リンダ・グラットン氏の『ライフシフト~100年時代の人生戦略』長寿社会と技術進化による雇用変動に適応した生き方を探る!!

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『ライフシフト~100年時代の人生戦略~』

名著『ワークシフト』の著者であるリンダ・グラットン氏と

アンドリュー・スコット氏による今後迫り来る人類の長寿と

技術進化による雇用変動を見据えた新たな生活モデルを探る共著。

2025年誘致を目指す大阪府が提唱する万博テーマとしても

有力候補に掲げられる『人類の健康・長寿への挑戦』。

とはいえ、その具体像とはいかに??

今回は、この本をご紹介します。

『ライフシフト~100年時代の人生戦略~』(リンダ・グラットン/アンドリュー・スコット共著、東洋経済新報社、2016年第2刷)

リンダ・グラットン氏は、ロンドン・ビジネススクール教授として

『人材論、組織論の世界的権威』として各種媒体で紹介されることで

著名な心理学者です。

未来経済社会に適応し得る企業組織のあり方について、

様々な実践的取り組みを通じながら企業組織や雇用労働革新理論を

提唱されてこられた人物です。

邦訳書としては、2013年ビジネス書大賞受賞にも選出されて

話題となった『ワークシフト~孤独と貧困から自由になる働き方の

未来図<2025>』(池村千秋訳、プレジデント社、2012年)

『未来企業~レジリエンスの経営とリーダーシップ~』(吉田晋治訳、

プレジデント社、2014年)が刊行されています。

もう一人の共著者であるアンドリュー・スコット氏も

ロンドン・ビジネススクール経済学教授として

教鞭を執られています。

公的活動としては、この他にも2005年から

モーリシャス大統領の経済アドバイザーを務められるなど

精力的なお仕事をされておられるようです。

さて、今回ご紹介させて頂いたのは、前著『ワークシフト』によって

管理人自身の人生設計案も大きく変化させられる深いご縁となった著者だったこと。

また、前著『ワークシフト』の副題として掲げられる

『孤独と貧困から自由になる働き方の未来図<2025>』の

<2025>は万博の年であり、現在大阪万博誘致を目指すその有力テーマ候補も

本書の主題<人類の長寿と技術進化にいかに適応進化していくべきか??>とも

重なる点に大いなる興味関心がそそられたことにあります。

(ちなみに、『ワークシフト』は、以前ご紹介させて頂きました

ダニエル・ピンク著『ハイコンセプト~「新しいこと」を考え出す人の時代』

(大前研一訳、三笠書房、2006年)の書評記事末尾におけるご参考文献としても

併せてお薦めさせて頂いた書物です。)

本書は、前著『ワークシフト』に続く『ライフシフト』へと比重を移した

『ワークからライフ』へと進化発展を遂げた新著です。

それはまた、『ワーク&ライフバランス』を考えるための素材でもあります。

現在、日本政府も<働き方改革>や<一億総活躍社会の実現>を目指した

様々な雇用労働経済制度改革案が提出されてきていますが、

その具体的選択メニューを今後迫り来たる未来経済社会において

いかに個人的に積極活用していくかが問われる時期がすでに到来しています。

これまでも当ブログでは、

AI(人工知能)によって技術的特異点(シンギュラリティー)を

迎えるとされる<2045>年問題などにも焦点を当てながら、

未来経済社会における生き方や働き方(生活設計案)の見取り図を皆さんとともに

考えてきましたが、

本書もまた激動が予想される「未来経済生活論」に一石を投じる書物であります。

具体的内容に関する分析考察は以下の本文内で追々させて頂くとして、

本書を読み進めながら、そんな激変しつつある未来経済社会に

どう適応進化していけば少しでも不安を解消出来るのだろうかと

悩むすべての方々へ送り届けたい一冊であります。

そこで、2017年は、各人各様の<働き方改革>が問われる元年とも

<2025>年から見て位置づけられることになるだろうと

管理人独自の未来学的視点からも予想されることと重ね合わせながら

年頭に相応しい企画ではないかと思い、

今回はこの本を取り上げさせて頂くことにしました。

<人類の健康・長寿への挑戦>とはいうものの・・・

さて、本書の内容構成の要約を進めさせて頂く前に

本書『ライフシフト』は前著『ワークシフト』の

いわば<続編>とも位置づけられることから

前著未読の読者さん向けに

本書が読み進めやすくなるようにと

前著『ワークシフト』の概要だけでも、

管理人自身が読み解き理解した限りでの超訳にて

簡潔にご紹介しておくことにしましょう。

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前著では、

今後の世界を変動させ得る要因として

<5つのトレンド(傾向)>が列挙されています。

・情報技術革命の飛躍的進展。

・グローバル化の加速進展。

・人口構成比率の変化に伴う長寿型社会の到来。

・個人、家族、社会における価値観の多様化現象。

・エネルギー・環境問題への関心度の高まり。

②この上記<5つのトレンド(傾向)>に沿った形で

『働き方が変わる!』との大まかな見取り図から

著者独自の『働き方を変える!』(つまりは、『ワークシフト』)の

視点が以下の<3つのシフト>として提唱されています。

・何でも屋(ジェネラリスト。いわば特定企業での終身型継続<雇用労働者>人生)から

専門特化職人型<仕事人>人生を目指す「連続」スペシャリスト(つまり、生涯学習などを

幾たびも経ながら「連続」階層脱皮型職業人生を目指す)を生きる働き方改革へ。

(第1シフト=知的資本のシフト)

・「規模の経済」といった限られたパイを巡る過当競争に由来する

孤独な労働環境へと追い込まれる働き方から

「皆とともに切磋琢磨しながら助け合う」イノベーション

(つまり、相互に知恵を出し合いながら仕事及び経済能力を相乗効果的に高め合う

創造的革新)へと進化を遂げていく働き方改革へ。

(第2シフト=人間関係資本のシフト)

・私的独占と分断へと導くことの多い「稼ぎ量(金儲け偏重型労働観)」と

その埋め合わせのためにする消費・消耗経済文化をより一層促進させる働き方から

持続可能な人間的成長を促す「ともに価値ある経験」を共有する働き方改革へ。

(第3のシフト=情緒的資本のシフト)

