横山紘一先生の『十牛図入門~「新しい自分」への道~』唯識論から見た「十牛図」に、人生の方向性を学ぼう!!

Pocket

『十牛図入門~「新しい自分」への道~』

「十牛図」といきなり、言われても

ご存じない方もおられると思います。

これは、禅宗などでよく引き合いに出される

「人生の心の成長過程を描いた10の図」です。

最近では「自分探し」という言葉には、マイナス評価が

高まっているようですが、「人生の方向性」が

定まらないことには、「道に迷う」だけです。

せめて、見取り図だけでも先に知っておけば

「自分探しで迷う」ことも少なくなることでしょう。

今回は、この本をご紹介します。

『十牛図入門~「新しい自分」への道~』          (横山紘一著、幻冬舎新書、2008年第3刷)

横山紘一先生(以下、著者)のことは、

前にも当ブログでご紹介させて頂きました。

「唯識論」のわかりやすい解説者として

現在ご活躍中の先生です。

今回は、「自分探しのテーマ?」として

『十牛図入門~「新しい自分」への道~』

唯識論の角度から、「自分探しの方向性」

皆さんとともにこの本を読みながら

あらためて考えていこうと取り上げさせて頂きました。

「自分探しの旅」に出る前に、地図を求めましょう!!

さて、「十牛図」ですが、皆さんはどのくらいご存じですか?

管理人は、この本に出会うまでまったく知りませんでした。

実は、独立していくに当たって迷っていた時に

信頼のおける先輩に教えて頂いたのが、

この「十牛図」との出会いのきっかけでした。

そもそも、禅仏教とあまり深いゆかりもなかったことから

この図に出会うきっかけもなかったのです。

確かに、多くの先輩たちから

「人生に迷った時は、禅の教えに親しむがよろし??」と、

耳にしたことはありますが、

管理人も「青春まっさかりの20代」だったので、

直接触れる機会もなかったのですね。

それに、寺社や仏像には興味があっても

雪舟画伯の水墨画など「禅仏教芸術」に親しむ機会が

少なかったこともあります。

ようやく、30代後半に入りつつあり、「人生の苦しみ」という

深い悲哀さ味わう年齢になったこともあり、

最近は前にも当ブログでご紹介させて頂きましたように

「禅画なるもの」に興味関心を抱き始めた今日この頃です。

さて、「自分探し」って近年の不況下では評判が悪すぎるようですね。

かわいそうな位に、今の若者には「余裕がない!!」ようです。

せっかく、大学に入学しても卒業を待つまでもなく

いきなり1回生(注:関西では、一年生を一「回」生と呼び慣わす習慣があります。)

の時から「出口戦略としての就職活動セミナー」が始まってしまいます。

この「失われた20年」で、若者事情も大きく変わりました。

そんな時勢もあってか、「自分探しなんてこのご時世不謹慎!!」だと

周りの大人たちから、非難も浴びせられるつらい世の中です。

若者の皆さんには、深く同情します。

そうは言っても、感性豊かな柔軟性に富んだ20代に

「自分探し」のゆとりもなく、「人生の方向性」もある程度

定まることなくして、いきなり「社会に放り出される」としたら

誰しも早い段階で「人生の道」に迷ってしまいますよね。

著者も、この本で語っていますように

「いかに人生を歩んでいくかの前に、何のために生きるか?」を

問い直すことが重要だとされています。

世の有識者は、したり顔で「無力感に満ちた若者」だとか、

「ゆとり世代」などと揶揄されたりしますが、そのように

おっしゃる方ご自身の「生き方」は、どうなのでしょうか?

「人間は最高善に向かって生きていく旅人」と、

前回のブログでも語らせて頂きました。

管理人も、もっとはやく10代に・・・

少なくとも20代前半にこの「十牛図」に出会うことが出来たなら

どんなに良かったことだろうか?

