から離れた「不自然な暮らし」を

強いられているためか、世界中で「見えない影」におびえるような

生活を多くの方が余儀なくされています。

不安やおそれを背負ってしまった人々の重荷を少しでも

軽減してあげたい・・・

そんな想いが、この本には満ち溢れています。

今回は、著者の「愛の想い」に共鳴したことから皆さんとともに

この本を共有していきたいと思います。

元気を取り戻す11の方法とは?

「アルプスの少女ハイジ」は、日本ではアニメとして

人気がある作品です。

著者によって始めて知ったのですが、原作とアニメでは

内容が異なっているようです。

アニメは前にも当ブログでご紹介させて頂いた

宮崎駿監督と高畑勲さん、小田部羊一さんが

中心となって共同製作された作品だそうです。

原作者は、シュピリさんという方だそうで

前にも当ブログでご紹介したゲーテを師匠と仰いでいるそうです。

そんな宮崎駿さんやゲーテに共通するテーマは、

「人間と自然との共生共存」です。

管理人もこの本を読んで、あらためて「アルプスの少女ハイジ」の

奥深さに触れることが出来ました。

心理カウンセラーの方の視点を通して、この作品を観察すれば

「人間の成長の記録」として読むことが出来ます。

「何かがきっかけで挫折した人間の再出発していく心理ステップ」が

この本を通じて確認出来ました。

「ストレスによる抑圧心理」がいかに人間を不幸にしてしまうのか?

他人事とは思えませんでした。

人間は、大人になればなるほど「世慣れして賢くなる」などと

勘違いしてしまう傾向にあるようですが、どうもそうではないようですね。

「童心を無くして、柔軟さや謙虚さが失われる」ようです。

著者は、この本を解析しながら「元気を取り戻す11の方法」を見出します。

心理カウンセラーの視点から問いを立てています。

①善意の押し売り(抑圧)に負けていませんか?

②今、あなたがしたいことを本気で探していますか?

③しっかり「睡眠」をとっていますか?

④始める前から「できる」と思って行動していますか?

⑤自分を自然の一部として意識していますか?

⑥自分だけの価値観にとらわれていませんか?

⑦知らないうちに時間に縛られていませんか?

⑧思いきり泣いたり笑ったりしていますか?

⑨物事を簡単に諦めていませんか?

⑩難しいことにあえて挑戦していますか?

⑪古い自分を捨てることができますか?

と・・・

これらの「11の問い」は大人になればなるほど、

皮肉にも「ちょっとしたきっかけ」で出来なくなってしまうようです。

自信を失ってしまうのです。

また、自信を回復するのに時間がかかってしまいます。

この点、子どもたちの方が要領よく立ち直れるようです。

それぞれの「回答例」については、この本を読んで頂くとしましょう。

特に、この中で気になったのが④⑨⑩です。

大人になると、子どもほど大きな失敗が許されない環境に

なっていきますので、本当に「些細な失敗」が取り返しのつかない

自体に見舞われることになります。

そのため、この「些細な傷口」が悪化して回復するのに苦労します。

大人は、すべて自力で回復させようとするので、

縁が一旦切断されるとかえって無力に陥ります。

そんな「負のループ」からいかに立ち上がっていくか?

そのヒントが、この本では提示されています。

依存心を断つことが、再出発を成功させる原動力になる!!

とはいえ、一人で再出発するのは困難な道のりとなります。

よく依存心から脱却するのに、欧米のキリスト教社会などでは

「12のステップ」というグループワークがあるようです。

そこでは、

「一人は全体のために」

「全体は一人のために」

という理念で、まず最初に「無力感という己の弱さ」を告白させること

から始めるようです。

そして、その告白を互いに尊重しながら「居場所(安全地帯)」を

確保することにより、それぞれのステップを踏んで「依存心からの脱却」を

目指すようですね。

ですから、「依存心からの脱却=独立心を養うこと」は必ずしも独力で

成し遂げる必要はないことが重要な点です。

人間は、社会の中で生きていると「互いに傷つき傷つけあう」ことを

どんなに用心していても100%避けることは出来ません。

前回の「唯識論」のブログでも語りましたが「いい言葉や思い」を

深層心理に焼き付けながら、イメージ更新をしていくことが

自信回復には役立つようです。

著者も語っていますように、

「小さなことから始める」

「なるたけ肯定的な言葉を使う」

「自分の出来る範囲で、どんな些細なことでも構わないので

他人のために手を差し伸べるものを探す」

そうした「小さな積み重ね」が、やがては「大きな大輪(依存心や

不安・おそれからの脱却)」につながるようです。

この本は、悩める方にとっての「宝箱」です。

皆さんも、是非一度紐解いてみませんか?

きっと、心が軽くなることでしょう。

皆さんに感謝と幸せの祈りを込めて・・・

なお、「心のブレーキのはずし方」については、

『「心のブレーキ」を消す技術~「行動力」を全開にする、

潜在意識の活かし方』

(佐々木豊文著、三笠書房、知的生きかた文庫、2013年)

『心の壁の壊し方~「できない」が「できる」に変わる3つのルール』

永松茂久著、きずな出版、2013年)

また、「言葉の使い方」については、

「楽天思考 口ぐせで夢がかなう~脳の想像力が人生をつくる~」

(佐藤富雄著、講談社+α文庫、2003年)

「疲れた頭と心と体の休養法」については、

「頭の休ませ方」(矢尾こと葉著、中経の文庫、2012年第5刷)

をご紹介しておきます。

最後までお読み頂きありがとうございました。

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