この<5つのトレンド>と<3つのシフト>をそれぞれ縦軸・横軸としながら

<2025年>に至るまでの『ワークシフト』の方向性のあらましと

その方向性に見合った各人各様の働き方改革を考えるためのヒントが

紹介されています。

まとめますと、『<消極的人生>へと追いやられる孤独と貧困な生き方』か

『<積極的人生>へと羽ばたく自由で創造的な生き方』を選択するかは

『あなたの今後の<ワークシフト>次第!!』といった見通しであります。

その<ワークシフト>の方向性次第によって、

来るべき2025年問題を前向きに乗り越えることが叶うのか、

それとも圧倒的な変化を前にして後ろ向きに縮こまってしまうのかといったように

人生も二極化していく分水嶺の「節目の年」として

今後の人類が共通体験することになる経済生活の激変予想図が描かれています。

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それでは、本書ご紹介の前置きはこのあたりで止めまして、

本書の内容構成の要約へと移らせて頂くことにしましょう。

①『序章 100年ライフ』

※前著『ワークシフト』でも見通しが描かれていましたように、

今後の先進国では総じて、中長期にわたることが予想される

少子高齢化及び低成長経済化現象の流れにおいて、

現役世代も次世代も、私たちより上の世代が想定していたような

人生設計モデルとは大幅に異なり、

<より長く>働き続けなければならない労働経済生活環境へと

否応なく巻き込まれていくことになります。

(著者は、この「私たちより上の世代が想定していたような人生設計モデル」の

ことを『教育→仕事→引退』という古い<3ステージ>の生き方モデル

定義づけられています。)

その人口動向に伴う経済変動から100年ライフを想定した

新たな人生設計モデルを各人各様に組み立てて生き抜いていかざるを得ないとの

問題提起から本書は開幕していきます。

この『序章』が本書全体の鳥瞰的見取り図ですから、

お忙しい方は、まずはこの『序章』だけでも頭に入れて頂きながら、

ゆとりある時間が出来た際に、

次章以下の具体的論考をご一読されながら、各自の人生設計案を

分析考案していくためのヒントとして頂くとよろしいかと思います。

このような問題意識から書かれた本書は、

<あなたの100年ライフをつくる本>(本書36頁)として、

今後あなたの「座右の一冊」となってくれることでしょう。

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②『第1章 長い生涯~長寿という贈り物~』

※本章では、先進国でますます進展していく生殖医療革命による

<長寿化>による恩恵が私たちの生活にどのような影響を

与えることになるかについて、図表を用いながら、

予測説明されています。

特に、2007年生まれの寿命が、

軒並み「100歳以上!!」になることが強調されています。

こうした図表を読み解きながら、

現在の社会保障設計で用いる平均寿命指標である「ピリオド平均寿命」が

すでに現実の社会実態にそぐわなくなってきている様子が提示されます。

著者は、今後さらなる『啓蒙キャンペーンと医療の進歩が続くことを前提』

(本書50頁)にこの従来型指標に代替する「コーホート平均寿命」指標を

採用しながら、長寿社会における動向を分析考察する判断材料とされています。

このように著者も長寿社会には多大な恩恵があることを示しつつも、

その傾向に適しない古い<3ステージ>型人生設計モデルのままの

生き方を今後とも続けていくとするなら、

そこには恐ろしい地獄のような世界も待ち受けているだろう・・・とも

注意を喚起されています。

すなわち、人類の未来には、『オンディーヌの呪い』(本書20~22頁)

待ち受けているだろうと。

そのような『オンディーヌの呪い』にかからないためにはどうすればよいのか?

そのためには、従来の固定型<3ステージ>の人生観をあらためつつ、

今後来るべき時代に即した柔軟で多様な生き方を

それぞれ試行錯誤していくことが重要だと本書全編にわたり強調されていきます。

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③『第2章 過去の資金計画~教育・仕事・引退モデルの崩壊~』

※本章では、私たちより上の世代(つまり、親たちの世代)が想定していたような

<3ステージ>では、人生を安定持続的に生き抜いていくモデルとしては、

とうてい通用仕切れない模様が示されていきます。

それに併せて、全人生において必要とされる<生涯賃金>に関する考え方や

その稼ぎ方についても激変することが当然ながら予想されます。

「では、現役世代や次世代は、一体どのような指針をもって、生涯を通して

必要となる生活資金を稼いでいけば安心出来るのか?」との

誰にとっても切実な問いを

以下の3人の登場人物を通じて

ともに分析考察しながら、さらに次章以下で予想図を立てていきます。

その<3人の登場人物>とは・・・

ここでは、モデル人物像として、

・ジャック(1945年生まれ)

・ジミー(1971年生まれ)

・ジェーン(1998年生まれ)

それぞれ登場して頂きながら、

具体的に考えていくことになります。

とはいえ、この各人物像も一応の「モデル」であって、

すべての個々具体的な人生モデルに当てはまるものではありませんので、

そこは、具体像を捨象した著者による論旨展開しやすくするための

抽象「モデル」ということでご一読される際にはご留意願います。

本書では、それぞれの世代イメージを、

・ジャック-3ステージの人生の世代(本書66~73頁)

・ジミー-3ステージの人生が軋む(本書73~77頁)

・ジェーン-3ステージの人生が壊れる(本書77~81頁)

という仮定で次章以下での議論が深められていきます。

「それでは、<3ステージ>を社会常識とし得なくなった

ジミーとジェーンの世代は、どうやって今後の人生設計案を

うまく組み立てながら、過去の資金計画(人生の<3ステージ>が

暗黙の大前提だった世代の経済的常識)を練り直す方策を立案していけばよいのか?」

この問いかけが本章の主題であります。

いずれにせよ、ジミーとジェーンの世代以後は、

<3ステージ型仕事人生に別れを>(本書82頁)告げていかなくては

いけない世代であることを大前提に、

人生における資金計画を立てていかなくてはならないことは確かです。

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④『第3章 雇用の未来~機械化・AI後の働き方~』

※本章では、今後ますます高まる機械技術革新によって、

従来の雇用のあり方が大激変していく見取り図が、

悲観面と楽観面ともに素描されています。

このあたりの論考は、これまでにもご紹介させて頂いた

AI(人工知能)関連書で触れられていた

同様の議論が展開されていきますが、

ジミーとジェーン以後の世代では、

生涯における職業選択を考えるうえで、

AIによる雇用変動を見込むことなくして

もはや生活設計を立案していくことが

かなり困難になっていくことだけは確実だということを

人生の早期から踏まえておく必要があることが強調されています。

本章では、特に、100年以上の人生を過ごす可能性の高い

ジェーン世代(現在10代後半~20代)を対象にした「助言」

(本書116~118頁)が読みどころです。

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⑤『第4章 見えない「資産」~お金に換算できないもの~』

