「気の達人医療家」矢山利彦先生の「空海の人間学」から「言霊の持つ生命エネルギー」を学ぼう!!
弘法大師空海。
言葉と生命エネルギーの関係を究明された上人です。
その知恵を現代医療に活かそうと研究されてきた「医者」がいます。
「気の達人医療家」矢山利彦先生です。
言葉の持つ生命エネルギーから、医療行為に役立たせてきた
九州の名医として知られています。
言葉の使い方をきちんと学べば、「勇気百倍!!」
不安やおそれと真正面から向き合うこともできます。
そんな「人間の影の心理学」にも通じた空海の残された
文物を超訳したこの本をご紹介します。
「超訳 空海の人間学」(矢山利彦著、株式会社コスミックエナジー研究所、2014年)
矢山利彦先生(以下、著者)は、「気の達人医療家」として
九州で医者としてご活躍中です。
従来の西洋医学(対症療法的医療)の限界に疑問を持ったことから、
独自の学びで「西洋医学・東洋医学・歯科・医科」と統合し、「気」
を主体に据えた「生命エネルギー」を活かした総合医療に取り組んで
おられます。
その過程で、言霊の持つ力に魅了されたようで「空海の研究家」としても
在野の研究者として研鑽を積み重ねられてきました。
この本は、船井幸雄さんが発行されていた雑誌「月刊ザ・フナイ」
(2012年4月号~11月号)に連載されていた文章をまとめて
書籍化されたものです。
現在、様々な「統合医療」の研究者や医者が増えてきているようです。
また、かつての「民間医療」を発展させた「代替医療」も広がりつつあります。
欧米社会では、すでに「医療保険制度」の適用も合法化されてきましたが
なぜか、日本ではまだまだ啓蒙活動も少なく、認知度も低いためか「低い地位」に
置かれたままのようですね。
そんな中で、統合医療(代替医療)といっても玉石混淆の黎明期にある時期に
積極的に医療行為に取り入れてこられたのが、著者でした。
そうした活動の中で出会ったのが、弘法大師空海の「真言密教」における加持力
でした。
空海は、「言葉と生命エネルギーの関係」についても造詣が深い
「科学的合理的な」宗教家でもありました。
「気の持つ力=加持力とは、加持祈祷者(医者)と患者の合わせ技」
患者の自然治癒力を基本的に信頼し、プロの医療専門家との重ね技により
治癒させる点は、空海の創始した真言密教と似たところがあるようです。
そこで、空海の著作のうち「言葉の生命エネルギーと意識の流れ」を主に
テーマとした「秘蔵宝鑰(ひぞうほうやく)」「般若心経」
「般若心経秘鍵(ひけん)」の内容を超訳したのが本書です。
空海は、優れた「臨床心理家」の側面もあったようです。
混迷極める現代社会において、空海の叡智を活かそうと「医療従事者」の
立場から問題提起された点に、独自性があります。
そうした点から、この本を取り上げさせて頂きました。
「言葉と生命エネルギーの関係」を解明していった空海
空海の著された「秘蔵宝鑰(ひぞうほうやく)」と「般若心経秘鍵(ひけん)」
この二大著作は、「人間の意識の流れ」と「言葉=生命エネルギーの持つ力」を
解析していったものです。
「秘蔵宝鑰(ひぞうほうやく)」は、心の奥底に眠る宝を開く鍵という意味です。
有名な「十住心論」は「意識の流れと心の発達段階」を示したものとして知られています。
禅仏教でいう「十牛図」に似たところがあります。
「十牛図」は、イメージ図
「秘蔵宝鑰(ひぞうほうやく)」における「十住心論」は言葉で解説したもの
と理解して頂ければ、イメージしやすいかと思われます。
空海の魅力は、何と言っても「科学的合理主義者」であったところです。
禅仏教でいう「不立文字(ふりゅうもんじ)」のような不親切なところは、
ないですし、他の宗教のような「意味のない呪文」を強要することもありません。
「真言=呪文」も、きちんと言葉で説明して
「口(言葉)・身(からだ)・意(こころ)」の三位一体形式で説いていった
ところに、空海の「革新性」があります。
その具体的な現れが、「般若心経秘鍵(ひけん)」です。
「般若心経」の真言性に注目された点が、画期的でした。
それまで(今でも)「般若心経」がわけわからん「お経」なのは、
この一点を教えていないからだと思います。
管理人も含めて一般人に「漢文」で書かれた「お経」として
「般若心経」を唱えて下さいと言われても、心の奥底から理解することは
困難ですよね。
だからこそ、この空海の「般若心経活用法」を知った時には
「目から鱗が落ちた」ものでした。
皆さんも、これからは空海の「般若心経の読み方」を活用しましょう。
なお、般若心経の「真言」としての活用法については、前にも当ブログで
ご紹介させて頂いていますので、そちらの方も参照して頂ければ幸いです。
空海の「真言密教」は宇宙のセオリーを解読したもの!!
