人生を積極的にアタックチャンス!!児玉清さんの「人生とは勇気」には「祈り」が込められています!!

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「アタックチャンス!!」

クイズ番組の名物司会者「児玉清さん」

人生最後のラストメッセージが、「人生とは勇気」

「人生とは祈りの連続」

「人生とは不思議な縁によって生かされている」でした。

クールなイメージのある児玉清さんも、内に「激しい魂」を

宿されていました。

大の読書好きで「書評家」としてもご活躍されていました。

今回は、憧れの児玉清さんの「元気のでる遺言」を

皆さんにもお届けしたいと思います。

「人生とは勇気~児玉清からあなたへラストメッセージ~」  (児玉清著、集英社文庫、2014年)

児玉清さん(以下、著者)は、「パネルクイズアタック25」の名物司会者でした。

映画やテレビドラマ「HERO」などでは、「クールな紳士」のイメージが強い著者ですが、

若い頃から胸に激しく熱い魂を宿してこられました。

そんな知られざる一面もあったことを、この本によって教えられました。

また、著者は「無類の読書好き」でも有名です。

特に、ミステリー小説などの「推理系」を好まれたようで、

「書評家」としての顔もお持ちでした。

惜しいことに、2011年にお亡くなりになりました。

そんな著者が、最後に私たちに残して下さった「遺書」が

「人生とは勇気」です。

クイズにおいて「その時、その場」におけるボタンを押すか押さないか

選択する「勇気」は人生と似た所があると語っています。

そんな著者の人生も、「不思議な縁と祈り」によって導かれてきたといいます。

今回は、そんな著者からの応援メッセージを

人生の「進むべき道」に迷っている方にお届けしたいと思い、

この本を取り上げさせて頂きました。

人生とは、「不思議な縁」により運ばされる!!

大学時代は、1年先輩である「クイズダービー」のゲストとしても有名だった

篠沢秀夫さんの薦めにより「演劇部」で抜擢されたことから、

後に「俳優」になるきっかけが生まれたとも。

当時は、学者になるべく大学院に進学する予定だったようです。

しかし、母親の死とともに大学院進学を断念されます。

そんなある日、「一通の手紙」が手元に舞い込みます。

それは、母親が勝手に応募していた

「東宝映画ニューフェイス試験の第一次試験合格通知」

でした。

「俳優業」に進むかどうか決めあぐねていた著者は、

母親の「行きなさい!!」のメッセージを胸にして

「俳優業」の道を進み始めます。

当時は、戦後の娯楽映画が成長していく時期と重なっていたようで、

数々の「役者」が誕生していきました。

しかし、競争が激しく若き日の著者も先輩たちとの間で諍いが

絶えなかったともいいます。

「芸能界は、社会の縮図」

人間関係の「あらゆる欲望」が渦巻いていました。

ある時には、大物俳優M氏の「雑魚」という言葉に

生来の負けん気の強い著者は「底意地の悪さ」を感じたとも語っています。

1958年から9年間続けてきた「東宝映画専属契約を解消」

ついに、著者はフリーの「役者」になります。

33歳でした。

この時、著者は「不思議な縁」により

なぜか「不安ではなかった!!」といいます。

その「気楽さ」はどこから来ているのか?と、考えるに

①「外に出てダメだったら、東宝にいても一緒だ。ダメもとで

勝負をしてみようと覚悟を決めたこと」

②「母親が見守ってくれていることを信じていたこと」

の二点を挙げられています。

著者は、基本は一人で行動するのを好んだようです。

そうした孤独な自分を支えてくれたのが、若き日からの「読書」でした。

その後、「大の読書好き」の経験が、「書評家」としてメディアでの

各種活躍につながっていくのですから、まさに「人生とは異なもの」です。

「祈りの旅路」を歩むのが人生!!

著者は、元々学生時代「ドイツ文学」を専攻されていました。

それは、ドイツ人作家「シュテファン・ツヴァイク」との出会いからでした。

「シュテファン・ツヴァイク」の終生のテーマが、「人間の運命の不思議」

解明することでした。

著者は、晩年まで終始一貫してこの「テーマ」をもって

生き抜いてこられたようです。

「人生は、不思議な縁によって織りなす絵巻物」

ここに、著者の「祈り」というもう一つの「テーマ」が

重なっていきます。

人生は、生きていると「不安の連続」です。

著者も「フリー」になるのに覚悟を決めた、といいます。

晩年のご活躍からは、その壮絶な決断時における「胸の内」を

知る由(よし)もありませんが、「祈り」によって人生を

必死に駆け抜けてきたことは、その生き様から伝わってきます。

「人生には、必ず転機(危機)が訪れます。」

「不安やおそれのない人生などありません!!」

それも、「ふとした瞬間に急激に目の前に現れる」のです。

そんな機会が来ても慌てないようにするには、

普段から「溜(ため)」を作っておかなくてはなりません。

著者は、「くすぶり」という言葉で表現されていますが、

前にもご紹介した齋藤孝先生も同じことをおっしゃっています。

お二人の共通点は、「読書力」

「読書は、孤独な時の同志として最強のコンビ」です。

著者は、最近の「バラエティークイズ」や「教養娯楽番組」などの

「知識だけを競って中身のない」番組内容に疑問を抱いておられました。

「知識だけの虫になるな!!」

「知識は、知恵の底辺になるもの!!」と語っています。

私たちも、「知識偏重型の読書」を慎まなければなりません。

生涯を「本に愛情を注いできた」著者だからこそ、説得力があります。

「人生とは勇気」

この言葉は、行動とともにあるものです。

敬愛する著者の次の「遺言」で締めくくりたいと思います。

~いい文章は、知らぬまに自分の中の何かを研ぎ澄ます。

無心で人と向き合うために、僕はだから本を読む。~

管理人も「書評家」として、著者の魂を胸に抱いて

これからも日々精進しながら祈り続けます。

「皆さんの幸せとともに」

なお、著者の別著として、

「負けるのは美しく」

(集英社文庫、2008年)

「すべては今日から」

(新潮文庫、2015年)

をご紹介しておきます。

最後までお読み頂きありがとうございました。

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