※本章では、お金に換算できる「有形」資産以外の

人間関係や持続可能な安定した職業生活に必須の実践的教養教育知識・

文化資本などのお金に換算できない「無形」資産に焦点が当てられています。

とはいえ、「有形」資産と「無形」資産は互いに切り離すことは出来ず、

相互のバランスを取った相乗効果をいかに高めていくかが

ここでは大切な視点になると論じられています。

この「無形」資産にも様々な形態のものがありますが、

本章では、特に3つのカテゴリーに絞った「無形」資産について

分析考察されています。

その3つのカテゴリーとは、

・生産性資産(仕事で生産性を高めながら所得を安定的に構築していくために

役立つ要素のこと。本書128~143頁)

・活力資産(身心ともに健康かつ幸福を成り立たせるための要素のこと。

本書143~156頁)

・変身資産(激動する人生変化を数多く体験するに当たって、柔軟な変身を

遂げるために必要となる要素のこと。本書156~168頁)

が、取り上げられています。

否応なく、今まで社会常識とされてきた人生の<3ステージ>が崩れていく中で、

いかなるバランスを取りながら、100年ライフに備えればよいのかを

経済的「資産」面から分析考察したのが本章であります。

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⑥『第5章 新しいシナリオ~可能性を広げる~』

※本章では、そんな従来の<3ステージ>が崩れていく過程で、

新たな人生設計案を組み立てる幾通りかのシナリオが描かれています。

そこで、この<3ステージ>の崩壊に直面するジミーとジェーン世代を

対象に据えて、参考事例として、以下のシナリオが紹介されます。

・従来型(<3ステージ型人生設計>)の「3・0シナリオ」

(本書179~181頁)

・「3・5シナリオ」(本書181~186頁)

・「4・0シナリオ」(本書186~200頁)

・「5・0シナリオ」(本書201~213頁)

このように人生の長寿化に合わせた幾通りかのシナリオが

それぞれの世代ごとに描かれています。

いずれにせよ、長寿化と機械技術革新化が進展していくにつれて、

人生の比較的若い時期における教育投資の効果が

何度も修正を余儀なくされるために、

「学び直し」の機会が増えていくことだけは間違いありません。

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⑦『第6章 新しいステージ~選択肢の多様化~』

※本章では、そんな数多くのシナリオに付随して継起してくる

新しいステージにおける多種多様な選択肢の可能性について検討されています。

そうした新たなステージとして、

ここでも3つのステージのあり方が紹介されています。

・エクスプローラー(探検者、本書230~239頁)

・インディペンデント・プロデューサー(独立生産者=自分の職を生み出す人、

本書239~249頁)

・ポートフォリオ・ワーカー(異なる種類の活動を同時並行的に実践する労働者、

本書249~253頁)

⑧『第7章 新しいお金の考え方~必要な資金をどう得るか~』

※「それでは、そうした<マルチステージ>を有意義に生き抜き、

100年ライフを柔軟に活力をもって謳歌していくためには、

どのような経済観の再構築が相応しいのだろうか、

また、その「移行期間」に必要となる軍資金を如何に用立てすべきか?」

ここが皆さんにとっても、最大のネックとなると思われますが、

昨今何かと話題になることの多い行動(心理・神経)経済学的観点から、

<自己効力感=自分ならできる、という認識>と

<自己主体感=みずから取り組む、という認識>(本書262~263頁)の

2つのキーワードを手がかりに金融・経済リテラシーに磨きをかけていくための

道具が提示されます。

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⑨『第8章 新しい時間の使い方~自分のリ・クリエーションへ~』

※本章では、このような100年ライフに伴う<マルチステージ>を

有意義に過ごすために有益となる新しい時間概念や活用法について

様々なヒントが提供されています。

特に、中長期間ではなく、『日常の月単位、週単位、日単位、時間単位、

分単位の時間』(本書291頁)といったごくごく短時日における

日常生活の余暇時間の使い方に焦点が当てられています。

とはいえ、「社会」で生き抜かざるを得ない現代労働者にとっては、

『時間の使い方は社会が決める』(本書292~302頁)ということに

なってしまいがちです。

このような「社会」時間に対して、「個人」時間をいかに確保すべきか?

時間を管理された近現代社会においては、

すでに厳密な意味での「私的」時間は剥奪されてしまっていますが(なぜなら、

余暇自体が、明日の労働力再生産のための「公的」時間へと織り込み済みのものと

なってしまった(ている)からですね。

娯楽産業も企業の広告宣伝のための重要媒体であり、

現代消費経済文化にとって不可欠な要素となっていることを想起して下さい。)