空海のすごいところは、奈良時代末期から平安時代初期にかけて
すでに「現代物理学・数学・哲学・宇宙学・生物学」を予見していた点にあります。
特に、その「宇宙イメージ」は最新の学説に勝るものがあります。
「宇宙の成り立ち」を解明することは、私たちの「生命(いのち)の根源(由来)」を
知ることでもあります。
宇宙の成り立ちには、ビッグバン理論を始め様々な仮説が乱立しており
未解明の状態が続いています。
「宇宙には、はじめとおわりがあった」のか「なかった」のか?
は、大きな争点にもなっています。
ビッグバン理論では、「特異点(臨界点)」というものを設定して
「はじまりとおわりがある=宇宙発生後」のことについてしか解明できないところに
限界があるようです。
そのため、宇宙(生命)誕生以前のことは、未知の領域になっています。
現在、宇宙物理学の最前線では「大統一理論」の構築に向けて研究が続けられていますが、
この研究が完成すれば「すべての学問の統一化」につながり、「この世」に永遠の平和が
訪れると言われるほど、重要な研究拠点となっているようです。
管理人にとっては、よく理解出来ないところもありますが一応仮説を立てると
「生命の明滅(生死)」と「宇宙における光の点滅」は、この「特異点(臨界点)」を軸に
回転したもの(無限循環運動を繰り返しているもの)とイメージしています。
ですから、「はじまりもおわりもあるのではなく、ないのでもない!!」
まさに、般若心経の説くところの「空!!(宇宙)」です。
現代宇宙物理学が、渋滞しているように見えるのは、
この「視点」が定まらないからだと思います。
宇宙物理学の研究者の皆さんも、この「般若心経の空(宇宙)観」を取り入れて
下されば「夜明けは間近」かもしれません。
その意味で、空海が生まれた日本から「ノーベル物理学賞受賞者」(宇宙物理学が
ここに属するのかは、分かりませんが・・・)が出てきてほしいなぁ~と思う次第です。
大日如来=太陽は「銀河系を司る星」でもありますし、虚空蔵は「金星」のイメージを
もった「宇宙そのものの象徴」のようなイメージもあります。
ノーベル物理学賞受賞者は、名古屋から岐阜の周辺に多いとも聞きます。
ですから、この周辺の自然環境の中で研究されている方なら、意外とスムーズに
「宇宙(生命)の神秘」が解明出来るような感じもします。
そんな期待感も込めて、この本をご紹介させて頂きました。
なお、空海関連の著作で本文に関係するものとして、
『空海「秘蔵宝鑰」』(加藤純隆・加藤精一訳、角川ソフィア文庫、2010年)
『空海「般若心経秘鍵」』(加藤精一訳、角川ソフィア文庫、2011年)
「空海般若心経の秘密を読み解く」(松長有慶著、春秋社、2006年)
「超訳 空海の言葉」(一条真也監訳、KKベストセラーズ、2014年)
また、著者の別著として、
「あいうえお言霊修行~言葉が心を変え、身体を変え、人生を変える~」
(ビジネス社、2008年)
をご紹介しておきます。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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[…] と、前回のブログでも語ったことがあります。 […]
[…] この辺りのことは、前にも当ブログでご紹介させて頂きました。 […]
≪…言葉と生命エネルギー…≫は、『式神自然数』に備わっている。
この象徴は、神話の[三種の神器]にある。
勾玉は、エネルギー(陰陽道の陰陽)
鏡は、[パリティ等価性]
剣は、[永遠の今](環境との兼ね合い)
などなどと[同定]してみたい。