工藤美代子さんの「うつ病放浪記~絶望をこえて生きる」うつは、決して一過性の「心の風邪」ではありません!!

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「うつ病放浪記~絶望をこえて生きる~」

ノンフィクション作家で有名な工藤美代子さんが、

自らのご経験を下に、

「うつ病との適切な付き合い方」について

語っておられるノンフィクションエッセーです。

「うつは、心の風邪!?」

いや、それはとんでもなく誤解に満ちた偏見です。

なぜなら、躁鬱病は、そんな単純なものではなく、

誰にでも簡単に訪れる「心の危機」だからです。

今回は、この本をご紹介します。

「うつ病放浪記~絶望をこえて生きる~」          (工藤美代子著、講談社、2013年)

工藤美代子さん(以下、著者)は、ノンフィクション作家で、

これまでも優れた作品を世に送り届けてこられました。

ことに、『悪名の棺 笹川良一伝』(幻冬舎文庫、2013年)は、

ベストセラーに、その他にも『昭和維新の朝』(日本経済新聞出版社、

2008年)など著名な作品を数多く出版されておられます。

このような「昭和史の裏面史」などを素材とした、

それまでの世間一般的な人物像を覆すような作品や、

上は「御皇室」から下は「熟女」に至るまで、上下貴賤を問わず

人間の複雑な心理模様を生き生きと描かれてこられました。

そうした世間一般的には、「大活躍中の売れっ子作家!!」と

思われているイメージの裏側では、壮絶なうつとの闘病生活が

あったといいます。

本書は、そうした著者自身のうつ病体験を中心に、

うつ病体験者への取材活動から得た独自の各人各様の「うつ病放浪記」、

著者と著者の主治医との対談から見えてきた「現代精神医学界事情」など

貴重な知見が散りばめられています。

ですから、今現在「うつ病」で苦しんでおられる方を始め、

多様な「心の病」で煩悶されておられる方にとっても、

勇気づけられるような好著であります。

実は、管理人自身も本書の知見に助けられたうちの一人であります。

本書を最初に読むきっかけも、そんな「うつ病真っ最中」のことでした。

本書刊行当時の2013年7月は、サラリーマン勤務をしていましたが、

本当に苦しかったことを今でも記憶しています。

「内向的で生真面目な人間がかかりやすい心の病」の筆頭が「うつ病」だと

されていますが、たまたま自分の場合は、まさにその定義??にぴったりと

当てはまっているようでしたが、本書を読み進める過程で、

必ずしも「そうではない!!」ということも教えられました。

個人的に一番つらかった体験が、「それは<うつ病>でなくて、

単なる<神経過敏症>でしょ!?つまり、お前の場合は、<自意識過剰>

だって言うんだよ、世間的には・・・」との「心ない言葉」でした。

しかも、それは、管理人自身をも疑心暗鬼にさせて人間不信感を一層

強める効果を持った「悪口」だったので、余計煩悶する原因となったのです。

「うつ病」も「心の病」であるため、正直「客観的な症状」などないようです。

ある程度の「傾向性」までは、「診断基準」によって評価付け出来ても、

本当のところ、真偽不明なところもあるからです。

管理人の場合は、著者や本書で紹介されている方々とは異なり、

そこまで「うつ病」が重症だった訳ではありませんが、心身ともに

何らかの異変が生じていたことは確かです。

例えば、「心臓のあたりがきゅっと引き締められたり」、

「胸のあたりに、変な虫がはいずり回るような」感覚を覚えたり、

「偏頭痛(吐き気)」や「血便」など、今まで経験したこともない

症状が現れていました。

仕事中にたびたびミスを犯したり、犯しかねない危険な状況にも

陥っていました。

通常ならあり得ないことだけに、「大ショック」でした。

そんな時に、ようやく「自分はおかしい」と自認することに

至りました。

ただ、生来、大病を患ったこともない身であったり、

生真面目な性格なのか、根を詰めることも慣れっこになっていたり、

特にそれまで心身を病むという経験がなかったので、

なかなか、自覚症状を認めることが出来なかったのです。