このような「個人」時間内にまで「社会(とりわけ経済)」時間が侵入している事態は、

「過労死」などの大きな社会問題ともなっています。

そうした憂鬱な経済環境から、人間として生き生きとした生活時間を取り戻そうと

とりわけ若い世代の間では、意欲的な「社会」時間への挑戦が始まっています。

その意欲的な挑戦は、次第に、企業の思惑と激しく衝突するようになってきています。

そのあたりの変化の模様が、<個人と企業の衝突>(本書305~306頁)で

描かれています。

2017年現在では、まだまだこのような「企業(社会)」と「個人」の時間闘争は

厳しい現状にありますが、経済界からも「時短」労働を

今後いかに実現させていくべきかが次第に問われ始めているところです。

このように少しずつ明るい兆しも見え始めてきましたが、

言うまでもなく、経済生活環境の改善を推進していく原動力は、

日頃の私たち自身による考え方と行動次第であることを忘れてはなりません。

そのための指針として、

「余暇(私的時間)をいかに有意義に活用しながら生きていくべきか?」が

以下の表現でもって簡潔に要約されています。

『レクリエーション(余暇)から自己のリ・クリエーション(再創造)』へと・・・

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⑩『第9章 未来の人間関係~私生活はこう変わる~』

本章では、このような短期間から中長期間にわたる時間の使い方の見直しから

100年ライフの<マルチステージ>を過ごすためのヒントが

未来の人間関係における変革模様を主軸に描かれていきます。

このような流れの中で、企業で過ごす時間だけではなく、家族や友人知人などと

過ごす時間のあり方や価値観自体も多種多様化していく傾向が

今後より一層強まっていくことも想定されています。

そのため、特に「結婚」を巡っては、経済観をともにする(最近の某民放ドラマでも

社会的な話題となった<ビジネスパートナー>としての婚姻<契約>といった

イメージ像に象徴された価値観に見られるように

従来型の保守的な性別役割分担を中心とした婚姻<制度>といった

婚姻観とは対照的なあり方が浸透しつつあるようです。

ちなみに、あくまでも経済社会学的な観点から見た

近年の傾向として分析考察させて頂いているのであって、

もちろん個人的な婚姻観の善し悪しについて論じているわけではありませんので、

その点はご了承下さいませ。)「同類婚」の傾向が

ますます強まるであろうことも予想されています。

(本書第3章100頁、本章316~324頁など)

こうした中で、「晩婚化」もより一段と進み、

男女ともに出産・子育ての時期が先送りされる傾向も

見られます。

とはいえ、著者も指摘されますように、

今後の生殖技術革命の如何次第によるとはいえ、

しばらくは、こと女性に限っていえば、

妊娠可能年齢の制約を受け続けることも

軽視し得ない重要論点であります。

この観点から考えると、

女性の人生設計選択肢については

今後とも大幅に制約されることが予想されますので

いくら長寿化が進展しつつあるとはいっても、

子供を産み育てるか否かの選択自体は

慎重かつ早期に決断せざるを得ない難点を抱え込むことは

<相変わらず融通が利かない要素>(本書325頁)だとも指摘されています。

この難点は、男性が想像する以上に厳しい制約であります。

ですので、結婚を決断するのであれば、

男女ともに価値観の摺り合わせと同時に

相互尊重の譲り合い精神の重要性が、

今後さらにより一層強まっていくことを大前提に

日頃からの真剣な交際を通じて確認し合っておくことが

必要不可欠な姿勢となります。

その意味で、男性の社会的責任は

きわめて重いものがあります。

また、長寿化傾向が促進されることで、

多世代同居型生活を送る機会も増加することも予想されます。

このような社会動向が次第に浸透していくにつれて、

世代間の「断絶」意識も狭まり、世代間による相互協力が

育まれていく可能性も出てくるともいいます。

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⑪『第10章 変革への課題』

本章では、結局のところ、長寿化の恩恵を多大に享受するためには、

変化に対して常に柔軟な姿勢で臨むことが最重要だということに尽きます。

100年ライフを自由自在に「泳ぐ」ためには、

もちろん、それを可能とする経済力(お金の問題)も無視してはいけませんが、

お金には換えがたい「無形」資産に目を向けることで、

新たな視点が芽生えてくる。

その「無形」資産を常に構築再生産しながら、

多種多様な世代と接触し、異なる価値観を相互理解する機会を増やすことで、

学び続け、人間的にさらなる成長を目指す・・・

そのような積極的な生き様が、今後の100年ライフに適応していくための

模範的生活イメージとなっていくのでしょう。

ただ、このような旧来の<3ステージの前提から脱却>

(本書383頁)するに当たっては、

個人的な努力だけでは相当な厳しさも重くのしかかってきます。

そこで、<政府の課題>(本書381~396頁)ということになります。

ところで、本書のような

多くの「自己啓発書(ことに<進歩的労働観>をテーマとする書物)」では、

どうしても、すでに社会的優位にある階層から見た視点に

偏る傾向があるところに難点があります。

そのために、「持たざる者(管理人もですが)」である大多数の読者層にとっては、

「リアリティーがあまり感じられない!!」ということになりがちです。

確かに、そのような書物からも誰にでも応用可能な「ノウハウ(ライフハック=生活に

役立つ諸技能知識)」を学び取り活用することは意識と条件次第で可能ではありましょう。

とはいえ、やはり、本書における<マルチステージ>をフル活用させた

柔軟な「学び直し(再チャレンジ)」の機会を持ち、

なおかつ、積極的に再創造していく精神的・物質的ゆとりがないからこそ

「現状打開に困っており、将来に不安を抱えているのだ!!」といったところが

大多数の本音だと思われます。

本書でもそのような事態を想定した「低所得層」にとっても、

新たなステージへと移行しやすいような仕組みの必要性について触れられています。

(本書391~393頁)

具体的には、<生涯を通じて利用できる公的給付金の仕組み>とありますが、

この仕組みが、

現在様々な論者によって提起されることが多くなった

ベーシックインカム制度」のようなものまで見込んで

論じられた提案なのか否かはあまり定かではありません。

願わくは、この論点こそ、さらに深く掘り下げた検討をして頂ければ

有り難かったのですが・・・

この点が、管理人自身の日頃からの問題意識とも兼ね合う最重要テーマだったことから

個人的な感想を述べさせて頂きました。

この論点は、著者の<次回作>に期待することにしましょう。

(ちなみに、前々から予告編でたびたびお伝えしています

「ベーシックインカム論」ですが、もう少し哲学的な考察を深めていきたく

学習検討している段階にありますので、楽しみにお待ち頂いている読者様には

誠に申し訳ございませんが、今しばらくお時間を頂きたくお願い申し上げます。

この論点は、継続的テーマとして、今後とも多種多様な角度から検討していく予定で

いますので、乞うご期待ということでご寛恕願います。

いずれ適切な時期を見計らって、投稿させて頂く予定でいます。

こうして読み進めてきました本書全編に流れる主張をまとめ直しますと、

終局的なところ、「変化に柔軟に適応し得たものが生き延びやすい」ということに

尽きるようです。

そのためには、「積極的に人生に取り組む価値観創造と行動姿勢が何より大切」だと

いうことが強調されています。

そうした「学習姿勢」の重要性については、

前にご紹介させて頂いたキャロル・ドゥエック氏の

『マインドセット「やればできる!」の研究』

(今西康子訳、草思社、2016年)での知見も紹介されつつ、強調されています。

本書を読みながら、

日本においての「失われた20年」で何が一番大きな損失であったかを思う時、

「資産(今日よりも明日、明日よりも・・・といった再生産を可能とする所得」格差も

さることながら、

やはり心理的な「意欲(希望)」格差を多くの世代にもたらした弊害の方が

より深刻な問題だったのではないかと考えています。

ところで、最後になりますが、本書を読み進めながら、

これだけは是非注意しておかなくてはならないなと思った点を強調しておきます。

(自らの肝に銘じておくべき視点(姿勢)としてでもありますが・・・)

