伊藤健太郎さんの「運命を切り開く因果の法則」運命を論理的に科学する!?「立命的生き方」に転換させていきましょう!!

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伊藤健太郎さんの「運命を切り開く因果の法則」

ベストセラーとなった「なぜ生きる」(1万年堂出版)の

共著者の一人である「哲学者」がお書きになった本です。

「人生は、宿命によりすでに決定されているのか?」

「人生は、偶然の要素に満たされているのか?」

それとも、

「真実はその中間辺りに存在するのか?」

人類の哲学史は、大方この3パターンで展開されてきたようですね。

今回は、この本をご紹介しながら考えていきましょう。

「運命を切り開く因果の法則」               (伊藤健太郎著、1万年堂出版、2015年)

伊藤健太郎さん(以下、著者)は、大学院時代には「科学哲学」を

専攻されていた哲学者です。

ベストセラー「なぜ生きる」(1万年堂出版)で有名になられた

若手の優秀な哲学者です。

「人生は、すでに決定された宿命なのか?」

「それとも、偶然という気まぐれに支配されているのか?」

「おそらく真実は、その中間辺りにあるのではないだろうか?」

大きくは、この3つのパターンで人生の意味が認識されてきたようです。

すでに当ブログでも、何度か取り上げてきましたように、

「宇宙の誕生=生命の誕生」

このテーマを見つめていくことが、人間の「幸福論」を語っていくうえでも

欠かせないと考えていますので、今回ご紹介する本にも興味関心があって

導かれました。

科学は、「因果法則」を探求することで発展していきました。

これまでの知見では、「無から有は生じることはないだろう」という

高度な蓋然性をもって証明されてきたようです。

なぜなら、「突然変異」は「偶然の要素があまりにも強すぎるから!!」です。

人間は、そのような「偶然の要素」に耐えられないようです。

どうしても、「実在感が欲しい!!」のです。

宇宙開闢論も「特異点」を軸に創世後のことしか語れない

仕組みになっているようです。

この「特異点」こそ、「有から有が再創造され続けていく仕組み」になっています。

それ以前の仕組みについては、21世紀現在「百家争鳴状況」にあります。

管理人としては、宇宙は無数の消滅を繰り返してきたと思いますので、

基本的に「多数(多元)宇宙説」の立場です。

その方が、どう考えても自然だと思いますし、多くの方にとっても

「絶対安心立命な生き方」が可能になると考えられるからです。

ちなみに、「立命」とは、管理人の理解したところでは、

「運命の創造的転換(展開)」のことです。

著者も、この本の冒頭で語っていますように

「運命を論理的に語る人類史上稀に見る書」だと自負されているようなので、

今回はこの本をご紹介しながら、皆さんとともに「絶対安心立命の世界」へと

羽ばたいていこうと思い、取り上げさせて頂きました。

「運命を論理的・科学的に」考察していかれた賢者が、ブッダでした。

仏教は、最先端の科学だったのですね。

「死後の世界は語らなかった!!」のが、ブッダでした。

その後の仏教思想史の中で、いわゆる「輪廻転生説」が唱えられていきました。

おそらく、「死後の世界」を生きている間にあらかじめ語らないことで、

「この世を真剣に生きよ!!」というメッセージを残していかれたのだと

思います。

著者も、この本の巻末で語っていますように「死後の救済問題」は、

哲学でなく宗教が扱うテーマですので、この本では専ら「哲学的考察」に

絞られています。

この「宗教的考察」については、「なぜ生きる」と「なぜ生きる2」を

ご一読下さいませ。

運命とは何か??