「うつ」と言っても、軽症から重症まで様々な症例がありますが、

当時は、自己診断で「中症から重症の直前あたり」だったようです。

幸い、生来の「医者嫌い」や「自力更生気質」や、

「うつ病」の友人知人などもいたこともあり、精神科や心療内科などの

診断を受けることはありませんでした。

それが、結果として、個人的には良かったのかもしれません。

そんな煩悶期に出会った書物が、本書であり、

前にも当ブログでご紹介させて頂いた曽野綾子女史の

『うつを見つめる言葉』(ぎんが堂文庫、2009年)でした。

これらの本や巻末ご参考文献、その他の膨大な書物には、

本当に心とお金および貴重な時間を使わずに救われました。

ここに厚く御礼申し上げます。

そうした自らの経験も、本書の内容ご紹介とともに

折に触れて語らせて頂きますが、言うまでもなく、

「心の病」ほど「万人に当てはまる解決策などありません!!」

そのため、あくまで本文にて語らせて頂く体験談も「万人に効果がある

ものではない!!」ことをご了承願います。

個別のご相談は、必ず「自己判断」ではなく「専門医」との相談のうえ、

最終的には「自己責任」でお願い申し上げます。

というのも、著者も本書で強調されておられるように、

「心の病」には、一律の診断基準などないに等しいために、

事前の自己学習なく、「医者任せ」にしてしまうと、

さらに症状を悪化させる事態(投薬治療による副次作用や、さらなる

モラルハラスメントなどの被害)に遭遇するとも限らないからです。

そのようなことも、友人知人との会話からよく耳にしていますので、

皆さんにおかれましても、十二分にご注意下さいませ。

本文でも強調させて頂きますが、現状では、

「精神医学界は、製薬会社とつるんだビジネス」と化しているからです。

たまたま、「良き先生」に出会うことが叶えば、それに越したことは

ありませんが、この世の中の仕組みには「底知れない深い闇」もあります。

ということで、前置きも長くなりましたが、

皆さんにも本書などを通じて、一日でも早く元気を回復して頂くべく、

この本を取り上げさせて頂きました。

「うつ病」は、「心の風邪」でも「自意識過剰」でもない!!

さて、このように各人各様で症状が異なるのが、

「うつ病」の特徴であります。

本書によると、著者自身も生真面目で健康的性格だったのか、

「まさか、自分が<うつ病>だとは思いもよらなかった!!」といいます。

「何かの間違いではないか・・・」とも。

こうしたことは、「うつ病」経験者の方には、

誰しも多かれ少なかれ、初期症例としては共通点もあるようです。

管理人自身も経験がありますが、「食欲(性欲も??)」を始めとする

「身体欲」や、「娯楽欲」などを始めとする「精神欲」が異常に低下している

時が、「初期症状」のようです。

この「うつ病」も「スペクトラム症状(虹の光彩のように見かけが判別しにくい

段階症状)」であるため、外面的にはわかりにくく、

内面的な「自己申告(自認)」が、その後の症状をさらに悪化させないための

「予防線」のようです。

そのため、「うつ病患者」にとっては、初期症例から中期に至る頃に

訪れやすいと言われている「希死念慮(自殺願望)」を回避しようとするためには、

「自らの<いのち>は、絶対に自分で何が何でも守る!!」とする

強い意志が要求されます。

ただ、著者のように初期症状の際には、「自殺したいと思ったことなど

一度もない」と思われている方でも、その後の放置により、

「生きるエネルギー」が喪失し、ついには、「最悪の事態」へと

知らず知らずのうちに誘導されていくかもしれません。

著者はそのあたりの「どんな人にも訪れる危機」について注意を

促しておられます。

「死にたいんじゃありません。生きていられないから死ぬんです。」

(本書72頁)という自殺未遂経験者との対談から再確認されたようです。

そうした時に、自分の意志でどうしても守りきれないという心理状態が、

長期にわたりそうに感じられた時には、「専門医」に必ずご相談下さいませ。

また、自らは「軽い症状」で外面的には「何事もない!!」と自覚される方

(特に、エリート層や働き盛りの中高年の方に多いかもしれませんが・・・)