それは、いくら「大長寿化社会」やAIによる人間の労働「時間」短縮時代が

訪れることによって、柔軟な<マルチステージ>時期が到来するにせよ、

計画性なく行き当たりばったりでの歩み方では、

「ただ単に流されるばかり」の「漂泊」人生を過ごしてしまいかねないとの

懸念と自戒であります。

<マルチステージ>時代を有効活用しようと思えば、

常日頃からの自らの人生に対する唯一性と責務に忠実であろうと

努めることが肝要だと思われます。

(まぁ、このあたりの人生に処する価値観は、人それぞれですが、

そのような志向性をもって生きた方が、積極的かつ人生の終盤に至った際に

「生きてて良かったなぁ~、有り難かったなぁ~」

心底思われるのではないでしょうか?)

そうした積極的な人生意識を持つことで、

「社会」の中に生存する「人間」である「私」としての存在意義を

深く実感しながら生き抜くことが叶うのではないかと思われます。

(現時点では、<2025>年頃の社会が、本当に本書が想定するような

皆が皆「バラ色」の<マルチステージ>を無事過ごすことが叶うかどうかは

言うまでもなく、わかりませんが、

今からでも「心の準備」だけはしておいた方が得策ではないかと思います。)

いずれにせよ、100年ライフをいかに有意義に過ごすことが叶うかは、

各自が責任をもって考え抜かなくてはならない課題であることだけは

確かなようです。

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それではこのあたりで、本書の要約ご紹介は終わりましたので、

項目をあらためまして、

最後に日々、管理人が働きながら観察・考察している雑感などを

エッセー風に綴りながら、皆さんとともに考えていく素材として

提供しておきましょう。

2週間ほど「空白期間」を設けてしまったお詫びとして、

いつもより長目にご奉仕させて頂くことにしますね。

未来への不安は誰しも感じるもの。その不安の壁を乗り切る鍵となる知恵こそ「いま・ここに・ここから」です!!

さて、本書の読後感ですが、

こうした<進歩的労働観>をテーマとした啓蒙書で

触れられているアイディアを実践適用していくのは

当然ながら大方の読者層にとっては、

きわめて厳しすぎる現実を突き付けられることになるのではないかと

憂慮懸念しているのが正直なところです。

世の中の流れとしては、本書で描かれたような方向へと

次第に移行しつつあることは頭では理解出来ても、

その方向性にある未来社会を生き抜くのに適した

本書でも紹介された数々の<資産>を構築する術や環境機会を

自らうまく構築していくことには困難が伴います。

本書では、今後ますます実現される傾向にあるものと予想される

100年ライフを生きるうえでの人生設計を立案する際には、

従来のジャック世代が社会常識としてきた<3ステージ>の

教育段階(つまりは、人生早期の<初期条件>)が重要だったとする

社会的価値観そのものが揺らぎ、

今後はあまり重要視されなくなっていくだろうとは指摘されますが、

その<初期条件>に人生の方向性が強く制約されてしまうことは

<厳然たる事実>でもあります。

つまり、「人生にたまさかの僥倖は、ほぼないに等しい!!」ということです。

このような<厳然たる事実>を皆が薄々実感してきたからこそ、

昨年の大ベストセラーのような『言ってはいけない  残酷すぎる真実』のような

話題書に注目が集まるのでしょう。

しかし、そのような「印象論」だけで世の中に誤読された社会通念が

流布していくことは憂慮すべき事態であります。

たとえ、人生の<初期条件>に制約されることがあっても、

その制約を乗り越えようと絶えず欲しながら「進化」していくのも

人間の実相であるからです。

その誤解を中和消毒させ得る好著として、

『日本人の9割が知らない遺伝の真実』

(安藤寿康著、SB新書、2016年)

