「プラグマティズムの作法」国土強靱化論でおなじみの藤井聡さんに学ぶ!!

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「失われた20年」

なぜ、こんなに経済政策の失敗が続くのか?

思えば「経済」にかかわらず、あらゆる分野で

災難続きです。

そもそも何がこんなに長期間の混迷をもたらしているのでしょうか?

「理論学問(形式知)」の「教条化」による「厄災」が原因である。

そう語る「国土強靱化論」でも話題の藤井聡さんに学ぼうと思います。

「プラグマティズムの作法~閉塞感を打ち破る思考の習慣~」(藤井聡著、技術評論社、2012年)

現代社会はあまりにも「専門化・分業化」が進んでいます。

「学問」も本来の目的を失って硬直化して全く実社会で活かせない。

そんな悩ましい問題が、今や大きな「厄災」としてのしかかってきて

いるようです。

「学問」が実社会で活かせない・・・

これは、これから社会に巣立とうとする若者にとっても由々しき事態ですね。

親御さんにとっても、「なぜ、わざわざ学校で学ぶ必要があるの?」と、

ご子息に聞かれても実りある回答が出せません。

そんな現代の「難問」に対して、考え方の方向性や「実際に役立つ知識=実践知・暗黙知」

の学び方のコツなど教えてくれる本があります。

今回は、そのような悩みを抱えた方にお薦めと思いこの本を取り上げました。

「プラグマティズムって何?」

いきなり結論を申します。

「何かの成果を出すにあたって正しい方向性を指し示す思考方法」

「目的達成へ向けてまっすぐに進める思考節約術」

「議論が錯綜しても脇道にそれないための方法論」

そんな感じでしょうか?

「日々の生活における実践を重んじた実践知・暗黙知を重視した哲学思想」

とされています。

人類は長年、一部の「賢者」だけに「学問」が許されていました。

文明が及ぼす影響が比較的小さな時代にはそれでもよかったのかもしれません。

しかし、19世紀末から20世紀にかけて急激に技術革新が進んだ結果、

社会にも「学問」の影響が浸透していくことになります。

そのため、一般大衆にとっても「学問」の内容が理解できる必要があります。

「学問」の方法論も簡素合理化していかなければ「大衆教育」にも追いつけない

状況がやってきました。

すでに、19世紀末から20世紀初頭には「学問の技術化・専門化・分業化」

が進んでいました。

そこでは、「何のために学問があるのか?」という疑問が多々出てきていたのです。

「果たして社会の目的にかなった学問なのか?」

「実際に役立てることはできるのか?」など・・・

実際、20世紀初頭には民衆の生活を一変させるような「大恐慌」が発生しました。

この時代、「経済学」は未発達で「有閑階級の気晴らし・嗜好にかなうような」

幼稚な段階でした。

「大恐慌」を解決できるような処方箋をもった「経済学者」がいなかったのです。

そのため、民衆は目の前にある「大厄災」に翻弄され続けて餓死者も多く出始めました。

そんな時に、この「実践知=実際に役立つ方法論(プラグマティズム)」を活用した

経済学者が出現しました。

「ケインズ」が、その人です。

「経済学」は、生身の人間生活に甚大な影響を及ぼします。

また、「安易な実験」はできません。

「仮説→試行錯誤→検証→修正」という過程は、「自然科学(化学・数学など)」

と同じでも「即効性と再現性、安全性」が「社会科学(経済学など)」では、

より一層問われます。

冒頭の「失われた20年」ではないですが「実践知」のない学者の研究材料では

大変な「厄災」が起こるのです。

「生きるとは恐ろしいほど真剣なことなのだ」        (ヴィトゲンシュタイン)

「プラグマティズム」を何よりも重視する学者・職人は

「倫理・道徳」を忘れることはありません。

「学問」の失敗など、「許されることではない!!」のです。

ことは、「人の命に関わること」です。

近年、経済界を含め「拝金主義」に偏っているような傾向にあります。

「金融政策一辺倒」

そのため、「公共投資」がないがしろにされています。

特にこの1年は「大規模災害」がたびたび発生しており「お天道様」

は警告を発しておられるような感じがします。

藤井聡さんは、前内閣官房参与として「国土強靱化」に多大な貢献をされています。

しかし、「学者先生や一部の民間人」のために「柔軟で機動的な財政政策」がなかなか

進まないようです。

それで、困るのは私たち一般国民です。

実際に「大規模な厄災」が今現在も続いているのですから・・・

また、私たち一般人の「仕事への取り組み方のコツ」などもこの本は教えてくれます。

「生きるとは恐ろしいほど真剣なことなのだ」(ヴィトゲンシュタイン)

本当に切実にそう思います。

皆さんも、現代社会のあり方に疑問を抱えておられると思います。

この本では、「プラグマティズムという難しい哲学思想」をさも「知的遊戯」のように

もてあそんで読者を翻弄させるようなことは一切書かれていません。

とても「分かりやすいたとえ」などを使って説明されています。

皆さんも「仕事に行き詰まった時」など、

「生産的・建設的に考えるためのヒントが欲しいなぁ!!」

と思われた際には、是非手に取ってみて下さい。

最後までお読み頂きありがとうございました。

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5 Responses to “「プラグマティズムの作法」国土強靱化論でおなじみの藤井聡さんに学ぶ!!”

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