でも、「見る人が見れば明白!!」だそうです。

管理人の友人知人にも、そんな方がおられますが、

「躁鬱病」であることが判明したのも、「大学病院の専門医」の判断が

「最終的な確定」につながったといいます。

なかなか、普通の「町医者専門医(もちろん、優れた先生はいますが・・・)」

だけでは、「最終的な確定」は難しいようです。

著者も本書で触れられていますように、結局は、「個人医」の場合には

推薦状により「上部??専門医」へと「たらい回し」される結果になるのが、

確率的にも多いようです。

また、著者も「専門医探し」の段階で、「精神科医の奇々怪々談」を

見聞きされてこられたようです。

「医者の不養生」とは、昔からよく言われますが、

「精神科医」の場合は、「なおさら」のようでもあります。

もっとも、公平を期して念のため、ただ見た目がユニークなだけかも

しれませんが・・・

「精神科医自身が、精神病」だというケースも、かなり多いようです。

念を押しておきますが、偏見で語っている訳ではありません。

「人間は見た目と中身が一致しない」からです。

とはいえ、素人判断もこれまた信用ならないもののようです。

著者も警告されておられましたが、「<心の病>に関するあれこれ」も

千差万別で、かえって日常にあふれ出る「情報過多」によって振り回され、

さらに「精神的ショック」を深めるきっかけになることも多いからです。

著者は、このインターネット時代におけるブログでの「うつ病体験談」も

「本当に<どん底>なら、何も書けないはず・・・」だと語っていますが、

管理人は、必ずしもそのようには判断していません。

管理人自身が、書物以上に、<速報性ある>ブログにて救われたからです。

もちろん、玉石混淆なので、真偽は直接対面でもして確認してみないことには

分かりませんが、この「心の病」自体「自己申告」の面も強いため、

最終的には、自らの「勘と経験」で乗り切るしかありません。

今現在は、かなり症状も和らぎつつありますが、それでも<うつ病>は

人によっては、「万年病、不定愁訴のようなもの」でもあるようで、

今も、数多くの同病者に助けて頂いています。

多くの皆さん方には、誠に感謝申し上げます。

そんな個人的経験もあり、「うつ病は必ず治るもの」だとか、

ましてや、「心の風邪」などとのご意見には、

賛同し難いのです。

「正直なところ、管理人には分かりません!!」とでも

申し上げるしかないのです。

このように<うつ病>は誰にでも罹患しやすい「心の病」ですので、

その「付き合い方」の方こそ、学ぶべきなのかもしれません。

管理人も、<うつ病>体験から、人生観や世界観が大きく変化しているようです。

特に、「あまり頑固に何事もこだわりすぎないようにしよう!!」との視点は、

大いに学ばせて頂いている「修行の身」であります。

ところで、著者によると、

「うつ病には、理由なんかいらない!!」そうです。

まあ、実際のところ「理屈は後付け」のところもありますので、

まずは、理屈にこだわらず症状を治癒することに専念すべきでしょう。

何度も強調しますが、心底、症状に不安と危険を覚えられる方には、

早期相談を強くお薦めします。

こうして見ると、「心の病」とは、本当に各人各様で千差万別ですので、

治癒の面で難しい側面もあるのですが、何も「完全治癒」にこだわる必要もない

のかもしれませんね。

むしろ、「完全治癒」にこだわると、<うつ病>の場合には特に、

症状悪化を深化させてしまうように実感しているからです。

ところで、<うつ病>を含め「心の病」の苦しい点は、本人の治癒努力だけでは、

社会復帰も難しく、絶えざる「社会的偏見」にさらされることです。

著者も、そのあたりの事情を批判されています。

特に、ネット社会を含め「情報過多」の興味本位な時代のために、

よく理解されずに「批難中傷」を受ける方も少なくありません。

個人的体験から言うと、冒頭でも触れさせて頂きましたように、

「新型うつでしょ!!」だとか「単なる自意識過剰でしょ!!」

挙げ句の果てには、「自分だけ甘えるな、みんな苦しいんだ!!」

大合唱です。

それ以来、この「みんなの」という言葉には、用心深くなりました。

最後の言葉ほど、<うつ病>当事者にとって、つらいものはありません。

しかも、信頼していた家族や真面目な同僚に指摘されることほど、

悲しいことはありません。

今なら、「ひょっとして、あなたも<うつ>じゃないかしら・・・

本当に苦しいよね・・・」というように、「共感の言葉」を交わすことも

出来るかもしれませんが、

日本社会の現状ではかなり「悲観的・非現実的」でしょう。

『もうみんな嫌なら互いに「カミングアウト」して気を楽にしたらどう・・・』

なんていうことも考えてみたりしますが、なかなか社会的な理解にまでは

至らないようですね。

そんなこんなで、管理人も個人的な「社会との闘争」を半分諦めかけています。

ですが、著者を始め、数多くの同病者が、全人生をかけて戦っていますので、

管理人もまた、同志とともに立ち上がりましょう。

そこで、以下では、<うつ病>との付き合い方を

中心に考察していきましょう。

特に、今少し「輪郭」が現れ出ましたが、この「半分降りる」という

アイディアは、効果的であるようです。

とにかく「生き延びる」意志を強く持とう!!