ご紹介しておきます。

そこで、管理人は、当書評ブログを通じて、

「人生を諦めるのはまだまだ早すぎる!!」

「人生は、<思想>と<行動>の力でいつでも変化させられるのだ!!」

「そのためには、自身を取り巻く環境設定がきわめて重要!!」

「だからこそ、付き合うべき書物と人間を真剣に選び抜きなさい!!」

強調させて頂いてきました。

このような思いから、

俗流の「人生に意味や目的などない!!」だとか、

「人生は単なる暇つぶし!!」なる言説に強い憤りを感じてきました。

こうした言説は無責任きわまりませんし、

真正直に人生を生き抜こうとする人間の尊厳を剥奪することに

荷担する社会的犯罪とまで断言します。

歴史をよく観察し、日頃から優れた人間や書物に接するほどの

読者さんならご存じのように、

人生の<初期条件>でどのような過酷な状況にあろうとも、

また、何度も人生で失敗や挫折を繰り返してきた人間であっても、

<思想>と<行動>の力でその難局を幾たびも乗り切って

幸せを掴み取った先人は数知れないほど多くいます。

上記のような無責任な言説を吐けるほどの人物は、

中途半端な学問意識で語っていたり、

いわゆる「贅沢病」に罹患しているのではないかと推測します。

当ブログの読者の皆さんには、

是非ともこのような無責任な言動に付和雷同されることなく、

「よく考え、よく思い、よく見つめながら」うまく人生の難局を

乗り切って頂きたいと心の底から願っています。

そんな気概と慈愛に満ち溢れた読者さんとともに

日々の創作に熱意を込めて仕事させて頂いています。

本書で想定されるような人生の<マルチステージ化>は

すでに現実化しています。

管理人自身は、<3ステージの人生が軋む>ジミー世代

(およそ1970年代~1980年代初頭生まれ)に当たりますが、

この世代の大多数は、いわゆる「失われた20年」の渦中で

もがき苦しんだ層でもあります。

本当に、親(ジャック)世代に仕込まれた価値観ほど

「まったく当てにならない!!」、

あるいは、真摯に話し合おうとしても、

価値観の衝突が日常茶飯事で苦しまれた方も

多かったのではないかと想像します。

この世代層には、人生の<初期条件>の進学・就職段階で

社会の大きな障壁に幾たびも跳ね返された方も

多かったのではないかと推察します。

そうした過酷な現実の前で、

次第に社会の中で前進する勇気と資産を喪失させられていった

(もしくは、してしまった)方も多いものと思われます。

管理人もそうした渦中の社会で

もまれていった体験を積み重ねてきましただけに、

同じような悩みや苦しみを抱いている同世代の現状を

見て見ぬふりが出来なかったのです。

そんな強い思いを皆さんと共有しながら、

書評を通じた社会提言や優れた書物や人物、活動などのご紹介、

管理人自身のなにがしかの生活費の助けにもなるだろうとの

甘い!!期待感から始めさせて頂いたのですが、

ご存じのようにインターネットでの「副業」とは

誠に厳しいものがあります。

そのような「正直な気持ち」は<邪心>ですから、

とりあえず棚に上げておきますが、

「続けていて心の底からよかったなぁ~」と実感・体験させて頂いたのは、

様々な読者さんに出会えたことや、

心から支えて下さる未だ見ず知らずの読者さんが

画面の向こう側にいて下さった(下さる)ことであります。

「皆さん、本当にありがとうございます。」

昨今の憂鬱な感情に否応なく直面させられる社会環境の下で、

ある種の精神療法の一環として、<書く力>に注目が集まっているようです。

管理人自身の<書く力>はまだまだ研鑽が足りませんが、

それでも、書き続けていくうちに、

心の整理や気持ちの安定、何よりも様々な方々に支えられている実感が

得られたことで、

少しずつですが、「前に進む勇気と知恵」が湧き出てきたことに

精神療法としての効用もあったようです。

昨今、世の中の言説(<売れる>書物の動向など)を分析観察していると、

このような厳しい世相ですから、憂鬱な感情にさせられたり、

いたずらに敵対感情を煽るような言説に溢れかえった社会風潮にありますが、

「マイナス感情をマイナス感情」のままに、

ただ、社会に「表出」すれば済むほど甘くはありません。

「言葉の行き着く先を甘く見てはいけない!!」のです。

そうした分析観察を見通したうえで、

「では一体全体、どのようにすればマイナス感情をプラス感情へと

変化させられるのだろうか?」と

言葉に潜む音韻やエネルギー研究もさせて頂きながら、

自身の「文体」も練り直し続けている途上にあります。

このように綴ってきましたが、

本書で登場する<3ステージの人生が軋む>ジミー世代こそ、

この「失われた20年」を体験してきた世代でもあり、

その厳しさから体験してこられた知見を

社会での意義ある共有「資産」とするべく

皆さんにも是非、

前向きな視点からともに発信して頂けると有り難く思います。

「皆さんとともに社会をより良く、明るくしていきましょうよ・・・」

そんな一人一人の「これ以上、社会を劣悪化させまい!!」とする想いこそが、

次世代(本書でのジェーン世代)へと橋渡しする現役世代の責務だと

確信しています。

とこのように語ってきますと、

本書の主題からは外れていくようにも思われますが、

「さにあらず!!」であります。

つまり、本書を読み進めながら、

今後の人生における<マルチステージ>を通じた学びと出会いから

上記のような意図を有した現状解決のための

<「新たな」今までにありそうでなかった仕事>を創造出来るのではないかと

今後の行動計画を練るヒントを授かることが出来たからです。

そんな自分なりの読み方を通じて、

本書から栄養分を吸収させて頂くことが叶いました。

皆さんにも、自分の現状に見合った読み解き方をされることで

一見すると、「富裕層向け」書物と感じられそうな本書からも

なにがしかの知見が得られるものと思います。

「新しい」仕事の方向性は、未だ漠然としたイメージ像にしか過ぎませんが、

20代~30代前半に過ごした「法律業界」におけるような

社会問題解決方法を提示するような志向性ではないことだけは

確かであります。

管理人自身は、他人様がなかなか体験出来ないような

貴重な職業経験も積み重ねることが叶い、

そこで垣間見た「限界」を踏まえた「次なる一手」となる

本当に社会が必要不可欠とする(今後、AIが進化したとしても

決して、無用とされないような)仕事案を練っているところです。

それは、当書評のテーマでもある<科学と心理学の統合>に絡む

「人間」特有の諸問題に寄り添った仕事案でもあります。

その方向性については、遙かな昔の童心時代にすでに芽生えていましたが、

様々な社会経験を踏まえて、

今後は、より具体化・精緻化していくべき時期に差し掛かっています。

何か「新しい」仕事なり学習効果を生み出すためには、

俗に言うところの「1万時間の法則」があるようですが、

だいたいは、10年程度を見込んでおかなくてはならないそうです。

この変化に富み、今思い描いているような職業形態の新陳代謝も

激しい社会状況では、職業選択も慎重にならなくてはならないのが

現実なところでありましょう。

とはいえ、いつも思いますのは、

「すべては、考え方次第で、その<場>を良くも悪くも変化させ得るのだ!!」と

いう人生訓であります。

一見すると、恵まれていないと感じられ、思われるような<場>ですら、

着眼点(つまりは、発想と洞察次第)で恵まれた<場>へと変化させられるという

ことです。

その意味では、管理人自身の今の職場は、

アインシュタイン博士が、特許局に勤めていたような

誠に得難い<場>であるようです。

「時短」労働と「非正規」雇用という条件から

経済的には不安定に晒されますが(2017年現在では、個人的な実験は

重く人生にのしかかりますから。こうした個人的な<働き方改革>が

世の中の主流??となるまでは、まだまだ多くの時間がかかるでしょうし、

様々な分厚い壁もあるからです。)、

前職の「正規」雇用と違った視点で「正社員」の働き方の実態が

分析観察出来ますから、日々学ぶところが多くあります。

あえて管理人は、

「渡り(高級官僚のような贅沢すぎる<渡り>ではありませんよ、悪しからず。)」的な

「時短」労働を実践することで、

100年ライフとAIとの協働社会へ向けた<働き方改革>を

試行錯誤しながら実験させて頂いています。

早朝から午後3時頃(たまに残業や予定外出勤日もあり、イヤだけど・・・)の

5.5~6時間程度の出勤時間になるたけ抑えられるように努力しています。

職場の上司や同僚の方々も協力的だったので

予想外の好運にも恵まれたことは有り難かったです。

(もちろん、その好運の見返りとして、可能な範囲で、

他の方々とのバーター取引にも積極的に努めさせて頂いていますが。

やはり、<社会人>ですから、自分だけの個人的思惑では動けませんしね。

このあたりの<阿吽の呼吸=腹芸>は、今後とも<マルチステージ>を

生きるうえできわめて大切な姿勢だと思います。)