まず、「運命論」を論理的・科学的に考察していくうえで、

科学の対象を確認していきましょう。

著者も語っていますように、原則として科学は「いかに?」にしか

答えてくれないことです。

「何か?」「なぜ?」かには、論者によって考えの違いはあっても

基本的に「科学の対象外」とされているようです。

それらは、科学的発見の結果得られた知見に対する「解釈の問題」だと

いうことのようです。

客観的安定感を要素とする科学には馴染まない問いだからです。

科学の仕事は、因果法則の発見に尽きます。

ですから、「運命=この世の因果法則の仕組み」を科学的に分析するとは、

「この世はいかに成り立っているのか?」の別名でもあるのです。

人間もこの世を成り立たせる要素ですから、因果法則の支配から

逃れ出ることは出来ない仕組みの中に存在しています。

著者は、西洋の哲学者の運命に対する考察を紹介しながら

「運命とは何か?」を分析していきます。

運命には3通りの意味があります。

①人間を超えた力によって与えられた、幸せや不幸。

②偶然(原因なく)やってきた幸・不幸。「運」と同じ。

③自分の行為が生み出す、幸せや不幸。

日常生活での常識では、①②がほとんどの見方のようです。

①は、ともかくとして、

②については、著者もこの本で紹介する

スピノザ=偶然とは認識の欠陥」

パスカル=偶然とは予測不可能で分からないだけ」

と、考えていたようです。

「予測できずに分からない」というのと、

「原因も理由もなく起きた」ということは、まったく異なることを

まず確認しておきましょう。

人間は、ある意味で「理性の限界」を試される「運命(偶然)」には

耐えられないようです。

そのために、スピノザもパスカルも「神」を想定していたそうです。

「神とともに」生きることが出来るのは、幸福な人間ですが、

近現代人はもはや「理性無くして盲目的な信仰」でもって「神とともに

生きる」ことは絶望的に困難な状況にいます。

「神無き時代の幸福論」を要請される現代社会において、

「いかに運命を扱うか?」

そこで、第3の立場が重視されます。

この本で主に扱われる「運命」の定義も③であります。

「絶対安心立命」を目指すための「運命論」とは??

そこで、「運命を科学した」とされるブッダの登場です。

必然的決定論(宿命論)にも偶然的不可知論(運命論)にもとらわれない

第3の道があります。

ブッダは、保守的な「懐疑主義者」でも「不安定な日和見相対主義者」でも

ありませんでした。

極端な唯物論者や快楽主義者、道徳否定論者ないし宿命論者でもありません。

古代インド思想では、これら6つの思想が互いに対立していたようです。

俗に言う「インドの六派哲学」です。

極端な肉体的修行を尊重するジャイナ教や現世利益を偏重するヒンズー教などを

否定していったところに「仏教誕生」があります。

差別的な仕組みや宿命論、この世の価値観だけに著しく偏重していく

物質論などを厳しく問い質していったのもブッダでした。

「死後の世界」や「現世利益」、「時代の政治的要請」にブッダ自身は何も

答えることなく逝ってしまわれたので、この点は後世の仏教徒により

精緻な理論が組み立てられていったようですね。

仏教の大きな特徴は、その「科学的因果関係論」にあります。

厳しい難行苦行をことさらにしなくとも、一般人が日常生活で無理なく

出来る「行法」を残して下さっています。

ブッダ自身、「厳しい修行そのものに意味がない」ことを最期に悟りました。

しかも、その「科学的因果関係論」たるや「素朴還元主義」に基づく

「古典的因果関係論」でもない。

何と、最新の「量子的因果関係論」をも超えた独特の「縁起論」なのです。

時空についても、最初に「ゼロ(空)の発見」がされたのが古代インドでした。

(別の説もありますが、ここでは触れません。)

「いま・ここに」畳み込まれた宇宙論がブッダのイメージだったようです。

著者も、この本で語っていますが

「六波羅蜜」こそが「運命」を「立命」に転換させるメソッドのようですね。

「六波羅蜜」

①布施(親切)

②持戒(言行一致)

③忍辱(忍耐)

④精進(努力)

⑤禅定(反省)

⑥智慧(修養)

有り難いことに、この全部が完全に出来なくとも

「自分にとって一番やりやすい善を実行」すればいいのだと

されているようです。

まとめますと、人生は「宿命でも運命でもなく立命」の第3の道が

あるのだと・・・

それが、「運命の定義③」の自分の行為が生み出す、幸せや不幸だと

いうことの意味だと、著者は強調されておられます。

このことを知れば、もう「運命を呪う」ことも「他人や社会を恨む」ことも

軽減されていくでしょう。

もちろん、人生には自分一人だけでは背負いきれない

「業罪」とやらもあるかもしれません。

その意味では、完全なる「因果の法則」から抜け出す方法論はないようです。

ただ、厳しい因果の法則の中でも、楽しく生きる方法はあります。

しかし、それも前にもご紹介させて頂いた心の奥底にある「アラヤ識」に

自分の責任で「良い種」を刷り込むことを積み重ねることで、運命も

好転していくことにつながっていきます。

それが、「絶対安心立命の境地へと至る道筋」のようですね。

それこそが、「永遠のゼロへの道」です。

皆さんも、決して無理はなさらなくても構わないそうなので、ご自分の

出来る範囲で「楽しみ遊びながら」六波羅蜜の実践に取り組んで参りましょう。

管理人も、これからも「勇気の出る幸福論」を様々な本の紹介とともに

皆さんに提供すべく「精進」していきますので、応援して頂ければ幸いです。

最後までお読み頂きありがとうございました。

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