さて、ここからは、著者の「うつ病との付き合い方」のご紹介とともに、

さらに掘り下げて、個人的体験談も踏まえながら考察していきましょう。

管理人の古くからの友人で、「躁鬱病」との診断をもらい

「障害年金」と「投薬治療」を受けておられる方がおられますが、

その方といつも会うたびに、真情(心情)を吐露される際に聞かされる言葉・・・

「死ななくてもよくなっただけでも有り難いなぁ~」です。

「死にたくて仕方がない」から「死ななくても良くなった」への

心理転換は、<うつ病>当事者にとっては、

ものすごく「心強い変化」です。

こうしたサポートも、ある程度の「投薬治療」によって実現出来ている

のですから、一概に「投薬治療法」を否定することもないのでしょう。

それでも、やはり、「西洋医学的対症療法」には問題もあります。

現在、「脳科学」の進展で、「西洋医学」では、

「身体中心の<心の病>は、脳の病気!!」なるスローガンの下、

何でも「投薬治療」で済ませようとする安易な発想があるようです。

<うつ病>の場合は、「セロトニン欠乏症」です。

ところが、これはあくまで「仮説」にしか過ぎないそうです。

脳の一部の損傷だから、仮に「セロトニン仮説」を前提に、

その部分だけ治癒すれば「事足りる」との医者の安易な考えが

あるとするなら、「社会的犯罪」だとも思われます。

いまや、「統合医療(代替医療)」の方が、「西洋医学」、

もしくは、「東洋医学」など一部に偏した医学的治療法よりも

効果的だとのデータも積み重なっています。

「投薬よりも偽薬(プラシーボ効果)の方が、安全」との見方を

される方も増加してきているようです。

その考えも、むろん、「賛否両論」ありますが、

西洋医学的な対症療法を中心とする無意味に投薬を増やす治療法が

大きな社会問題にまで発展してきていることは、事実です。

著者も強調されていますように、「医者探し」だけでなく、

「事前の自己学習」、「セカンドオピニオンを必ずもらう」は、

今や「常識」です。

少しでも、自分と主治医との関係が合わないなと感じられたら、

別の意見も確認することをためらってはなりません。

また、<うつ病>と一口に言っても、軽症から重症まで、

様々です。

「感じ方」もそれぞれです。

そのために、「一律の正しい処方箋」などないと考えておいた方が

良いようです。

著者自身は、著者の主治医との対談で、現在絶大な人気のある??

「論理療法」や「認知行動療法」に否定的とまでは言わなくても、

「消極的な効果しかない」との見方を提示されていますが、

これもあくまで人によりけりの側面もあるようです。

確かに、著者や著者の主治医の語られているように、

<うつのどん底>では、まったく「使い物にならない代物」ではあります。

何もしたくないし、何も出来なくなってしまうからです。

そんな状態では、「理屈はどうでもいい」状態になりますものね・・・

それでも、「簡単な理屈というよりも、より良き言葉」は使えるようです

個人的には、これで救われました。

それが、巻末ご参考文献にも掲げさせて頂きました

かつて放映されていた

読売テレビ系の「おもいっきりテレビ」でも

出演されたことのある高田明和先生の「言霊療法」です。

高田先生ご自身も、<うつ病>に苦しめられたことのある

当事者ですが、この「言霊(より良き言葉)効果」は、

思った以上に、「絶大な効果」があるようです。

また、「心の病」から立ち直る力としては、「信仰力」を

お持ちの方のほうが、より立ち直りが早いそうです。

「信じる者は、救われる」は、「<うつ病>の治癒でも大活躍」

ようですね。

高田先生の著書では、「般若心経」の活用が勧められていましたが、

人によれば、「延命十句観音経」や、その他どのような「ご真言」でも

良さそうです。

何か信じるものをお持ちの方は、各自「元気の出る楽しい言葉」

探してみてはいかがでしょうか?