あの有名な「渡り」在野研究者で、

敬愛する米国の<沖仲仕の哲学者>エリック・ホッファー

一日6時間、週5日以上(極力)働くべきではないと考えていたようです。

『これからのエリック・ホッファーのために~在野研究者の生と心得~』

荒木優太著、東京書籍、2016年第1刷、19頁ご参照のこと。

本書は、予想以上の素晴らしい近年稀に見る好著ですので、

有意義な<マルチステージ>における生活構想をどう立案していったらよいのか

悩んでおられる方には、そのヒントが得られる書物としてお薦めです。)

ところで、よく経営(階層)社会学の分野では、

ピーターの法則というのに言及されることがありますが、

なるほど、「組織」労働社会では、その<場>が大規模になればなるほど

「無能者の群れ!?」になるのかもしれないなどとも感じる一面もあります。

この「ピーターの法則」について、

面白くて皆さんご自身の<マルチステージ>を生き、

より創造的に働くヒントを与えてくれる好著がありましたので、

ここで併せてご紹介しておきますね。

『ピーターの法則~創造的無能のすすめ~』

(ローレンス・J・ピーター/レイモンド・ハル共著、

渡辺伸也訳、ダイヤモンド社、2016年第11刷)であります。

あくまで、「創造的」がポイントで、

「仮面」無能を装っているうちに、

<ほんまもん(大阪弁で<本当>のという意味です。)>の

「無能」になりませんように、

そこだけは使用法をお間違いなきようご注意願います(笑)。

「創造的」になるためには、逆説的ですが、

ある程度は、厳しい環境に自分の身を置くのが、

効果的なようです。

とはいえ、厳しさにも「限度」というものはありますが・・・

管理人の働く<場>は、とある医薬品卸商社の物流センターでありますが、

そこには、様々な外部からの出入りがあります。

そんな環境ですから、様々な外部からの方と会話する機会も増えます。

また、前職の「事務(時に営業)」職とはがらりと変わり

軽い「肉体」労働に従事する現場での仕事になりましたから、

今までになかった体験もさせてもらっています。

その中でも、特に障害者雇用に力を入れていることから、

障害者の方ともご一緒に仕事させて頂く機会も増えました。

前職でも、障害者の方とは、

あくまで「事務的」な客人としての接点でしか

お付き合いさせて頂く機会がありませんでしたが、

この度は、正真正銘の仲間として「ともに」働き、

苦楽を分かち合う職場でのお付き合いとなりました。

そうすれば、視点や身心の寄り添わせ方も大きく変化してくるのが

実感されてきます。

たまたま、親戚には夫婦ともども教職に就いている

いわゆる障害者の方などを対象とした「特別支援」教育の現場で

働く身内がいるのですが、

その話を聞いていても、

「健常者」と「障害者」では大きく教育支援方法が異なるともいいます。

このような貴重な体験談を聞かせてもらうと、

大学での教職課程で学ぶような教育心理学や

デューイ風のプラグマティックな教育指導法は、

何の役にも立たなかったともいいます。

つまり、血の通った生身の「人間」に対しては

冷たすぎる教育技法だということのようですね。

そのあまりにも機械(能)主義的な発想に教育的な温もりが実感されないと。

決して、教育の現場とは「実験」の場ではないということです。

「毎日が試行錯誤の連続・・・」だともいいます。

この「試行錯誤の連続」といった意味合いには

「実験」といった趣とはまったく異なる質感があるようです。

教職に就くほどの者であれば、

そのような問題意識こそ、

本来の教職を目指した時に有していただろう

「志」の原点だったのではないかとも思われるのですが、

現状では、学校であれ、企業であれ、役所であれ、

家庭であれ、いずこの現場でも、

「人を育て、育てられる」ことに対する無関心度が

年々歳々強まり、高まっているような気がしてなりません。

管理人自身も、学生時代に

大手進学塾でのアルバイト体験がありましたが、

語弊があることを承知で語らせて頂きますが、

正直言って、「教えがいのある」人間と「ない」人間が

あるようです。

もっとも、その「ない」人間をいかに「ある」人間へと

成長進化させるかに、教師としての「腕の見せ所」があるのですが・・・

最近の教育現場では、そんな「熱血」先生は少なくなっているようです。

「教育」とは、単なる「情報伝達」ではありません。

いかに、「情」を介在させながら、人間としての「心」を持たせ、

その「心」の畑を耕し、種蒔き・水やりをしながら、

ともに学び合う<場>を創造していくことを

設定実現し得るかにあると信じています。

今後、ますます、教育現場にもAI投資がなされ、

人間教育が、「デジタル処理化」されていくことになるのでしょう。

そんなことも想像出来るだけに、

「心」を養い育てる「対話」教育の重要性も

次第に認識されるようにはなってきていますが、

現状は、「退化・逆行」しているような気がしてなりません。

話を障害者の方との協働生活に戻しますが、

そうした職場環境ですから、

管理人も日々学びの連続であります。

どこの職場にも自分と肌合いが「合う・合わない」人間は

どなたでも共通して経験されることだと思いますが、

管理人の場合には、

障害者の方と直接ご一緒に働かせて頂く機会を頂いたことで、

次々と「創造」や「生き抜く勇気」の糧も授かっています。

「職場の○○君、本当にいつもありがとうね・・・」

前職を退職する際に、管理人自身、

こうした新たなステージへと飛翔する思いを引き留められながら、

最後には、「どこの職場に行っても同じだと思うけどな・・・」なる

ブラック企業体質のような職場では、よくありがちな??捨てぜりふを

投げかけられましたが、

実際に、大海へと飛び出してみると、

「そんなことは断じてない!!」ということが実証されました。

管理人も、新たなステージへと飛び立つ前は、不安で不安で仕方ありません

(今も、人間であれば、誰しも当然に押し寄せる感情であることは

変わりませんが・・・)でしたが、

大海へと飛び立って、俯瞰的に世間を眺め渡していると、

面白い出来事に遭遇することの連続です。

