木原直哉さんの「たった一度の人生は好きなことだけやればいい!」プロポーカー世界チャンプの思考法に学ぼう!!
東大卒プロポーカー世界チャンプ
木原直哉さんの
「たった一度の人生は好きなことだけやればいい!」
ポーカー・・・
いうまでもなく、「トランプゲーム」の
一つのジャンルですが、それは厳しい「心理戦」を
競うものでもあります。
「ポーカーフェイス」という言葉もあるとおり、
出来るだけ「自分の心の内」を知られないように
上手にゲーム展開を愉しむ遊びです。
今回はこの本をご紹介します。
「たった一度の人生は好きなことだけやればいい!~東大卒ポーカー世界チャンプ 成功の教え~」(木原直哉著、日本能率協会マネジメントセンター、2014年)
木原直哉さん(以下、著者)は、東大卒のプロポーカープレイヤーです。
世界ポーカー選手権で、日本人として初めて優勝を成し遂げられました。
現在は、世界一のポーカーオンラインサイト「ポーカースターズ」と
専属契約しながら、ポーカー普及のための活動をされています。
ポーカーといえば、一般的に思い浮かぶ言葉が
「ポーカーフェイス」ですね。
この語源も、「ポーカーゲームでのプレイヤーの表情」から
来たようです。
ポーカーといえば、高度な知的遊戯です。
手元にあるトランプ札を相手に読み取られないように
しながら、一定のルールに従って点数を競い合います。
いわば「心理戦ゲーム」ですね。
管理人も、小学生の頃そのルールの複雑さを
あまり理解しないままポーカーを純粋に楽しんでいた
経験があります。
なんとなく、同じ数字や人物・マークを並べることに
より点数を競い合うゲームという感覚でした。
一口にポーカーといっても、様々な種類があるようで
プロでもない限り、その全部のルールを知り尽くすのは
難しいようです。
そういうこともあって、「トランプ遊び」としては
相当高級の部類に属するせいか、一般人には
なかなか遊びづらい側面もあるようですね。
管理人も、最近知ったのですが、
「一人ポーカー遊び」も出来るようですね。
まだ「研究中」ですが、面白そうなので
今「マイ趣味」に入れるべく励んでいるところです。
さて、今回この本を取り上げさせて頂いたのも
「成功の教え」という、よくある「自己啓発書」の
テーマに惹かれたのではなく、「高度な論理的能力」が
試されるゲームという視点から、皆さんにも
有益な知恵を学んで頂けるのでは?と、思ったことからでした。
それでは、皆さんとともに著者の知恵を共有していきましょう。
人生ゲームは、常に未知との闘い!!
「人生は、思う通りにならない!!」
誰しも一度や二度ならず、何度もつぶやいたことがあるでしょう。
人生は、不確定要素に満ち溢れています。
「人生は、あらかじめ決定されているのだろうか?」
それとも、
「まったく決定されていないのだろうか?」
太古の昔から、哲学などで多くの論争がなされてきました。
おそらく「この中間のどこか」に答えはあるのだろう・・・と、
管理人などは考えてしまうのですが、
皆さんはいかがですか?
そうはいっても、人生に不確定要素ばかりが
押し迫って来るのであれば、不安になりますよね。
だから、「占い」も廃れることがないのでしょう。
管理人は、「占いは、当たるも八卦。当たらぬも八卦!!」
だから、「占いは、肯定も否定もせずに賢く活用しましょうね!!」派です。
それはともかくとして、
「人生は常に不完全情報の中での闘い」でもあります。
この点が、「ポーカー」の特徴とも似ています。
そのためか、「シミュレーションゲーム」として愉しまれる方も
多いのでしょう。
著者は、「ポーカーはギャンブルではない!!」
「高度な論理的判断能力を競う頭脳ゲーム」と語っています。
もちろん、ギャンブル的な要素もありますが・・・
「不確実な場面で、人はどのように予測して行動していくのか?」
そのことは、人生でも同じです。
先を読んでいく力は、人生でも大きく問われます。
著者のイメージでは、「論理的思考力は、経験値よりも大切」だと
考えておられるようです。
「思考力だけではダメで、行動力が伴わなければ無意味!!」
それはそうでしょうが、「思考力を伴わない行動力も<匹夫の勇=無謀な振る舞い>」
はなはだ「危険な行動」ではないでしょうか?
人生において、何を成功と定義するかは、まちまちですが、
成功(というよりも成幸)の人生街道を歩み進めて行くには、
「ある一定の思考法」があるのも共通するようです。
少なくとも、「自ら感じ、自ら考えて試行錯誤しながら少しずつ前に進む」
というイメージは、共通パターンのようですね。
論理的思考能力に、完全という文字はない!!
著者は、大学時代「理学部」で学んでいたようです。
「理系的(論理的)思考法」とは、
「仮説→事実あてはめ→検証→修正・・・」
これの繰り返しです。
管理人も、文系でしたが「法学部」で学びましたので
「論理的思考能力」には、なじみも深いと同時に悩みも深い・・・
そんなイメージを持っていました。
しかし、難しいことを考えずとも
人生を真剣に生き抜いていこうとすれば、
誰しも「一定の論理的推論過程」を踏んでいるものです。
ですので、難しい「論理学」を専門的に学んだりしない限り
「必要最小限の論理的パターン認識」が出来ればよいのだと思います。
実際、「論理のプロ」である弁護士や科学者でも初歩的な論理的ミスは
犯しているのですから・・・
むしろ、人生における論理学では「詭弁」の方が活躍してくれるでしょう。
もちろん、度が過ぎればひんしゅくを買いますが・・・
著者も語っていますが、
「論理とは絶対的に正しいことを積み重ねること」
ですので、
およそ「すべてのことを論理的に割り切ることは出来ない」ことも
また事実であります。
そして、一番大切なポイントですが、
「論理的な正しさと、真偽(真実・真理)は異なる」
ということは、是非皆さんにも知っておいて損はない知識です。
最先端の論理学(数学)でも「確率的なもっともらしさ」までしか
人間の論理では証明出来ないそうです。
この点は、前にもご紹介した「ゲーデルの不完全性定理」でも
指摘されていたことです。
「人知を超えたメタ認知能力による判断での真偽を確かめる術は、
不可能とはいえないまでも、限りなく絶望に近い困難!!」でもあるようです。
今回は、「成功の教え」の部分については
あえて語りませんでしたが、「未知の道?」を歩まなければならないのが人生です。
人によって、様々な人生事情がありますので、
「これが絶対に成功するパターンだ!!」なんてことは
軽々しく言えませんが、「前向きな発想法」ならあるようです。
その辺りは、この本をお読み下さいませ。
いずれにしろ、「人は100%いつか必ず死にます!!」
だからこそ、死ぬ間際になってあれこれ悩み苦しまないためにも
「たった一度の人生は好きなことだけやればいい!」という
メッセージが響きます。
皆さんも、一人一人固有の事情がおありでしょうから
「無理はなさらずとも結構!!」だと思います。
「それぞれの持ち駒を最大限に活かしながら、コツコツと
歩を進めることが出来るならば、それで十分合格!!」だと思います。
この本は、「自己啓発本」によくある
「自己顕示欲や宣伝臭漂う腐敗」は一切ありません。
この本を真摯に読んで頂ければ、「著者の熱き思い」が伝わってくる
好著だと感じ取ることが出来ると思います。
その意味で、ポーカーに興味がある方にも、そうでない方にも
お薦め出来る珠玉の1冊です。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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