その時々の心境に合わせて、リズムに乗せて歌を歌う「一人カラオケ」も

生きる力を回復させてくれます。

また、「お笑い」の効用もあるといいます。

特定宗教の信仰者でなくても構いませんが、

「信じる力」の強い方のほうが、「疑い深い」人よりも

治りが早いのは確かなようです。

<うつ病>は、外因性(脳障害=身体症状)だけでなく、

内因(心因)性の「心の病」でもあります。

ですから、「脳科学」だけに偏りすぎた現行の大多数の

「西洋医学的精神医療」にも限界があることは、あらかじめ

深く理解されておいた方が良いものと思われます。

そこで、「統合医療」にも「ピンからキリまで」ありますが、

とにかく試してみる価値はあります。

そのような「死にものぐるいの試行錯誤」の過程こそが、

「立ち直ろうとする生命意志」を鼓舞する助けともなります。

これが、「知らず知らずのうちに治っていた」という意味です。

このように、「心の病」のうち、特に「躁鬱病」は、

「心のバランス失調」が実感されやすいだけに、

「生命原理」を知るだけでも、他の「心の病」に比べて

立ち直りやすい病気とも言えます。

管理人は、<うつ病>を患ってからというもの、

あらゆる「社会常識」を疑う知恵を天から授かりました。

「人間は誰しもなにがしかの精神(肉体)的失調を有している」と

発想の転換が出来れば、多少は病気以前よりも「生きやすく」なるかも

しれません。

著者も語っておられますように、「諦める」という身体(心理)感覚も

生き残るためには不可欠のようです。

「諦める」とは、「明らかにする」という意味もあるそうです。

深い人生や世界の「実相」も見えてくるでしょう。

そこで最後に、著者の「うつ病を生き抜くための6ヵ条」のうち、

万人向けの「5ヵ条」をお借りして、筆を擱かせて頂きます。

①「しょせん自分はたいした人間ではないということに

気づいたほうがいい。」

②「仕事だけに人生のすべてを賭ける生活はもうやめよう。」

③「お金持ちになれば、すべての問題が解決すると考えるのは

大誤解だ。」

④「人間関係における不良債権を、この際、思い切って整理する

勇気を持とう。」

⑤「自分の周囲に起きた悪いことを、すべてうつ病のせいに

してはいけない。」

ということです。

ちなみに、「第6条」は、

「熟女向けのちょっとお節介なアドバイス」とか・・・

(以上、本書178~192頁)

そんなこんなで以上縷々<うつ病>をテーマに

「絶望をこえて生きる」を語ってきましたが、

最後に一点だけ再度強調しておきたいと思います。

「<うつ病>は、決して「心の風邪」でも「自意識過剰」でもない!!」

いうことです。

「もっともっとという<満足(腹)感>を味わう生き方よりも、

今ある環境に感謝する<充足感>を深く味わう<知足=自足>感情を

満足させましょう!!」

ということで、皆さんにも、<うつ病>を通して、現代社会における

「病理現象」を観察して頂くとともに、あらたな人生における「気づきの第一歩」

として、本書をご活用されることをお薦めさせて頂きます。

なお、著者の別著で<うつ病>との関連本に、

「自由訳・養生訓」

(貝原益軒著、工藤美代子訳、洋泉社新書y、2006年)

本文でご紹介させて頂いた高田明和先生の著書から、

「うつ克服の最強手段 言霊療法」

(NHK出版生活人新書、2010年)

「不安と後悔を捨てる生き方~心が変わる般若心経と脳科学~」

(PHP新書、2013年)

※本書では、脳科学の知見から<うつ病>の原因として

セロトニン仮説についても考察されていますが、西洋医学に

偏らない「仏教科学」の知見も紹介されています。

管理人自身が、救われた1冊です。

考えてみれば、仏教とは、「一切皆苦」から始まっているのです

から、実践的な「生活科学」としても役立つ訳ですね。

また、「統合医療」による<うつ病対処法>については、

「ワイル博士のうつが消えるこころのレッスン」

(アンドルー・ワイル著、上野圭一訳、角川書店、2012年)

をご紹介しておきます。

※この著書も、管理人の「傷ついた魂」を救ってくれた珠玉の1冊です。

知る人ぞ知る龍村仁監督のドキュメンタリー映画「地球交響曲第7番」でも

出演されていたアメリカの「統合医療専門家」です。

素晴らしい「本物」は、現代社会の「主流秩序」からは、

常に隠されているという大切な視点を提供してくれた

まさに「盲点を開く啓蒙書」でもあります。

内容は、「理論面」と「実践面」両者バランスよく解説されています。

「投薬療法」から離れようと悩んでおられる方にお薦めです。

もっとも、本書でも強調されていますが、

「いきなりの投薬治療中止は危険!!」ですので、

必ず主治医とのご相談のうえで

ご決断とご実行されることをお薦めいたします。

最後までお読み頂きありがとうございました。

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2 Responses to “工藤美代子さんの「うつ病放浪記~絶望をこえて生きる」うつは、決して一過性の「心の風邪」ではありません!!”

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