そんなこんなで、管理人も「路銀(旅費)」がある限りは、

幅広く旅行する機会が多いのですが、

新たな仕事の創造に役立つ視点を得られることがあります。

個人版「サバティカル(長期休暇)」期間を利用して

体験させて頂いたお遍路道中での「お接待文化」もそうですし、

先週末(1月21日土曜日)に京都の東寺で開催された

知り合いの方が出店されている初弘法市における「露天商」稼業や

移動販売車両をフル活用させた現代版「行商人」スタイルなどを

観察させて頂くと、

知恵と勇気を振り絞れば、いかようにも変幻自在に

「遊行」出来る商売方法もあるものです。

管理人も自らの新たな商売スタイルの創造実現のために、

目下のところ研究させて頂いている途上です。

この書評も従来にないような方向性を創造していきたいと念じながら、

日々、時間の許す限り、ワクワク・ドキドキ感覚で創作させて頂いています。

ただ、もっと書評記事を増やしたい気持ちもありますし、

読者さんからのご要望もおありだと思いますが、

管理人の場合には、熱意をもってご紹介させて頂きたく願っていますので、

1冊1冊の精読方式ですし、関連書での相互確認などにも

時間を費やしていますので、どうしても更新には時間がかかりすぎてしまいます。

その分、皆さんに喜んで頂けるような記事を積み重ねていく所存ですので、

温かくお見守り下さると幸いであります。

当書評は、他人任せには出来ない<手作り創作の一品>ですので・・・

このように旅をしていると、様々な人々との出会いがあります。

とはいえ、商売を安定的に軌道に乗せていくためには、

人脈力や資金力のところで、どうしてもひっかかってしまいます。

どうしても、「内向的」な性格というのか、

仕事をしてお金を頂くことに「遠慮がち」になってしまうのです。

「嗚呼、自分は、商売人などには向いていないのかも。

でも、何としてでも食っていかねば・・・」

(このように、心の内面の正直小僧は、多岐に渡って活動するためには、

お金が何としても入用ではないか・・・

そんなこと現代資本主義経済社会で生き抜いていくのであれば、

<仙人>にでもならん限り不可能じゃないか・・・

お前は、何を躊躇っておるのじゃ・・・と、

囁き・叫び声で語りかけてきます。

そんな心理状況を的確に示す表現として、

<士族の商法>ほど似つかわしいたとえも他にはないようですね。嗚呼・・・)

このような生き抜くために「稼ぐ」スキル(商売をしていくうえでの

いわば「心の壁」を乗り越える知恵=皮膚感覚といったものでしょうか?)を

いかにして体認・体得していくかが目下の課題です。

本書でも提示されるような「無形」資産や「有形」資産を

安定的に構築、発展させていくことは

並大抵の努力で出来るものではありません。

最後は、「何を始めるにせよ、先立つものは、まずは<軍資金>」といった

「持たざる者」なら誰しも思う悩みにまたもや戻ってしまいましたが、

自分は自分なりに、出来る範囲から地道にコツコツと

「資産」を積み重ねていきたいと願っています。

「資産」などと表現すれば、

いかにも「無機質」なものに思えてきますが、

本書で取り上げられる特に「無形」資産は、

生きている「有機」的資産であります。

管理人としては、せっかく書評ブログを立ち上げさせたのですから

今話題の「ビブリオバトル(書評合戦ゲーム)」にも参加して、

様々な読書人の方々と触れ合いたいのですが、

やはり、先立つものが・・・

とはいえ、悔やんでいても何も始まりませんよね。

年頭の誓願のように、

「出来るだけ、言い訳・愚痴ることなく」

良いものを世に提供出来るように

精一杯の研鑽を積んでいくことにしましょう。

「やればできる!!」などと軽はずみで威勢の良い言葉など

発することは出来ませんが、

「やってやれないことなどない!!」ということだけは

意欲と継続学習次第で可能となります。

まとめますと、「万人」に共通する人生モデルなど

この世には決して存在し得ないということになります。

各人各様の「持てる力」「持てる場」などを目一杯活用させたうえで、

飛躍するチャンスが訪れたら、精一杯働きかけることでしか

新たなステージへの<進化適応>はあり得ないということに尽きます。

その意味では、一人一人まったく同じではない「個性」があるからこそ、

その「かけがえなさ」を通じた相互協力が成り立つのです。

その相互協力(相互補完原理)こそ、「働き(仕事)」であります。

ということで、本書は、あくまで今後の100年ライフを生き抜くための

「モデル像」や考え方などの提示がなされているにすぎませんが、

皆さん各人各様の<働き方改革>のヒントを創造する題材としては、

好著であり、今もっとも話題の本だということで、

当ブログでも取り上げさせて頂きました。

皆さんにも是非ご一読されることをお薦めさせて頂きます。

最後に<進化適応>に相応しい賢者の有名なお言葉を

ご紹介して筆を擱かせて頂くことにします。

『最も強い者が生き残るのではなく、

最も賢い者が生き延びるのでもない。

唯一生き残ることができるのは、

変化できる者である。』(チャールズ・ダーウィン)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

なお、直近に読了した「勉強法」に関する好著として、

『未来予測の超プロが教える

本質を見極める勉強法』

(中原圭介著、サンマーク出版、2014年)

有意義な「時間」の過ごし方を「科学する」本として

『「時間の使い方」を科学する~

思考は10時から14時、記憶は16時から20時~』

(一川誠著、PHP新書、2016年第1版第2刷)

も併せてご紹介しておきます。

最後までお読み頂きありがとうございました。

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2 Responses to “リンダ・グラットン氏の『ライフシフト~100年時代の人生戦略』長寿社会と技術進化による雇用変動に適応した生き方を探る!!”

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