と、30代になって日々考えています。

それでも、「回り道」したかもしれないけど、

「これでよかったのだ!!」と最近になって思います。

「人生は回り道の連続、ジグザグ運転でも人を跳ねない限り、まぁ、いいか~」

と、思えるようになりました。

そんなこんなで、せめて「人生の見取り図」くらいは

手に入れておいた方がいいだろうと思い、

「十牛図」についてお伝えさせて頂きました。

「十牛図」は、やさしく指導してくれる「人生の見取り図」

この「十牛図」は、著作権の関係もあり

ここに直接画像を貼って、皆さんにお見せしながら語ることが

出来ないことが残念ですが、参照リンクのウィキペディアでご確認下さいませ。

簡単に説明すると、この絵の主人公は

「牛(真の自己)」と「牧人(真の自己を探す者)」です。

「牧人」の心の様子が、「牛」を追う過程を通じて

「10段階の図」で描かれています。

人生の前半期は、手探り状態で迷いながら進みます。

ある時期から、「自分の本心」と「人生の方向性」が

つかめる時期がやってきます。

やがて中期になり、「人生を見切り覚悟を定め」歩み始めます。

その頃になると、社会と自分が絶妙な感じで混じり始め、

ゆとりが出始めます。

「一旦、本源に還り再出発の道の前にたたずみます」

そこから、後半期が始まり

ようやく「真の自己のありか」も定まり、

「自己」を「他者」に喜んで奉仕しながら

生きる方向性が完成します。

つまり、「天地自然と一体化し、日々是(これ)好日!!」の

心境に達し、深い心の喜びの中で「世界そのものと遊ぶ」

境地に達します。

著者は、この本で「唯識」の立場から「十牛図」を

解説されていますが、結局は「心のあり方」次第のようですね。

「人生うまくいくもいかないも、心の働き次第」

特に、心の奥深いところに「良い言葉の種」を蒔いていくと

生きやすくなると、語っておられます。

「人生の大半を悩ませる問題は、人間関係」で、

「言葉」から様々なトラブルも生じます。

それは、ゆとりがないことにも原因があります。

つまり、自分にも問題がある。

ということは、「心の整理整頓がうまくいっていない」という

ことでもあります。

ですから、日々の暮らしの中で「自分の時間」を持つことが

どれほど大切か・・・

なかんずく、「心の栄養補給」には最大限の注意を払う必要があります。

皆さんにも、日々大変なご心痛があるかと思います。

なかなか、「自分と世界の対話(調和)」はうまくいかないものですよね。

そんな時には、十分な休息も大切です。

この「十牛図」には、様々な「生きる知恵」が詰まっています。

皆さんも、いきなり「十牛図」を見ても「何のこっちゃ、意味不明~」と

なってしまうと思いますので、

まずは、この「十牛図入門」を手引きに気軽に

人生を見つめ直してみてはいかがでしょうか?

管理人も、まだまだ「修行(業)の身」です。

これからも、明るく謙虚に(時に重い気持ちで?)邁進して参りたいと

思いますので、ご支援のほど宜しくお願い致します。

なお、「心のお掃除と健康」について、

『「ありがとうを言う」と超健康になる』

(町田宗鳳・森美智代共著、マキノ出版、2011年)

をご紹介しておきます。

※冒頭に「ありがとうの十牛図」が描かれています。

最近、不景気からか「少食・断食ブーム」が拡がっていますが、

必ず「信頼のおける指導者」の下で、実践されますようお願い致します。

この本では、前にもご紹介させて頂いた「宗鳳禅」の町田宗鳳僧侶と

鍼灸師の森美智代先生の責任監修で作成されていますので、

お薦めさせて頂きます。

世の中には、医学的根拠のない書籍もあふれかえっていますので、

くれぐれもご用心のほど宜しくお願い致します。

推薦書も100%誰にでも効くという訳ではありませんので、

その辺りは各人のご判断とご責任にてお願い致します。

最後までお読み頂きありがとうございました。

sponsored link




 

コメントを残す

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

サブコンテンツ

このページの先頭へ

Copy Protected by Chetan's WP-Copyprotect.